山口路子さんのレビュー一覧
投稿者:山口路子
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彼女はなぜ愛され、描かれたのか 大人のための恋愛美術館
2003/02/18 10:34
著者コメント
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恋は長く続かないといけないのか。
同時に複数の男性を求めるのは、不幸なことなのか。
母性的な女より刺激的な女の方が上なのか。
性的でない男女関係は貧弱なのだろうか。
私は恋人に何を求めているのか。
恋愛はとてもやっかいだし、胸は痛くなるし、傷つくことも多いのに、ひとはひとを好きなることをやめられません。年齢は関係なくて、どんなに若くてもどんなに老いていても、恋をしたときの、世界が違う色彩に変わるあの瞬間の、なんともいえない気持ちはみな一緒です。
この本には18枚の絵と、18人の女性と18人の画家が登場します。とは言っても、美術書とは違います。私は美術の専門家ではありません。
出版のお話をいただいた時、私は担当の編集者の方にこう言いました。
「美術の本ではないんです。一枚の絵を通して恋愛や女の生き方、男と女の可能性を探りたいんです」
はじめから私は、「描いた画家とモデルとの間の恋愛感情」を予感させる絵に惹かれ、彼らはどのような関係だったのか、この「一枚の絵」はどのような状況で生まれたのか、知りたいと思いました。やがて、芸術家にインスピレーションを与える女性、「美神(ミューズ)」の存在を知り、画家とミューズの恋愛模様や、彼らが生み出した絵を見ていくうちに、私はそこに思いがけないものを発見したのです。画家とミューズ、彼らの関係は恋や愛に惑い、そして女として生きるということそのものに、しばしば立ち往生してしまう私自身に新鮮な示唆を与えてくれました。
いずれの絵にも表れていると感じるのは、ふたりが出会い、感応しあうことよって、可能になったそれぞれの自己実現です。
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