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ゆきはじめさんのレビュー一覧

投稿者:ゆきはじめ

68 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本モモ

2009/08/26 15:26

本質を見失った近代化への反省

17人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 分野を絞らずに気の向くまま読んでいた何冊かの本の中で偶々紹介されている、この「時間泥棒」の話を一度読んでみたいと探していましたが、仕事帰りに立ち寄った書店で見つけた子供の本コーナーの棚には2冊並べられていました。30年以上前に和訳されたものがいまだに人気のようです。

 大都会の街はずれでおおらかな仲間達と暮していたモモが、時間の支配人の代わりにカメに導かれ、時間泥棒組織に盗まれた「時間の花」を取り戻す話は、もっともらしいけれど根拠の無い常識をすり込まれて、余裕を省いた気持ちで忙しく流されている社会において、本質を見失った近代化への反省と、スローライフによる自己実現への憧れを思い起こさせます。
 幸せって何でしょうか。

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法人の品格

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 すでにベストセラーということですが、肩を並べる「国家の品格」という本のとなりで「法人の品格」という副題を連想しました。
 誰しも、自分に都合のいい環境を築きたい、有利な条件で取引きしたい、欠点は知られず良く見られたいと思うものですが、大企業になれば成る程、影響力の大きさを自覚し、企業自身も取り巻く社会もしっかりした倫理観を持って、時には利害を超えた行動をとって欲しいものです。
 書かれる側にも色々と言い分はあるでしょうが、どこかの政治屋さんのように「私は法律から外れていない。」と違反すれすれでも困りますね。
 この本は、日頃ほとんど取り上げられない視点で、ある意味知りたくない、考えたくないことを教えてくれる経済社会の問題集ではないでしょうか。

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紙の本怒らない技術 1

2010/08/22 11:15

読む行為そのものに効能があった

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 技術の伝授というよりは効能の力説という印象が強く、怒らないことで得をする理屈が解説されています。怒りを静めるための即効的な対処法は最終章に「特効薬」として紹介されています。

 読む気持になったのは自覚があったからでしょうが、取り立てて画期的なことが書いてあるようでもなく、特に後半部分の予防するための習慣については焦点がやや広がっているように感じました。
 とは言え、帰りの通勤電車でこの本を開いている時には、隣に座っている男性がずっと携帯を触っていても、傘が足の上に倒れてきても気になりませんでしたし、降りる通路がなかなか空かなくても全く平常心で居られました。
 こういう本を読む行為そのものに効能があったのかも知れません。

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人気講師が普段の講座でまずこんなことを話すだろう

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 歳の所為なのか気持ちの所為なのかはわかりませんが、最近本を読んでも内容をすぐに忘れてしまいます。そのため少し見直したりする訳ですが、改めてこの本が言いたいことは何だったのだろうかと考えると、18歳までにいろいろな能力を鍛えておきなさいということでしょうか。
 7人の人気講師が普段の講座でまずこんなことを話すだろうという内容を同じ口調で綴っているようです。

 二十歳を過ぎたら職に就いて働くということには生活費を稼ぐというはっきりした目的がありますが、逆にそれまでの時間には自立心が育つ前から義務的教育としての学校生活が与えられている所為か、何をしておくべきか、何のためにしておくべきかを自覚できないまま過ごしてしまう若者が多いのだろうと思います。そしてよくわからないけれど学生だから何となく勉強しておかないといけなさそうだ、と思って私自身も過ごしました。

 今更ですが、あの時期は充実した人生を過ごすために自分の能力を鍛えたり特性を見つけたりするための時期だった、そのためにいろいろな勉強をしておくことは大事なことだったんだとこの本を読んで自覚しました。
 今だから思えるという事でもあるのでしょうが、中高生には素直に読んで欲しいものですし、教える側にも参考になると思います。

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スーパーモラトリアム人間の勘違い

13人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 社会構造的問題、特に高度な格差の影響が子どもたち若者たちの世代に、文字どおり意思としての「下流志向」という形で現れている、という現状認識と問題提起がされています。
 30年ほど前の高度成長時代に現われた「モラトリアム」人間は、社会に対して責任ある言動を取る自信が無いため少し猶予が欲しい、という従属関係を求める存在だったと思いますが、この「下流志向」人間は、自分にとって責任を果たしてくれそうにない社会は無視する、という独立関係を決め込む存在のようです。
 若い人たちに、「下流」でも「貧困」までは陥らないだろう、「貧困」といっても「飢餓」にはならないだろうという幻想や、勉強しなくても上手くやれば何とか成るだろうと思っている節を感じるのも、一億総中流世代の保護者を持つという社会構造の裏付けがあるからでしょう。
 それもこれも高度格差社会に仕組まれた風潮なのかも知れませんが、変化するのは社会の常ですから、「下流志向」のスーパーモラトリアム人間にも新たな構造変化の波が押し寄せることに、早く気が付いて欲しいものです。
 となると、保護者や教育機関の側には「気付き」に導く方策が求められるでしょうか。

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給料か、人間関係か、やり甲斐か

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前書きから、著者が30代前半であることをいきなり意識させられ、読み終わるまでそれは続きました。分野的にも表紙からしても、中高年の目で見た最近の若者観が述べられているものと予想していましたが、実は青年によるものだと知って、今度は若者の言い分だったのかと考え直しました。ところが、どちらも思い違いだったようです。
 本文では、若者側からの問題提起というよりは企業側の自己分析という雰囲気ながら、年功序列と成果主義が会社組織で実際にどう利用されているかを20代の若者向けに解説しています。そこには、高度成長時代の安定という幻影に惑わされず、若者には進むべき道を切り開いて行って欲しいというメッセージが込められていました。
 書名は中高年の気に留まるものですが、内容は将来を考える若者向けだと思います。

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娘さん自身の回想記が心に残ります

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いわゆる「メソッド」をご自分家で実践されたというような話ではありませんし、成功談という感じもあまり受けなかったことは予想外です。また、第一部に書かれているお父さんの話よりも、第二部に綴られる娘さん自身の回想記が心に残りました。

 娘さんが東大に合格した本当の理由は、やはりご本人の学習能力の高さが一番でしょうし、それを親も学校も認めていたから受験の意思に驚きもされなかったのだろうと思いますが、能力を活かす本人の意志と努力が周囲の力添えもあって実を結んだということはよくわかります。
 これ以上は無いという究極の受験に本気で取り組んでいる時の圧迫感や緊張感はなかなか想像もできませんが、話を聞いておくだけでも受験生には参考になると思います。

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エコロジーなのかエコノミーなのか

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 京都会議以来、環境保護が声高に言われていますが、問題の本質に行き当たるまでにも誤解や曲折のあることが少なくないようですね。
 人間が何もせずにじっとしていることが一番の環境保護だと言ってしまえば極論ですが、環境対策にお金をかけることに経済効果以外の意味が果たしてどれだけあるのかは疑問です。
 環境への効果は計りにくいですし、活動に付随する全てを総合するとなると尚更ですが、エコロジーのエコが単なるエコノミーに替わっていないか、今までの常識が本当に正しいかどうか、ひとつひとつ見直してみる必要があるかも知れませんね。そんな気にさせられます。

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紙の本千円札は拾うな。

2006/11/12 18:25

千円札は本当に拾っちゃいけない?

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大型ショッピングセンターのカフェで家内の話に相槌をうちながら30分程、CDを録音しながら1時間30分程、合わせて2時間程のながら読書で読みきりました。2時間で読めてしまうものを1260円支払って購入するのは勿体ないと思う人も多いでしょうが、もっと短い時間で用が済むならば、もっと高額を支払ってもよいという考え方があることをこの本では言っています。
 もちろん、価値の対象としても時間、空間、文化、物質といろいろあって初めからどれが重要ということではありませんし、時と場合にもよるのですが、要は、その物の対外的経済価値(ハード)よりも自分自身に与える内面的付加価値(ソフト)を大切にした方がいいですよということですね。これは、とりたてた根拠のない常識や相場にとらわれずに、本質を冷静に見極めて的確に判断し思い切って実行しようということでもあります。
 読み終えると、特に気に留まる「人生の中で最も大きく成長できる二十代のときに自分の価値を高めることにお金を使う。」、「変化の時代には変化できる企業、安定の時代には安定的な企業を目指す。」、「資金を生かして人材力、ブランド力を高める。」などから、表題の「千円札は拾うな。」の意味は「目先の小さなことよりも、少し先のより大きなことを意識して行動するべきだ。」につながることがわかります。
 果たしてこの本が価値のあるものかどうか、試してみるのも面白いと思います。

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紙の本小説日本銀行

2009/12/27 16:21

人間関係と組織の特徴が凝縮された場所

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 サブプライムローンの破綻に端を発し、リーマンショックで決定的になった世
界的金融不安がもたらす不況の中で、日本銀行の果たす役割は地味ですが大きい筈です。そんな興味から、580頁の大作ですがちょっと覗いてみる気になりました。
 昭和21年からの数年間が大蔵省や連合軍総司令部との関係を中心に、秘書室勤務の主人公の目とその擁護者である相談役の目で見た総裁周辺の様子として語られています。外部の者にとってその内情は知る術もなく、読後感を解説者が述べているようにこれで日銀のことが良くわかったという訳にはなりませんが、日本における組織の中の組織として、人間同士の関係や組織と個人の関係における特徴が凝縮された場所なのだろうという認識を強くしました。
 この本が何度も復刻され読み続けられていることは、その場所が常に衆目の的であると同時に、時代や場所は違えども人間の本質に変わりは無いことを実証しているように思えます。それにしても流石に城山作品、大作でも飽きずに読み切られます。

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これからの世界のあり方

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主題を見る限りでは自己啓発本のようですが、副題にあるとおり「環境・食料・エネルギー」問題の実態と解決の方策が石油の話から農業の話まで対談形式で綴られています。
 それが単なる問題提起に終わらず、具体案と実行するための心構えを問うているところが貴重に思います。
 手段を選ばない金融錬金術の破綻による地球規模での経済災害が爆発した今、これからの世界のあり方を決心するためにも、誰もが読んでおくべき一冊だと思います。

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私の思い切ったコメント

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本について書くことはどこか試されているようで、柄にもなく無意識のうちに体裁を気にする羽目に陥っているのかも知れませんが、「意識」することを著者も勧めていることですし、何事も練習という理由をつけて作戦に乗ってしまいました。
 ところで、コメントの影響力から抽象的・具体的な表現、主観的・客観的な表現、感情的・論理的な表現、構文、音韻まで、実例を挙げた解説と効果が、まだこんな手があったのかと思わせるほどに述べられています。中には聞き覚えのある例が時折混じり、「それ、知ってる。」という共有感も与えてくれます。
 面白そうだと頁をめくり始めたものの、豊富な例題と明確な効果を知るにつれ、もっと早く読むべきだったか、いっそ読まずにおくべきだったか、参考文献を優先するか独自性を尊重するか、めくり終えた後でも少し迷いがありましたが、気付いてみれば心配は無用でした。そもそも強烈な言葉は意識に残り、そうでないものはどこか空気中へと消えてゆきます。記憶も同様、取越し苦労せずに、興味を持ったら迷わず読むべし。
さて、成果があったかどうか、何しろこれが私の思い切ったコメントです。

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3つのポイント

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

書名どおり71の項目が8章にまとめられています。勝手に各章の題目を付け替えてしまうならば、1概論、2準備、3実践、4展開、5休息、6応用、7選択、8転換、ということでいかがでしょう。さらに重要テーマを、齋藤流に敢えて3つに絞るならば、脳を追い込む、休める、整える、ということでしょうか。
 TVで見慣れた著者のやわらかい雰囲気そのままに、わかり易く書かれている著作に共通することですが、話が特に小分けされているため一層読みやすく感じます。また、潜在力という言葉には、深海の如く、深く、遠く、発揮し難いといった響きがありますが、案外、顔を洗う水をすくうように、身近で手の届く場合もありそうだと思えてきます。

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紙の本イチローの流儀

2009/06/02 21:32

流儀を尊重させる凄さ

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 オリックス時代からイチロー番をしている記者が間近で見てきた姿を綴っています。フリーのジャーナリストではなく通信社に所属している人だからか、比較的に客観的で、小説っぽくも語録っぽくもなくて日記風の柔らかな記録という文体に好感をもちます。また、文庫化にあたって、挿入されているデータは最新のものに見直されており、イチローの流儀を尊重しているようにも思えます。
 プロとして良い結果を生み出すためにそこまでやるかという「周到」な準備、鍛え上げた能力を本番で発揮するための「無心」を導く工夫など、細心の考えを大胆に実行しているイチローの流儀は日常の報道からも少なからず予想できることでしたが、話の主人公として間接的に関わっている本の編集にまで及ぼす影響力の大きさに改めて凄さを感じました。

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そんなこんなを考えさせられる

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まえがきに依れば同名前著の続編ということだそうですが、内容は前著の解説、補足、あとがきに相当するものだと思います。

税金をつぎ込むような対策(投資)は結果的に地球環境改善(節約)になっていないとか、環境という大義が個人的利益誘導のために都合良く利用されているとか、日常的な経営戦略における故意の本末転倒が同じように環境対策の場にも持ち込まれているとすれば本来の目的達成には程遠いですね。場合によっては、環境という言葉が自然(地球)環境保護から生活(人工・快適)環境保持に入れ替わっていることもありそうです。

CO2排出権の売り買いが当たり前のように扱われること自体、環境対策が経済活動の一部に過ぎないことの裏付けだとも言えますが、そんなこんなを考えさせられる一冊です。

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