方向音痴さんのレビュー一覧
投稿者:方向音痴
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夕凪の街 桜の国
2004/10/31 23:38
みんな「分かってる」とは思うのだけど、違う見方として
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私は生まれてから20年、ずっと広島に住んでいる。
学生時代は毎年のように「平和学習」を受けてきた。
その中で被爆者の方々の生々しい話を聞いたり、
ドキュメンタリー番組、映画を見る機会は他県の人より多いのではないかと思う。
しかし、原爆の悲惨さは分かっても、自分のことのように消化することはいまだにできていない。
この本は、そんな「人間が人間らしく生きることが当たり前」になった、
今の日本で生きている人に、
「現実だと思えないような悲惨なこと」を
一人の登場人物を通して「幸せを失う辛さ」として消化させているように感じた。
いい本だと思う。
ただ、ひっかかりもある。
この本だけを読んで「コレが原爆の悲惨さなんだ」という風に思うべきではない。
それを確認するため、検索エンジンで「被爆者の絵」を探して、見てもらいたい。
原爆はその絵でも、とても語りつくせない酷いもののはずだ。
また、原爆に限らず、世界中で理不尽に惨殺されている人はたくさんいる。
それを知る意味で【チェチェン やめられない戦争】は、現実を知るための良書の一つだ。
受け入れやすいものが『真実』とは限らない。
人が死ぬのことがニュースになる私たちの感性では受け入れられない、
目を背けたくなるような酷いものこそが、
『本当』を意味しているように私は思う。
なにかを読んくらいで満足して終われる問題ではないはずだ。
それを忘れないようにしたい。
原稿用紙10枚を書く力
2004/10/07 20:39
「面白くない」というだけで、価値を見出せていない書評は見苦しい
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「この本を私は『面白くない』と思うけど、この本を楽しむ力がないだけではないだろうか」
齋藤孝さんの【座右のゲーテ】を読んで以来、本の感想を書くごとにそんなことを気にしている。
最初に読んだ時は『面白くない』と思っていた本が、次に読んだ時『面白い』経験はよくある。
例えば少女コミック。
中学の頃は絵を見るだけで読む気がしなかった。
しかし、面白い作品に出会っていくうちに、絵は気にならなくなった。
それどころか、心理描写の巧みな作品が多く、好きになった。
今では少年コミックより断然読んでいる。
このことからも、その時、面白くなかったから「面白くない本」と決め付けるのは乱暴だと思う。
ましてやWeb上で「面白くない」と公開するのは、
その感想を見る側からすれば価値観の押し付けで、誤解を生みかねない。
それについて著者が言っていることはもっともだ。
「作品を批評するとは、その作品とつながろうとしている読者に新たな出会いを提供することである。そこに批評を書く意味がある」
私もいまだに「微妙だった」などと気のない感想を書いてアップしてしまうことがある。
その理由は「私はこの本を読んだ」ということを示す自己満足でしかない。
「見苦しい」と、サイトを見に来てくれた人は思うに違いない。
「自分は見る目がある」と自己主張するために、感想を書く。
きっとそんなサイトには多くの人はこないだろう。
反省して、今後は気をつけたい。
【学んだこと】
1.書くことで、読書に新たな視点が生まれ、より多くの作品を楽しめる。
2.目的のための読書、部分的に読む「こなす読書」が効率的だ。
3.作品の価値を下げる文章は書かない。
天使の梯子
2004/10/31 23:35
少年の頃の純粋な恋心だったからこそ愛せたのかも
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主人公である『慎一』が幼い頃の話だ。
両親が離婚することになったのだが、互いに『慎一』を引き取ることを渋った。
結局、『慎一』は祖父母に引き取られることになる。
しばらくは親が迎えに来てくれるのを待っていた幼き日の『慎一』。
だが、気づいてしまう。「2度と迎えに来てはくれないのだ」と。
両親は自分が寂しい時に身勝手に会いにきていただけだということを。
それから『慎一』は人をつねに半分は疑ってしまうくらい、人間関係に冷めてしまう。
誰にも期待せず——裏切られずにすむように生きていた。
そんな『慎一』の前にある日、高校の時の担任——『夏姫』が現れる。
『慎一』は『夏姫』にいだいていた恋心を思い出し、
裏切られて傷つかないように閉じていた心を無防備に晒す。
愛してしまう。
村山由佳さんのデビュー作【天使の卵】が出版されて10年。
その【天使の卵】の10年後を舞台にした小説——この【天使の梯子】が出版された。
考えてみれば10年って年月は短くない。
94年から今までを思い出してみると実感できる。
歩太と夏姫が苦しんできた時間はホント、長い。
誰かを失うこと、
誰かに捨てられること、裏切られること。
それによってできた傷は、結局、誰かを信じ、信じられることでしか
——愛し、愛されることでしか癒せないのかもしれない。
働くということ
2004/10/07 20:36
たくさんの人生の例によって、なにが「成功」か「失敗」かを比較しながら考えることができる本
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多くの人は「働く」と聞いて、
「会社に属して仕事をすること」だと思うのではないだろうか。
私の固定概念にも会社に入ることが「生きるための条件」のようになっている。
仕事をして、給料を貰って、そのお金で生活をする現在。
「働くこと」は「生きること」と同意語だ。
この本ではそんな「働くこと」について驚くほどたくさんの例を出し、考えられている。子供からお年寄りまでいろんな視点、人生がある。
みんなが成功者と思うような人が、働く意味が見いだせず虚しさを抱えている例があった。
逆に、「あいつは失敗した」と笑われている人が、満足そうに生きている例もある。
成功者(勝ち組)も失敗者(負け組)も本人の考え方次第なのだ、と学んだ。
どちらと言えるかは、長い人生の中でたえず変わっている。
今に満足している人も、そうでない人も、
明日になればどうなっているかも分からない。
自分を見失った時。
仕事や人生を考えて見たい時。
この本をまた開きたい。
コメント力 「できる人」はここがちがう
2004/10/31 23:28
会話で、相手に自分の意思が伝わっているかどうか意識
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私は少し前までかなりの会話下手だった。
話に脈絡がなかったり、考えなしに思ったことを口にして失敗したことも少なくない。
自分が会話下手だと気付かせてくれたのが古書店でのアルバイトだ。
本の買取の時、短い会話を心がけていたのだが、噛み合わないことがよくあった。
それで「私が言っていることは相手に伝わっていないんだ」と気づいた。
おかげで会話に対して「人に上手に伝えなくては」という意識をもてるようになった。
この本のタイトル「コメント力」というのは、「会話に対する意識」という土台の上に成り立っている。
土台を気づけたら次はどうしていけばより「会話力」をつけることができるか。それを学ばせてもらった。
限られた時間での会話で、気の聞いた一言(「コメント」)は重要だ。
この本を参考に、磨いていきたい。
「独立コンサルタント」でメシを食う技術! 20代、開業2年目で年収1400万円にするための正しいがんばり方
2004/10/31 23:30
コンサルタントとは無縁ですが、7割消化
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タイトルで分かるように、
この本は「独立コンサルタントとして成功したい人」のために書かれた。
だから書店で初め見たときは「私には関係ない本だ」と思ったのだが、
なんとなく気になった。
(1)「20代で年収1400万」ってすごい。どうやって稼いだのだろう。
(2)コンサルタントがどんな仕事なのかイマイチ知らない。
これらの疑問を知りたくて購入した。
満足いく内容だった。
(1)は師と仰いだ人からいろんなものを吸収したことが大きい。
いくら本を読んだり、話を聞いたとしても、独立は未知の道だ。
簡単には進めないし、成功までは時間がかかる。
そこで、同じように独立コンサルタントとしての道を通ってきた人から学び、
技術を盗んでいけば、近道になる。
それが独立2年で年収1400万にまで跳ね上がる『加速成功』の理由だと思う。
もちろん、その師に出会えたのは著者の直向ながんばりによるところが大きい。
その部分は著書を読めば伝わってくる。
著者と同じ年の時にそこまで行動できているか、自信がない。
巻末にアドバイスがまとめられているのもありがたい。
そこだけ読んでもためになる。
特に、松永真理さんの「シゴトのココロ」が引用されていた部分。
松永さんの文章もいいが、著者の引用の仕方もきれいだった。
たくさん本を読んでいる証拠だと思う。
なにからなにまで見習いたい。
仕事で本当に大切にしたいこと 自分を大きく伸ばすために
2004/10/31 23:37
いろんなビジネス書のいいトコ取りをしたような本
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「自分を成長させるためにはどうすればいいか」
あなたの考えをいくつか上げて欲しい。
自信を持って言えることがいくつあっただろうか。
他人に話した時に説得力はあるだろうか。
私は自信を持っていえることがほとんどない。
成功体験に乏しいからだ。
体験に裏付けられていないと説得力があるとは思えない。
その点、著者——この本には説得力がある。
「考え続けてきた成功者」の一つの『答え』が示されている。
いくつかの中で、私が一番『答え』に説得力を感じたことは、
「人の良い考えを自分に消化する」ということ。
この本の内容は、いろんなビジネス書の重要点をまとめたようだった。
多くの有名な人物の考え方が、
著者の体験を通して、分かりやすく、随所で紹介されていた。
そこから著者が他人の良い考えをうまく吸収し、
実用、成功してきたことが伝わってきた。
良い考えを1つずつ自分のものにすることが、
「自分を成長させる」良策だと学んだ。
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