HKさんのレビュー一覧
投稿者:HK
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しあわせが、しあわせを、みつけてきた。
2004/03/01 03:33
私たちの年代が生きていくには。
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私は、励まし言葉の本が嫌いです。
きっと明日は晴れるよ。とか、弱い自分も愛してあげて。なんて言われたら
「青い! 寒い! バカにしやがって!」と反発してしまう性質の人間なのです。
でもどうしたことでしょうか。吉井さんの本は違うのです。
確かにそういうニュアンスの言葉もあるのですが、単に甘いだけじゃない、
救いようのないリアルな言葉が、時々、色濃く心に刺さるのです。
たとえば、62ページなど。
ほんの少しの勇気が あなた達を変える。
と、ここで終わってたら、ほんとにどうしようもなく嫌なのですが、
さあ、いけ。
と、結ばれるのです。
このひとことの力です。見事です。
このひとことが、排他的詩人ではなく、ひとりの人間の「ことば」として
響くのです。
それはきっと、吉井さんが、きちんと他者と関わって生きているからだと
思うのです。
人や物事に対して真摯に向き合うことができる人なのだと。
憶測ですが。
特に、「すくすく。」「たいせつ。」「なたなら。」を読むと、
本当に泣けてきます。
月並みですが、共感できるのです。心底。
もういい加減、90年代的なものの見方を止めませんか。
私たちは、ふりだしに戻ったのです。それをもっと自覚するべきです。
世界平和より、目の前にいる人のしあわせを願いましょう。
政治ニュースに文句言うより、日々のごはんをもっとおいしく、大事に
いただきましょう。
吉井さんの本は、そんなことを気づかせてくれます。
私たちの年代が生きていくには、リアルな言葉が必要なのです。
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