がめさんのレビュー一覧
投稿者:がめ
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紙の本13歳のハローワーク
2004/01/14 21:52
『世界』との接点としての『仕事・職業』
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「ねぇ、もしも、何億円も手に入って、この先一生働かずに済むとしても、それでもやっぱり働くの?」
「そうさねぇ、働かなくても食ってけるんなら、アクセクはしないと思うけど、やっぱ何らかの形で働いてはいたいかなぁ。」
「私はね、そういうのは嫌。ずっと、好きなことして生きていくの。ふふ。」
その女友達は、男の人はワーカホリック気味なところがあるからね、と言って笑ったのでした。
彼女の考えは別に間違ってはいないし、働かずに生きていけるのならば働かずに済ませたい、というのが世間の一般的な考え方だとは思いますが、遊んで暮らすなんて生き方にもそのうちに飽きてしまう筈なんですよ。と、あたしはそう思うのですが。それは何年も先のことかも知れないし、そりゃ、ずっと飽きない人も中にはいるのかも知れませんけど。
飽きるというよりも、嫌になる、と言った方が良いかも知れないけれど、要は自分が『世界』にとって何の役にも立たない、無価値な人間だと感じることに我慢がならんのです、あたしは。少なくとも、あたしという人間は。
何かで読んだのですが、人間と言うのは無意味な労働を強制すると狂ってしまうらしいですヨ。自分がやっていることに何でも良いから意味があると思えばこそ、生きて行けるんじゃなかろうかしら、人間というのは。
おかしくならずにシャンとして生きていくというのは、言い換えれば、『世界』との接点をしっかりと保って生きていく、という事だと思うのです。で、この、『世界』との接点のひとつが『仕事・職業』だと思うのですが、それを選択する際の基準として『好きで好きでしょうがないこと』を村上龍氏は挙げ、いろんな『好き』を『世界』への入り口に、514種の職業を『13歳のハローワーク』の中で紹介しています。
本書に対しては、いろいろ批判もあるようですが、飽くまで『世界』とのひとつの接点としての『仕事・職業』のガイドブックというのが、この本の役割なのであって、村上氏とて、子供たちに対して、これを読んでこの先の人生の全てを決めてしまえと書いているわけではなく、こういう切り口での『仕事・職業』の捉え方もアリじゃない?ということじゃないですか。
そもそも、ハローワークが仕事を紹介してくれたからといって、それでその仕事に就くかどうかを判断するのは結局本人ですしね。『仕事・職業』の紹介の仕方としては、こういうのもアリだと思いますヨ、個人的には。ずっと働かずに生きていくのもアリ、みたいにネ。そもそも、今まで子供たちに、散々「いい学校、いい会社」なんて言っておきながらそれが通用しない時代になったからこそ、こういう本が必要になってるんでしょうヨ。
2004/01/14 14:03
自分という鉱脈を掘れ
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えー、その昔、ロシアのグルジェフって人が『人間は眠ったまま生まれ、眠ったまま生き、眠ったまま死んで行く機械である。』てなことを言ったわけですよ。
つまり、どんな人間も自分の意志で生きているように思っているけれども、普通、それは錯覚であって、波間にプカプカ漂うクラゲの如く、ただ無自覚に機械的な人生を送っている。絶えざる『自己観察』のみが真の意味での人間としての自覚を促すのだ、と。
えっと、クラゲ云々はあたしが勝手に使った比喩です、グルジェフはそんなことは言ってませんし、まぁ、グルジェフのことはココでは取りあえず脇に置いとくとして、何を言いたいかというと、あたしゃ最近ネットで『夢日記』をつけ始めたわけです。もうちょっとたまったら、URLを公開しようと思ってるんですけど、で、実はここ何年も夢をちゃんと見てない、というか覚えてないというかそんな状態で、じゃ、なんで『夢日記』? いや、まぁ全然見ないわけじゃないし、覚えてる分だけでもネタに、とそういう気持ちだったんですヨ。
で、今年の初めっから、そう決意して眠るようになったんですが、明け方ふと目が覚めて、あー、夢日記のネタは、と、ダメだ、やっぱり夢見てないや、俺、とうつらうつらしながらガッカリしてはまた眠りに落ちる直前に、ふと『アレ? 待てよ、やっぱり俺夢見てるじゃん』と、まぁアラ不思議、そういうことが起こり始めたわけですネ。
つまりですね、落ち着いてじっくり思い出してみると、ちゃんと見ているのです、夢。その気になれば、しっかり思い出せるらしいのです。いかに毎晩自分が見ていた夢に対して無自覚であったか思い知らされました。
夢に限らず、恐らく、ちゃんと自分の頭の中をほじくり返してみれば、もっと突拍子も無い、もっと面白い、そしてスゴク有益なアイデアが出てくるはずなんですよ、きっと。いや、間違いない。
いや、コレは誰でも同じだと思うのですヨ。常日頃から脳みそを搾って、アイデアをひねり出す癖をつけておけば、誰でもいろんな発想を思いつくことが出きるはずなんです。
で、これ、最近出た樋口健夫氏の『アイデアマラソン発想法』
日常の生活の中からたくさんのアイデアをひねり出すための方法が、システマティックに書かれています。
お勧めデス。脳は常日頃からウォームアップしておきましょう。
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