紀伊國屋書店さんのレビュー一覧
投稿者:紀伊國屋書店
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美しくなければならない 現代科学の偉大な方程式
2003/05/28 17:27
E=mc2に「美」を感じとれるか
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20世紀を代表する科学の大方程式とその周辺を物語る本が出版された。編者のファーメロは初めて見る名前かもしれない。でも、『皇帝の新しい心』のペンローズが「アインシュタインの一般相対性理論」(これほど簡明な一般相対論の説明は見たことがない)を執筆し、『宇宙創成最初の3分間』のワインバーグが「あとがき」を執筆、『フェルマーの最終定理』のサイモン・シンが絶賛の書評を書いたといえば、少しは想像がふくらむかもしれない。「サイエンティフィック・アメリカン」の数学コラムを書いていたイアン・スチューアートは「方程式の美しさを、人類の大半は見過ごしている。しかし今、その美しさをとことん満喫できる、最高に読みやすい本にめぐり会えた」と評する。アインシュタインのE=mc2がいかに誕生したのか? ディラック方程式は? シャノンの方程式は? 目次を眺めるだけでも楽しいが、地球外文明探査のドレイク方程式や、オゾン層とフロン問題の化学方程式まで出てくるといかに扱っているのか、ページをめくりたくなる。
【目次】
革命家なき革命 プランク−アインシュタインの方程式と量子のエネルギー グレアム・ファーメロ
「六分儀」の方程式 E=mc2 ピーター・ギャリソン
愛欲と美意識とシュレーディンガー方程式 アーサー・I・ミラー
素晴らしい魔法 ディラック方程式 フランク・ヴィルチェック
情報をビットで刻む シャノンの方程式 イゴール・アレクサンダー
生きているのに最高の時代 ロジスティック写像 ロバート・メイ
生命の方程式 進化を明らかにする方程式 ジョン・メイナード=スミス
環境をめぐるおとぎ話 モリーナ−ローランドの化学方程式とフロン問題 アイスリング・アーウィン
天空の鏡 ドレイク方程式 オリヴァー・モートン
重力の再発見 アインシュタインの一般相対性理論の方程式 ロジャー・ペンローズ
隠れた対称性 ヤン−ミルズの方程式 クリスティーン・サットン
あとがき 偉大な方程式はいかにして長く世に残るのか スティーヴン・ワインバーグ
コスモス・オデッセイ 酸素原子が語る宇宙の物語
2003/04/15 13:54
内容紹介
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「宇宙のミステリーを、想像力たくましくやさしい言葉で説明する能力についてはカール・セーガンばりだ」——スティーブン・ホーキング
この本の主人公はアトム(原子)である。なかでも、酸素原子をめぐる物語である。宇宙の歴史のなかでは、ホモ・サピエンス(人間)の登場はつい最近の出来事である。でも、アトムであれば、不死といってよい。酸素は、私たちが呼吸する息に含まれ、流す汗に含まれ、飲み水にも含まれる。水の惑星=地球でこそ生命は誕生した。酸素はいのちを生み出した母である。ビッグバンに始まる宇宙で、いつどのように酸素が誕生したのか。それは宇宙が野球ボール大だったときのことである。それから、酸素はあるときはガス雲のなかで、あるときは彗星のしっぽにのって、宇宙を旅しながら地球に到達し、やがて生命のなかに宿る。でも、酸素の旅はこれで終りではなく、地球と太陽が死を迎えた後までもつづく。物語は、未来へとつづいていく。
【目次】
永遠の端にある街
第一部 神風
1 原子のなかの宇宙
2 ライト・スタッフ
3 時間の矢
4 氏か育ちか
5 すばらしい一〇分間
6 一〇〇年の一〇〇万倍の孤独
7 夜の物音
第二部 旅
8 最初の光
9 プリティ・ビッグバン
10 銀河系の逆襲
11 火と水
12 ガスでお料理
13 危険なエネルギーゲーム
14 すばらしき日々
第三部 帰還
15 地獄の雪玉、人間、その他の破局
16 最良の時、最悪の時
17 すりガラスの向こうに
18 灰は灰に
19 ちりはちりに
エピローグ
謝辞と文献
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