ファーさんのレビュー一覧
投稿者:ファー
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朗読者
2004/06/24 12:50
朗読者
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戦争に関わった人。戦争を支持した前の世代。目に見える犯罪者と一般の大衆の違い。被害者からはハンナは決して許されることがないし、許され得ない。しかし反省し努力した日々は、主人公には、認めてらいたかっただろう。主人公は、決局ハンナから逃げてしまった。ハンナを自分の非現実的な、「特別なもの」「それ以上にはならない存在」にしてしまった気がする。そして、ハンナはそれ以上現実の世界にはいられなくなってしまった。彼女自身は、社会への復帰を願っていただろうに。唯一のつながりであった「坊や」。結局は「坊や」も、自分の弱さに気付きながら、黙認した。親の世代のように。どちらも繊細で傷つきやすく、弱かった。悲しすぎる最後だと思うが、だからこそリアルで、考えさせられた。弱さゆえに失ってしまった景色、心の満たされた生活への憧れの想いは、胸を締め付けて、涙が止まらなかった。
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