関口涼子さんのレビュー一覧
投稿者:関口涼子
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灰と土
2003/11/05 18:57
訳者コメント
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ソ連軍侵攻下のアフガニスタン。自分の村も家族も失った老人は、生き残った幼い孫を連れ、離れた炭鉱で働く息子に会いに来ています。何を報告すればよいのか?息子の嫁は恥辱の内に死に、母も殺され、村は焼き尽くされ・・・耳の聞こえなくなった孫は、戦争が世界から音を奪ったと思いこんでいるのです。著者のラヒーミーは、この作品でデビューした若い作家ですが、すでに映像作家としてのキャリアもあり、この作品でも繊細なカメラワークを彷彿とさせる視点を鮮やかに駆使しています。「待つ」こと、「死を伝える」こと、「悲しみを表す」ことについての物語。この『灰と土』は、フランスで出版されると同時に話題になり、すでに二十カ国語に翻訳されています。さらには作者自身の脚本・監督による映画化も実現し、現在、アフガニスタンの、まさにこの作品の舞台となった場所で撮影が進行中です。
関口涼子
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