岡野雅雄さんのレビュー一覧

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　大学・短大でのテクストとして、また、広くコミュニケーションについて興味のある人にむけて書かれた本である。図や具体例を多くしてできるだけわかりやすく読めるように工夫されている。
　各章の構成は以下のようになっており、各分野の研究・教育に携わっている専門家によって分担執筆されている。
　第１章　言語コミュニケーション
　第２章　非言語コミュニケーション
　第３章　異文化コミュニケーション
　第４章　相互行為とコミュニケーション—ゴフマンとエスノメソドロジーの視点
　第５章　マス・コミュニケーション—過去・現在・未来
　第６章　説得的コミュニケーション—応用例としての広告効果
　第７章　健康コミュニケーション
　副題に「基礎から応用まで」とあるように、コミュニケーション学の基礎について是非知っておきたいテーマがカバーされているほかに、応用的な内容としてかなり珍しいテーマも含まれている。たとえば、「健康コミュニケーション」は類書にはめったに見ない内容であるが、今後は重要性を持っているテーマであろう。