サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 姫神山さんのレビュー一覧

姫神山さんのレビュー一覧

投稿者:姫神山

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本北京の檻 幽閉五年二ケ月

2006/10/07 19:49

中国を見る眼経験の深さ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

北京の檻を一気に読んだ。 幽閉五年二ヶ月。共著者となる鈴木正信氏はまことに、数奇な運命で昭和を生き抜いた方である。あの文化大革命のころ、私は社会人になり立てだった、時代だ。日本のマスコミが持ち上げ、持ち上げ、支局を維持しようと言いなりになっていた時代だ。突然、日本人が拘束される、常駐の記者が危ないという噂が流れていたが、マスコミは中国礼賛がほとんど。唯一、産経新聞だけが違っていた。だが、産経は北京に支局を開設できない。同じころ、鈴木さんのような人が辛酸を舐めていたのだ。こういう経験をした人は鈴木さん以外にもあるだろうが、様々な理由で、執筆できなかったのだろう。香取氏が10年を越える歳月をかけて、聞き取っていった努力に敬意をはらいたい。共産中国がひどい階層社会であること、幹部は食事が全く違うこと。この辺はちょっと、日本人と感覚が違う。中国という国は人治の国。トップが替わればころっと変わる。4千年の歴史で、いつも、情報、公安が裏で、蠢動する。現在でもこの特性は変わるまい。問題は、彼らの中が激しい、対立を含んでいることだ。鉄道も、教育制度もずいぶん、日本は貢献している。日本という敵をあざとく強調し、国内の不満を外敵に向けようとする。個人の経験ながら、中国の裏面をよく理解させてくれる。鈴木、香取の両氏の労作は一時代の歴史を記録に残す労作である。目先の利益で、資本投資を中国に積み上げることの危険性を教えてくれる。危ない隣人であるが、互いに移転は出来ない。北朝鮮を野放図に走らせているのも、中国政府。日本のメディアは中国政府によって、コントロールされているといっても、あながち、検討はずれではあるまい。中国という国を知るための必読書である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。