日本経営合理化協会さんのレビュー一覧
投稿者:日本経営合理化協会
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社長として断固なすべき6つの仕事
2005/02/16 11:17
目からウロコ、儲かる会社に変える急所〜序文より〜
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経営のアドバイス役に専念するようになって早くも一五年が過ぎます。
私は専門家でも評論家でもなく一介の経営人にすぎませんが、同じ経営者の悩みだけに、私ならどう手を打つか真剣に考えてお答えしてきました。すると短い期間に業績を大きく伸ばす経営者が増えだし、身に余る感謝の言葉をいただくことが、いつか私の生きがいになってしまいました。
私のアドバイスの柱となるものは極めてシンプルです。
すなわち「社長として断固やらなければならない六つの仕事」を、実際にやっているのか、やっていないのかを確認して、やっていない仕事を直ちに実践していただく。それだけで会社の業績が必ずよくなるのです。
六つの仕事とは、
一、絶対赤字を出さない経営
二、成長するために新たな収益源を創り出す仕事
三、社長と社員の心をひとつに合わせる仕事
四、社員の努力が実るような賃金決定
五、利益目標を確実に達成させる部門別収益管理
六、経営の長期展望と将来進むべき方向を決める仕事
の六項目に集約できると、私は考えています。
これから、それらの一つ一つについて、経営者の皆さんのお役に少しでも立つよう、一生懸命にお伝えしたいと思います。
文章を書くことが専門ではないので、言い過ぎたり不適切な表現があるかもしれません。しかし、これから書くことはすべて私の実体験に基づいた飾らない事実です。
本書の内容が一人でも多くの経営者の共感を得て、経営の具体的な手がかりになれば、著者としてこんな幸せはありません。
著者 田中久夫
■目次
第一章 まずは絶対に赤字を出さない経営
1 景気分析や高度な経営戦略より大事なこと
2 経営のものさしを持つ
3 社員の心を合わせる
第二章 儲かって元気の出る経営へ
1 何としても次の収益源をつくる
2 小が大を喰って伸びる急所
3 客層を変えて新たな収益源を創る
4 地域を変えて新たな収益源を創る
5 強化プラスチックタンクから先端複合材料の精密部品へ
6 新収益源をつくる中小企業の留意点
第三章 社長と社員の心を合わせる実践策
1 一般社員を元気にする実践策
2 幹部を元気にする実践策
3 幹部には高給をはずめ
4 田中流の幹部の鍛え方
5 幹部にどういう仕事をやらせるか
第四章 やる気にさせる賃金決定
1 賃金のどこをどう見直すか
2 新しい賃金体系導入の手順
3 本給の具体的決め方
4 新賃金体系の活用
5 賞与支給の決め方
6 退職金について
第五章 確実に増益させる部門別収益管理のすすめ方
1 なぜ部門別収益管理にすると増益になるのか
2 部門別収益管理ができる組織づくり
3 本社管理部門の収益管理の急所
4 製造(仕入)部門の収益管理の急所
5 営業部門の収益管理の急所
6 第一ビルメンテナンスの部門別収益管理の事例
第六章 経営の長期展望
1 わが社のすすむべき方向を決める3
2 最悪の事態に備える
3 後継者の育成
4 会長職のすすめ
第七章 経営者の天命
1 社長の器として一番大事なこと
2 激務を癒すもの
3 社長の天命
【巻末資料】 N社の職務等級格付基準(例)
マネー・効率からひと中心の経営へ
2004/08/31 13:50
「ひと中心の経営へ」まえがきより
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私は本書で、「ひと中心」の経営が、儲けを生み出すのに最適であることを明らかにした。しかもそれは、日本の大企業ではなく中堅・中小企業のオーナー経営にこそ、その可能性が強くあることを述べている。
一九四五年太平洋戦争が終結、日本の国土は灰燼に帰した。それから日本は、世界のひとが認める「奇跡の復興」を遂げたのである。ここにいたるまでに日本の会社の九○%以上を占める中小企業は、大企業のパートナーとして、また大企業とは係わりなく独自の分野を切り拓き国際的に活躍するようになって、日本経済に大きく貢献してきた。
その中小企業の九○%以上が、オーナー経営なのである。
私は、経営コンサルタントとして、多くのオーナー経営者の経営理念とその実践を目のあたりにしてきた。その結果として申しあげられることは、「経営者がおカネを追い求めて儲けを得ても、その会社は長続きしない」ことであり、「お客さまの満足を追い求めてきた会社は、儲かってしかも長続きする」ということである。ではおカネを追い求めない経営者は、儲けに淡泊なのか。
とんでもない。儲けへの執着はひと一倍ある。だがその儲けは、お客さま満足の結果だという思いが確固たる信念になっているのである。これが永く儲け続けているオーナー経営者の共通点なのである。
このオーナー自らの信念を実践することを「経営者の役割」と定め、「自社の役割」「関係各社の役割」「自社の各部門の役割」「個人の役割」に首尾一貫させ、全社をあげてお客さまのくらしに貢献し、永く儲け続ける。
私はこれを「役割経営」といっている。
「役割経営」は、係わるひとたちすべてが、オーナーの信念に共感・共鳴し、連帯・連携しながら、それぞれの役割を果たす「ひと中心の経営」そのものであり、決して「マネー中心」や「効率中心」では実践できない。
このように言うと、「理念でメシが食えるか、いまの世の中、きれいごとで生きていける時代ではない」という声があがるだろうが、それは違う。こんにちは「理念なしでは会社が存続できない時代」なのである。近年続出した大企業から中小企業までの数々の不祥事をみていただきたい。マネーや効率を優先し、お客さまから見放された企業は消えてなくなっているではないか。
オーナー経営者だからこそ、株主に気兼ねすることなく、自分の信念で経営できる。これからの中堅・中小企業のオーナー経営者は、この「役割経営」にこそ活路を求めるべきと、私は確信しているのである。
もちろんオーナー経営者の意図する「役割経営」を推進するためには、そのための体系と仕組みがなければならない。また変転しつづける市場に合わせ、お客さまに歓迎される商品・サービスを絶えず創り出して提供し続けなければならない。
そこで本書では、お客さまから選ばれる「差異づくり」と、それに係わるひとの扱い方として「役割人事」に焦点を合わせて述べた。
この大転換の時代に、本書で展開した「ひと中心の役割経営」が、オーナー経営者のお役に少しでも立つことができれば、私のこの上ない仕合わせである──。
<渡辺英幸>
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