柿玉蔵(カキ タマゾウ)さんのレビュー一覧
投稿者:柿玉蔵(カキ タマゾウ)
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大人のための残酷童話
2004/07/04 14:52
おもわず喉が渇く傑作
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26の掌編が収録されている。20年前にベストセラーになった。
「残酷」とタイトルに冠されているとおり、内容はどれも容赦のないものばかりだ。近ごろ、作品中でやたら人を死なせ、脳漿や血飛沫を描いたものが目立つ。スプラッタ的な恐怖は、読者の身体に訴えかけるが、この作品は、我々の感情や人格の深層にまで踏み込んでくる。まこと畏怖すべき作品集である。
この一作をして、倉橋由美子は他の作家を圧倒している。本作は、現代における倉橋由美子の入門書であると同時に、真髄を味わうことのできる一冊だ。
心狸学・社怪学
2004/05/14 16:40
2008年ごろのノーベル文学賞
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今の十代二十代は、筒井康隆の名を知っているか。昔、国語の教科書に載っていたんだぞ…。まあ、それで大モメしたけど。
断言しちゃいます。
筒井康隆は、2008年ごろにノーベル文学賞を獲る!
20世紀の日本文学を振り返って、最も意義のある仕事をした作家は誰かと問われれば、筒井康隆である、と私は即答する。
それくらい私は筒井さんの小説が好きだ。
しかし、そんな個人の思い入れを除いても、やはり筒井康隆という作家はスゴイのである。
本作は、筒井康隆の持ち味、つまり奇想短編の最上級作品集である。
加えて言うならば、小説という表現がもっと自由奔放だった良き時代を肌に感じさせる一作でもある。
読書愛好家はもちろんのこと、ぜひ、作家志望者にも目を通して欲しい作品集だ。
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