サクランボパパさんのレビュー一覧
投稿者:サクランボパパ
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育児で会社を休むような男たち
2004/07/29 21:26
仕事と家庭の両立についてこれ以上の本はない
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「男はスーパーマンにならなくてはやっていけない」 これは、結婚し子どもを持った僕の実感である。昔と違い今の男性は家事、育児をやって当然という時代の雰囲気に囲まれている。だからといってその分仕事を免除してもらえるか、というとそんなことはもちろんあり得ない。景気は良くならずその中でリストラされないためには個人は能力を高めなくてはならない。最近電車の中で漫画を読んでいるサラリーマンをめっきり見かけなくなった。その代わりにマニュアルやレポート、本を読んでいる人、勉強している人を多く見かけるようになった。仕事ができて家庭では良き夫であり父親…それはスーパーマンになるしかない、これが僕の結論だった。
スーパーマンにすぐ成れるはずはない。ほんのちょっとスーパーマンの真似事をするだけでも大変だ。他の人はいったいどうしているのか、そもそもスーパーマンは実在するのか、こんな疑問を僕は長らく持っていた。そしてスーパーマンは居たのだ、この本の中に。
だから僕と同じような疑問や悩みを抱えている人には是非読んでもらいたい。そうすればきっとヒントとなる何かが見つかるはずだ。僕は仕事と家庭の両立をテーマに色々な本を読んだ。日本より欧米の方が意識が高いからと思い、欧米の諸事情について書いてある本も目につくところは読んでみた。でもこれを超える本には(小説を含めて)今のところお目にかかっていない。ちなみにその結果、欧米でもみんなやっぱり同じように悩み苦しんでいる、ということは分かったけれど。
この本に登場してくる男性はみんな確かにスーパーマンだ。ただしスーパーマンだからといって仕事と家庭を楽々両立させているのではない、ということは先に断っておいた方がいいかもしれない。
僕と彼女と彼女の生きる道
2004/07/29 21:23
結婚しようとしている男性、泣きたい読者に贈る1冊
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久々に本を読んで泣いた。それも多くの場面で泣いてしまった。泣ける本を読んだ後はカタルシスを感じる、これは僕だけではあるまい。
大銀行に勤める猛烈サラリーマンの主人公が、ある日突然妻に離婚を宣言されて、彼女は小学校1年生の娘も置いてどこかに行ってしまう。後で分かることだが彼女も自分がこのままでは壊れてしまう、と感じてつらい決断をしたのだった。同じような年頃の娘を持つ身として、こんな状況になったら…想像するだけで恐ろしい。
娘は父親に常に敬語で話している。尊敬しているから…? 朝、娘は父親と一緒の時間に家を出かけたがる。大好きだから…? ちがう、怖かったのだ! 母親に続いて父親にまで見捨てられるのではないかと。朝、急いで家を出るためにうんちができなかった娘はもちろん学校でもできず、それが為に救急車で病院に担ぎ込まれてしまう。そして事実を知る父親。でも誰を責められる? もうここまでで涙ぼろぼろだ。
その後父親はどうするのか、娘との共同生活はどうなっていくのか、そして妻との離婚、親権の争い…3人の気持ちを考えると涙なしでは読めなかった。たとえば、主人公が娘の朝食用にレーズンロールパンを探している。それだって娘の家庭教師に娘の好きなもの教えてもらって初めて知った始末。それまではただのロールパンを買っていたのだから。でも、その日に限ってレーズンロールは売り切れ。レーズン食パンとレーズンスティックを交互に見比べて迷う父親。例の家庭教師にどっちがいいかと尋ねてみると「どっちでもいいと思いますよ」とほほえんで答えられ…結局両方買っていく(この辺で僕のちょっと涙腺がゆるんで)。次の朝、「いやなら食べなくてもいいよ」と気遣いながら言う父親への娘の返事は「両方食べていいですか」。もうここで涙をこらえられず思わずウルウル。
ところでこの本はノベライズだからドラマで見た人も多いと思います。僕は見ていなかったけれど。ノベライズって小説にするとつまらないことが多い、でもこの作者はちがいます。一読の価値有り。そのときはティッシュを横に泣いてもうろたえることのないよう公共の場所で読むことは控えましょう。
結婚の条件
2004/07/29 21:18
結婚する前にこれを読め
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私が以前知り合いの高校生と結婚について話したときの会話だ。
「鈴木さん、4歳の子がいましたよね。いいなあ、僕は早く結婚したいんですよ。」
「へえ、山本君がそう考えているなんて知らなかったな。でもどうして? 気苦労も多いよ。」
「でも好きな人と一緒に暮らせるってなんかロマンティックじゃないですか。子供ができたらうれしいし。」
「そういうけれど、子供ができたら育児もやらなくちゃいけないし、仕事は当然だけど家事もいまどきの男はできなくちゃいけないし、自分の時間なんてぜんぜん持てなくなっちゃうよ。大変なんだよ。」
「だから、僕がしっかり外で稼いできますから、彼女には専業主婦になってもらって家のことを守ってもらうんです。」
「でもね、彼女だって働きたいって言うかもしれないし、何で女が家事や育児をやらなくてはいけないの、と言うかもしれないよ。周りの同い年の女子を見てごらんよ。家事や育児って面白いものじゃない。誰にも褒めてもらえないしね。それでも平気って言う女子、いまどきいるかなあ。」
「大丈夫です。彼女とは良く話し合って理解してもらいますから。」
山本君はここで満面の笑みを私に返した。ちなみに山本君はとてもまじめで礼儀正しい高校3年生。さわやかな印象の好人物でおまけにテニス部のキャプテンでもある。
山本君のあの自信に満ちた満面の笑みの前に、私の話はあまりに無力だった。あのころこの「結婚の条件」を読んでいたら、絶対に彼に読むように勧めたのに。この本には私が言いたかったことがすべて詰まっている、と付け加えて。
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