雑用の天才さんのレビュー一覧
投稿者:雑用の天才
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紙の本理系のための英語論文執筆ガイド ネイティブとの発想のズレはどこか?
2004/10/03 01:42
良く工夫された好著
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一度でも英語で論文を書いた人なら、自分の英語がなんとジャパニーズ・イングリッシュなのかと嘆いたことがあるはずだ。文法やスペリングは間違いがない、論文に良くある表現も幾つか覚えて使っては見た。それでもやはり違うのである。本書はその秘密を、豊富な事例と、綿密な構成で解き明かしている。英語論文を書くための手引き書は実に多い。その中で、何故日本人の英語が英語らしくないのかについて、正面から取り組んだものはこの本以外にあるだろうか。本書はその目的を十分に達していると思うし、手に取りやすい新書の中に、実に豊富な内容が盛り込まれた力作といえるだろう。学生さんにはまだこの本の恩恵は多くはない。何度か英語論文を書いている研究者にこそ是非お勧めしたい好著である。
紙の本理系のためのMacで始める研究生活 レポート作成から学会発表まで
2004/09/22 15:14
知的生産の効率を上げる本
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Windowsパソコンを使わない研究者は2種類いるだろう。UNIXワークステーションを使うバリバリの研究者と、あまりコンピュータに詳しくなくてMacならなんとか使えている研究者である。普通は職場にはWindowsに詳しい人が必ずいるのだから、Macで研究をしているとは、余程特殊な事情のある研究者ではないのか。その数少ない人達を対象にしてこの本が書かれているならば驚きであるが、よく見れば、結婚して退職した女性研究者や定年後の時間に何かをまとめたい人なども対象に含んでいるし、研究もひろく知的生産というふうに考えている様だ。あまり恵まれない研究環境で、コストをかけずに効率的に知的生産するための方法として、Macを使う人ならずとも参考になる点は多い。インターネットや電子論文が研究をどの様に変えるかという点については、興味深い一般論を展開している。組織に頼らずとも研究は出来るということを示唆していて、一人で頑張っている「研究者」は勇気づけられるだろう。Macがなぜ良いのかについてはどこにも書かれていない様だが、はなからMacを使っている人には無用のことなのだろう。
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