東本西走さんのレビュー一覧
投稿者:東本西走
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ボロボロになった覇権国家 次を狙う列強の野望と日本の選択
2005/04/01 18:25
最高の本
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
国際政治の力学がはっきりと掴めました。今まではソ連が崩壊した後の事に全く興味も湧かず、いつも何で内戦ばかりやっているのだろうと、不思議に思っておりました。しかし、この本を読んだときに雲晴れるが如き錯覚を覚えました。
アメリカにせよ、ロシアにせよ、中国にせよ、はたまたEUにせよ、全て独自の世界戦略を明確に持って、激しく水面下でしのぎを削っている事が実感をもって掴めました。私はこの状況を知った感動を、得意になってみんなに話しましたがみんな納得しておりました。私的には星を10個あげても良い程の内容です。
特に現在の国家間の力関係を江戸時代末期に喩え、将軍をブッシュ大統領に、譜代大名をEUに、そして外様大名の薩摩と長州を中国とロシアに喩え、過激派志士達を国際テロリストに喩えたピラミッドには溜息が出ました。ちなみに日本はアメリカの天領だそうです。また、今、国連の常任理事国になるマイナス点の説得力やドル石油体制(ドルでしか石油を買えない現状の事)を、フセインはユーロ決済すると宣言し、壊そうとしたからアメリカが激怒、その結果イラク戦争が起きたなど、目から鱗が本当に落ちました。とにかくハンパじゃないですとにかく買って読んで見て下さい。宝になります。絶対に良かったと思うはずです!
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