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【情トラ】さんのレビュー一覧

投稿者:【情トラ】

6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

中曽根さんと大江さん

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■たいへんオモシロかったです、対決的なやりとりが。内容はびみょーかも!?
■何がびみょーかというと、中曽根康弘氏が大江健三郎氏の言葉に対して曰く「空想的平和主義(p.32)」との指摘があったのですが、【情トラ】の個人的印象では、どちらもコインの表裏にみえたのです。
■つまりは、憲法を守るということによる平和主義も、現実的に軍事力による国際安定をはかる考えも、どちらも平和というものを、あまりにも大くくりにしてしまい過ぎやしないかってことです(実際の戦争を知らない【情トラ】がこう評するのは僭越ですが。)。
■何であれ、たくさんの事件や交渉、考え、思惑などの積み重ねのうえで、事は発生し、進んでいくわけであり、その個々の事態に個別に対応して、最大限の努力を重ねていかない限りは、単なる「祈り」か「居直り」にしかならないのではないかと。
■まっ、いずれにしても、こうした番組の書籍化は、テレビ画面で見聞きするのと違って、また、何度も読み返したくなるものですねぇ。

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紙の本

ちょっとしたきっかけをなにかに応用するために

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■非常に読みやすく、各テーマ(小テーマ)ごとに4ページから8ページ程度でまとまっている形式は、その想定している読者層を幅広いところに設定しているんだなぁと感じたところです。「偏差値38からの挑戦」というタイトルからもわかるよーに、学生時代からのエピソードもふんだんに盛り込まれて、中高校生にも読んでもらいたいという思いがあったのでしょう。
■ただ、だからこそ正直にいうと違和感をもったところもありました。それは受験を暗記ゲームだと断罪していること。確かに暗記中心的な側面があるのも確かなのかもしれません。しかし、ホントにそーか?という気がしてなりませんでした(、個人的には)。
■なぜなら、良質な入試問題であればあるほど、暗記なんかまったく関係なく、モノの本質をよく考えて掴んでいるかを問うてきているとはいえませんか? 確かに、受験を受身的に考えると暗記的な思考となるような気がします。ところが、例えば、受験勉強において、出題する側の立場にたってみたらどうでしょう。受験生も実際に問題作成をしてみるとわかると思うのですが、きちんとした理解をしていない限り、適切な解答を出してもらうための手がかりを提示することも、間違った解答にあえて誘導するためのワナをしかけることもできません。
■このように考えると、それこそ「ちょっとしたきっかけをなにかに応用できる人(P.90)」を育てることにつながるのではないかなぁと感じたのですが、どうでしょう?? ま、ちょっと重箱のスミをつついたよーな気がしてきたので(笑)、ここらでやめておきます(^ー^)

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紙の本

予想以上のおもしろさ

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■オーラルヒストリーという政治・行政・経済のプロフェッショナルとして公職にあった者が公職在任中の業績について、職を退いてから具体的に語ったものを書き残し蓄積していく研究手法のひとつの具現化。
■この種のものは後藤田正晴氏のものを読んだことがあったのですが、さてさて石原信雄氏のお話はどーでしょう。なお、【情トラ】は、あるところで石原氏を拝見したことがあるのですが、あまり背は高くないながらも貫禄十分やなーという印象が残ってます。
■タイトルにて、予想以上におもしろかったと記しましたが、なかでも特におもしろかったというか、興味深かったのは、湾岸戦争時の資金協力の話。最初に10億ドル拠出した際に、どうやってその額を決めたかというと、「結局、大蔵省が例によって、具体的に何がいるんだと査定を始めた」とのこと(!?)。「戦争で査定といったって、積算資料が間に合わないわけですよ。結局、資料が十分でないとか何とかいって10億ドルと査定した」ということですが、そりゃー査定とかいってる時点で、事の本質からズレてるって誰も気づかなかったのでしょうかねぇ??
■何らかの反省があったのか、90億ドル拠出を決定したときは、アメリカの意向も受けて、当時の橋本大蔵大臣が内閣・総理に要請。そして、与党党三役とも相談をしたうえで、わりと速く決断したっちゅーことですが、最初っから、こうした対応ができないことにトホホな印象を受けてしまいます。。
■この一例に限らず、オーラルヒストリーの醍醐味が存分に味わえるこの一冊。ひとつひとつの案件の処理過程を、事後的にでも詳細に検討する必要が現在求められているはずで、多種多様な職業・人物のオーラルヒストリーが続々と出版されることを期待しています。

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紙の本

紙の本知事が日本を変える

2004/10/03 19:58

住民主体のパブリックサービス

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■国会議員から転身した北川氏、NHK記者から転身した橋本氏、厚生省課長から転身した浅野氏。三者それぞれが、現地とのしがらみのないところから、「お上」意識が強かった県政を変革していく道のりを鼎談によって語る本書は、まさに「知事が日本を変える」ことの論議となっています。
■本書のなかでは、様々なキーワードがとびかいますが、個人的に興味を引いたのは、次の橋本氏の発言。
『パブリックなことに幅広いスタンスで自分の意見を述べたり、意見を求められたときには積極的に答えようという意識は、まだ日本では十分に育っていないような気がします。住民のそうした意識を高めていくにはどのようにすればいいのか、今後の重要な課題になると思います。』
■この発言をひとつのきっかけとして、私は個人サイトを大幅リニューアルした経緯をもちます。だからこそかもしれませんが、何らかのかたちで、パブリックなことに関与したい(!)という気持ちを持つ皆さんに対して、是非とも推薦したい書なのです。

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紙の本

紙の本包括的地方自治ガバナンス改革

2004/10/03 19:50

地方分権改革・NPM・住民自治

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■執筆者のほとんどが地方公務員であり、彼らが現職のまま京都大学大学院に派遣され、著した修士論文に基づき、編纂された書物。
■その内容は、いわゆる地方分権改革、ニューパブリックマネジメント(=NPM)、住民自治という3つの視点を軸にして、各人それぞれの分析がなされており、現場感覚にも支えられた論考には説得力がともなっている。
■個人的には、「日本の地方自治におけるNPM改革は、現時点においては大幅な民営化を求めるものではなく、住民参加を進めるための一方法として実施されている」という理解を本書から得たのであるが、そこから、昨今の行政不信に対する自己保身をはかりつつも、新たな正当性を獲得しようと目指す地方自治の現場の動きを見通せるかのようで、非常に興味深い一冊であった。
■分権改革やNPMへの取組みに携わっている地方公務員や、住民自治に関心を有する市民にとっては、一度は読んでおくべき書といってもいいのではないでしょうか。

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紙の本

ESからの手紙

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■ドイツが舞台で、五百ページ弱の分厚さの本ですが、その内容はミステリィ風の物語に仕立てられており、たいへんリーダビリティの高い訳書です。「民主主義についてのきみの問いかけに、わたしがちゃんと答えられるかどうかはわからない。」との一行から始まる、ある政治家ESからの民主主義政治に関する長く広く深い手紙を、あたかも自分への語りかけのように感じ、主人公である熱血肌の政治家志望少女レオニーの言動や行動に、共感または違和感を覚えながら、物語に引き込まれていく人が多いのではないかと思います。
■ESは、手紙の中で言います。「ルイ十四世の有名な『朕は国家なり』というセリフは、民主主義の正反対の表現として、これくらいぴったりなものはない。では、現在の議会制民主主義はどうだろう?これは『あなたたちが国家だ』と有権者が政党や政党の候補者に向かって投げかけるものである」と。ならば、その政党や政治家は、市民に対して何を提供しているのでしょうか。これにESは、「一部のために特定の利益を守る『利益の保護』、全員のために環境問題等に取り組む『問題の解決』、そして、娯楽やイデオロギーといった『感情に訴えかけるもの』を提供している」と言います。さらに、「選挙戦をはじめとする競い合いの場面では、政治家はひたすら感情頼みになってしまう。それは、政治の仕事が複雑になりすぎたからであって、政治家は、問題解決のための取組みを市民にわかりやすく説明することはほとんど不可能として、自分で演出できる感情の分野に目を逸らさせるのだ」と言うのです(何となく誰かを想像したりしませんか!?)。
■確かに、娯楽の要素もなく、イデオロギー対立もない、問題解決に的を絞った政治は、地味かつ難解、故に退屈かもしれません。しかし、問題から目を逸らすことなく議論して、キチンと問題が処理されていくことになれば、もっとワクワクしておもしろいとも思うかもしれません。大事なことは、そのようにワクワクするために、私たちは、政治家や官僚にお任せではなく、専門知識はなくても問題解決への取組みに対する適切な批評眼をもった参加者となることが必要ということなのでしょう。
■この他にも、豊かな示唆を含んだ議論が展開される本書ですが、新たな民主主義を編み出すための明確な答えは示されません。私は、その一つに「地域政治」があると考えています。国家と比べて規模が小さな市町村では、市民の理解が届くような見通しのきく問題が多く、市民の意思を直接尋ねる「アテナイ式」の政治も可能とされます。この「アテナイ式」政治を、現在において工夫しながら実践することこそは、より力強い批評眼と問題処理に参加するワクワク感を育てる方法の1つなのではないでしょうか。
■最後に私からみなさんへ一言。「ESからの手紙を受け取ってみませんか?」

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