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青木みやさんのレビュー一覧

投稿者:青木みや

4 件中 1 件~ 4 件を表示

医療側と患者側が対等の立場で信頼関係を保つ時代のかけはし

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 バイオエッシクス(生命倫理)とは、生命医科学・技術の急速な発展に伴って派生した問題に対し、新たな価値基準や合意を作ろうとするもの。多方面の専門家や非専門家が「生命の尊重」「人間の尊厳」を議論している。著者も元は法学の専門家であり、バイオエッシクスの理念に「基本的人権の保障」を掲げるところがいかにもそれらしい。
 バイオエッシクスで重要視されるのは自己決定権だ。臓器を提供するのも延命措置を拒否するのも自己の意志でなければならない。著者はその大前提としてインフォームド・コンセントや情報開示の重要性を訴える。これらが対となって機能してこそ、私たちは自己の意志によっていのちを豊かに充実させることが出来る。もちろん権利の主体となる以上、患者側も受け身では居られないし、自己決定権も無制限ではない。バイオエッシクスは医療側と患者側が対等の立場で信頼関係を保っている新しい時代のかけ橋となるだろう。

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食事は生命の基本であることを理解できる

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 「薬食同源」。古来、食べものは医薬であった。食事は生命の基本であるというのは、東西共通の認識といって良いだろう。本書では、人々の健康を支え、その地に根付いた食文化を形成していた食べものの姿が語られている。例えば大豆に代表される豆類と穀物を組み合わせた伝統食は世界各地で見られるが、この組み合わせはお互いのアミノ酸アンバランスを補完し最高のタンパク質源となる。他にお茶や昆布、よもぎなど取り上げられているが、昔の人々はその有難みを民話やことわざに詠い、工夫を凝らして食べていた。
 現代でも食事をとり、生命を維持し生活を営んでいることには変わりないが、食べものは栄養素や薬効成分だけがクローズアップされ、サプリメントとして取る形も多く見受けられる。しかし本書を読むと、「薬食同源」の意は、美味しい食事で健康であることであり、歴史と文化を培ってきた食べもののことであると理解出来るのだ。

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紙の本糖尿病の本当のはなし

2000/07/09 07:24

平易で懇切丁寧な解説が役立つ

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 糖尿病という病気をご存じですか?最近の調査では国内の患者数は約700万人、数年後には1000万人に達すると予想され、国民病とさえ言われる慢性疾患です。本書はその糖尿病について、診察室でお医者さんが患者さん相手に語るように説いた本です。
 糖尿病は遺伝的素因(体質)に、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活習慣が絡み合って発症しますが、その初期は自覚症状がほとんどありません。患者側としては痛みもない病気に治療といわれても、おろそかになりがちです。が、その裏で静かに全身を蝕んでいるのが合併症です。糖尿病から来る網膜症に腎症、動脈硬化などなど。糖尿病治療の大目的はこの合併症の予防なのです。敵と己れを知って勝つために、著者らの平易で懇切丁寧な解説が役立ちます。
 さて、治療の基本は健康食と良い生活習慣。これらは糖尿病を予防するための基本でもあります。一読すると、それがまず重要なことにも気づきます。

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やや楽観的だが、内容は充実

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 本書はがん治療の専門医が、アメリカでの安楽死合法化を求めて書いたものだ。著者は、患者には「死を選ぶ権利」があり、医師は「死にたい」という患者の望みをかなえるために手を貸すべきだと主張する。患者は病気がもたらす苦痛に呻き、尊厳を失った無力感の中で死んでいくより、自分で死ぬ時期と死に方を選び、医師はパターナリズムを廃して患者と責任を分かち合わねばならない。こういう安楽死推進論に対し、安楽死の容認は適用拡大されやすくホロコーストをもたらしかねないと反対する声も多い。著者は様々な角度から反対論を検討し、きちんとした監視をするためには合法化すべきだと訴える。
 本書の論調はやや楽観的にも思えるが、内容は充実している。どちらに与するにしろ、重要なのは患者が自主性を発揮することなのだ。自分はどう死ぬか、ひいてはどう生きていくかまで考えさせられる真剣な問いかけであることは間違いないだろう。

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