山下清美さんのレビュー一覧
投稿者:山下清美
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ウェブログの心理学
2005/03/14 03:15
著者コメント
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『ウェブログの心理学』は、4名の社会心理学者による共著です。心理学者が書いた本といっても、堅苦しいものではありません。見た目もとても可愛らしい装丁に仕上がっていて、わりあい気楽に読んでいただけるのではないかと思います。
この本の一番の特徴は、ウェブログというもののとらえ方にあります。ウェブ日記、テキストサイト、ブログ・ツールなどの総称としてウェブログということばを用いています。その上でネット上のコミュニケーション全体の中にウェブログを位置づけ、ワールド・ワイド・ウェブの登場以来、さまざまに成長し発展してきたウェブログの変化をとらえます。こうした大きな視点に立つことで、現在のブログ・ブームの背景や特徴をよりよく理解できると考えています。
本書のもうひとつの特徴は、ウェブログに関して著者らが行ってきた研究をベースにしている点です。人はなぜウェブログを書くのか、書き続ける動機は何か、というテーマで、わたしたちは、1997年にウェブログ(当時はウェブ日記)研究を行いました。その枠組みを発展させて、2004年にも研究を行いました。それぞれの研究から、ウェブログを書き・読む人々の意識をデータに基づいて考察します。
3つめの特徴は、充実した附録にあります。ネットの変遷、特にウェブ日記からブログへの発展の理解を助けるための年表や記事のリストをまとめてあります。ウェブログに関する情報は早くも失われつつあり、今記録しておくことが大事だと考えました。また、つい最近ブログをはじめた方や、これからはじめようかと思っている方々には、ウェブログを書いたり読んだりする際の具体的な留意点やアドバイスをまとめた、「ウェブログの歩き方」が参考になると思います。
本書の企画から完成に至るまでの間に、たくさんの方々にお世話になりました。いただいた情報や経験を、十分生かしきれていないところもありますが、まずはこうした形で本を提示することで、今後さらにウェブログについて考察し研究を続けていきたいと考えています。
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