つーづーさんのレビュー一覧
投稿者:つーづー
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三億を護れ!
2004/05/09 10:15
情けない人
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教材販売会社の冴えないセールスマンの河内が宝くじを当て、三億円を手に入れる。ここから三億円という大金をめぐり、どろどろとしたやり取りが繰り広げられていく。
とにかく河内という男が情けない。強い奴には必要以上にへりくだり、若い女の子にはころっと騙される。知ったかぶりの見栄っ張り。どうしようもない「阿呆」である。
だが、これって程度のさこそあれ、誰でもが持っている資質ではないだろうか。ある日突然、大金を手にすることにより、自分の持っていた嫌な部分、見せたくない所が暴かれ、強調されていく。我が身を省みると、少し心痛むところもある。
しかし、やはり自分のことは棚に上げて、河内は「阿呆」であると笑い飛ばしてしまう。「俺は河内とは違うんだ」と思ってしまうことで、実は作者の仕掛けた罠にはまってしまっているのかもしれない。
ワイルド・ソウル
2004/05/05 19:35
忘れてはならないこと
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やった方は忘れてしまっても、やられた方は忘れられない。悪事なんてそんなものであろう。
日本もつい数十年前は貧しかった。移民という政策があった。ところが移民政策の内容はいい加減なものであった。やせた土地での農業、過酷な労働、自然との闘い、病気の恐怖、といったものが入植者たちを襲ってくる。この移民政策の犠牲となったものたちが時を経て、日本政府ならびに外務省への復讐を企て実行していく。
移民時代の苦しい生活や復讐劇というと陰湿な話のようであるが、そうではない。復讐ということに自分たちの人生を賭ける男たちは輝いている。ブラジル人気質を持つケイの明るさは日本人にはなく、読者を楽しませてくれる。
移民の現実は学校では教えてくれない。しかし決して忘れてはならないことである。
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