半仙人さんのレビュー一覧
投稿者:半仙人
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みなしご『菊と刀』の嘆き 学界の巨頭たちが犯した大過
2003/03/05 03:15
著者コメント
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前著『「菊と刀」再発見』ではこれまで半世紀余にわたって行なわれてきた『菊と刀』の解釈にいくつもの大きい誤りがあることが指摘されましたが、この本ではその誤りが何に由来するかが明らかにされます。誤解は、柳田國男、和辻哲郎、津田左右吉、南博、川島武宜、有賀喜左衛門といった1950年頃の学界の権威者たちがそろって『菊と刀』の大切な点を見落としたことに端を発し、それが誰にも批判されなかったことによって永く続いたのですが、その事がほかならぬ『菊と刀』によって説明されます。そしてそればかりでなく、レヴィ=ストロースの『野生の思考』によってもそれが説明されるということがこの本で明らかにされます。
とはいっても、何も難しい議論が展開されるわけではありません。読み終わったときには、たぶん、なぜこんなはっきりした事が50年以上も問題にならなかったのだろうと不思議に思われることでしょう。それが「学界」というものの奇妙なところかもしれません。
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