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Bくんさんのレビュー一覧

投稿者:Bくん

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紙の本東京大学応援部物語

2004/06/03 19:11

ソーシャルワーカーが読む「東京大学応援部物語」

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 東京大学と聞くと一目置いてしまう。その東京大学にも硬式野球部はあり、そして応援団(東大の場合は「応援部」、ちなみに慶応は「應援指導部」という)もある。ただ、この東大野球部は所属する東京6大学(東大、早稲田、慶応、立教、明治、法政)野球リーグにおいて1925年のリーグ発足時から一度も優勝していない。そりゃ無理もない。東大は甲子園球児を推薦などで優先的に入学させられないため、入学させている他の5大学との力の差は歴然としている。毎シーズン最下位は当たり前、全敗(10敗)も珍しくない。
 そんな東大野球部を応援する東大応援部を「絶対音感」(小学館ノンフィクション大賞)の最相葉月が1年間にわたり追いかけた。

 無意味にしか思えない大声…というより叫びを上げながら走り回わる過酷な夏合宿。勝つことがない野球部への応援。伝統という名の形式的な儀式への矛盾や葛藤。揺らぐ団結。そして、奇跡的な勝利と大学という壁を越えた応援団の友情。迷いながらも、ひた向きに、必死で…自らの力ではどうにもならないことを「応援」する姿…最相は丁寧に書きつづっている。

 最近、福祉の世界でも、とかく実績だの、効果だの、ニーズだの、その動きに意味や理由を見いだそうとする。そりゃ、税金という国民にいただいた大切なお金を使って仕事をしているのだから、意味や理由がなければ「ムダ」とらく印を押されてしまう。アカウンタビリティーにディスクローズ、共に責任をはたさなきゃ、国民からの支持は得られない。
でも、意味や理由を見いださないと動かない人や動けない人にはなりたくない。目の前に困難があれば、その解消のためにまず動くこと。やりすぎたっていいじゃないか。それを揶揄されたっていいじゃないか。困難のある人のために動いてこそソーシャルワーカーと言えるのだから…。

 ところで、東大野球部は4月から始まった春のリーグ戦において四連覇中の優勝候補の早稲田をはじめ、立教、法政から一つずつ勝利を収めた。応援部員らの狂喜乱舞する姿が目に浮かぶ…
ところで、東大野球部は4月から始まった春のリーグ戦において、四連覇中で優勝候補の早稲田から1勝を上げた。応援部員らの狂喜乱舞する姿が目に浮かぶ… 

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