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山田祐司さんのレビュー一覧

投稿者:山田祐司

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本天国の五人

2005/01/16 15:58

死で人生は終わるつながりは終わらない

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私の仕事は、病院で、人の死を看取ること。人生の最後を、輝かせるために、支えること。そして、その方が亡くなった後に、決まって、ご遺族に伝えるのは、「あなた方の、大切な方の亡骸は、この世から旅立ってゆかれましたが、あなた方の大切な方が、残していってくださった、思い出は、私たちの心から消え去ることはありません。私たちは、これからも、その思い出を大切にして、時間を過ごしてゆきたいと思っています。」という言葉。

前作の、モリー先生との火曜日では、いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる、ことを知った。そして、生きるとは、人とのつながりの中に、実態があることを学んだ。天国の五人では、その、人とのつながりが、大きな、一つの物語であることを、学んだ。大きな一つの意思の下に、繰り広げられる、一つの物語であることを。

人は、人と人との間で生きている。傷つけもすれば、癒しもする。この世から旅立った後に、人生の中で触れ合った、大切の人と、もう一度、語り合うことができるなら、ぜひとも行ってみたい気がする。

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死を迎える人間の姿が綴られている

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 玉地任子(たまちひでこ)先生は、厚木市で在宅末期ケアを専門とした、ゆめクリニックを開業なさっています。在宅ケアで、がん末期の患者さんを支える難しさが、綴られています。

 私は、この本を読んで、大変感動しました。患者さんが、「死にたい」と訴えられている姿が、描かれていたからです。これまでの、ホスピス・緩和ケアを紹介する本は、残された時間をその人らしく、輝いて過ごしておられる姿のみが、描かれています。これまでの書籍は、ホスピス・緩和ケアを紹介することが目的で書かれたものが多く、当然のごとく、ホスピス・緩和ケアを受け、すばらしい時間を過ごされた方々が、紹介されていて、「死にたい」などと、後ろ向きに時間を過ごす方は、片隅に追いやられていました。

 確かに、ホスピス・緩和ケアを受ければ、がんに伴う、様々な、身体症状は、軽快することが多い訳ですが、それだけでは、人は癒されない。

 しかしながら、私が勤める緩和ケア病棟では、確かに、その人らしく、輝いて残された時間を過ごされる患者さんもおられれば、一方で、「死にたい」と訴えられたり、叶わない望みと知りながら、「いつまでも生きていたい」と、訴えれられる患者さんがおられます。

 これまでの、ホスピス・緩和ケアを紹介する本を呼んで、なんとなく違和感を覚えていた私に、匂うほどに人間臭さを、描いて見せたこの本は、衝撃的でありました。

 この本は、「死にたい」と訴えたり、「いつまでも生きたい」と訴えられられる患者さんに、「それでも」、「いつまでも」、寄り添いたいと、思わせる本でもありました。

 私の、お勧めの1冊です。

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