田口ランディさんのレビュー一覧
投稿者:田口ランディ
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モザイク
2001/06/06 00:12
著者コメント
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この小説を書きながら、わたしがずっとこだわっていたのは「知覚」だった。
特に「聴く」ということ。私には「聴く」ことは「見る」ことの上位に位置する知覚なのだ。
「聴く」ことは「見る」ことすら内包する。つまり、よく聴く者は見える以上のものを見ている。そう思える。だから「モザイク」の主人公の名前は「佐藤ミミ」である。
精神病院への移送途中に失踪した14歳の少年を探して、佐藤ミミは渋谷を彷徨う。
情報化した社会に生まれた子供たちは、おじさんやおばさんとは違う知覚能力を有していると思う。そうでなければ情報を処理できないで発狂してしまうんじゃないかって思える。
現代的な知覚能力をもつ者たちに、携帯電話の電磁波で加熱した渋谷の街
はどのように体験されるのか。
それを描いてみたかった。
この小説は、十代の男の子たちにも読んでもらいたいなあ、と思って書きました。
田口ランディ( 2001.4.11)
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