日垣隆さんのレビュー一覧
投稿者:日垣隆
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紙の本現代日本の問題集
2004/06/21 15:12
著者コメント
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ここ数年、日本と世界は深刻な転換期を迎えている、ということに人々は気づき始めています。千年に一度あるかないかのエポックです。本書は、その変化の解明に真正面から挑んでみました。
誰もがまだ覚えているはずの事件やニュースを素材にしながら、何がどう変わり、最も本質的な問題はどこにあり、そしてどう対処したらよいのか——。それを16の問題に分けて、我が家の高校生にもよくわかるように書きました。
従来は、問題を指摘することが重要であって、処方箋など必要ない、という認識が評論家や知識人と呼ばれる年配者たちの間で常識とされてきましたが、そのような態度は無責任だと私は思います。「どうすれば解決するのか」を示せないと、それでは「問題」を指摘したことにはなりません。解決法が見つからないのなら、諦めるほかないと言っているのと同じです。
中東や北朝鮮などにも直接行って、すべて現場で考察を深めてきました。机上の空論は、とりわけ現在のような大転換期には無力だからです。身近なペットやショッピングや健康の問題から、年金改革や日本経済の行く末とサラリーマンの処世術、小泉訪朝とその後の問題点や、イラクでの初老カメラマンの死に至るまで、最新の諸問題も詳しく書き込みました。
これで1冊たったの756円とは、著者としてやや理不尽な気持ちを抑えきれません。
——日垣 隆
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