しゅんみんさんのレビュー一覧
投稿者:しゅんみん
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紙の本人生行路の護符「般若心経」 262文字にこめられた観音妙智力
2004/05/22 03:15
著者コメント
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「殺しといてくれたらよかったのに」
私が責めると祖母は涙声を絞り出すようにいった。
「親が我が子を殺せるかいな。無茶なこといわんといてあげてえな」
松葉杖の禅僧として活躍中の筆者が放つ「般若心経」最新刊!
岡本かの子、西郷隆盛、良寛、夢窓、乃木希次、大石内蔵助など偉大な人々の感動秘話を多数織りまぜ、「父母の愛」「空の心」「観音様の救い」を語る。
自殺、ノイローゼ、少年犯罪等、現代日本の大問題に「般若心経」はどう答えるのか。
泣ける! 安らぐ! 希望あふれる一冊!
「母さんはこの三十年間、一度も便りをしなかったけれど、お前を思い出さない日は一日もなかったよ」(「母なる愛」)
「僕はもうお母さんに会えないんだ。お母さんなら、いつでも僕をいとおしんで抱きしめてくれるのに」(「母の姿を探して」)
「みんな、孤島ではかない最後を遂げてしまうのか。いまはあんな健やかに生きているのに」(「南極探検と樺太犬」)
「バカどんが。それだからおはんらはつまらんたい。おいどんは、いつでもひとを相手にして仕事はせん。いつでも天を相手として仕事するのじゃ」(「西郷どんのお話」)
「たとえ貧乏してもつらい目に遭っても、ひとを恨んではならない。人びとから受けた恩を忘れてはいけない」(「乃木希典の父」)
「観音さま、代わりにどうか我が子をお守りください。私はもう、この世で太郎の姿を二度と見ることはかなわなくなってしまったのですから」(「岡本かの子と太郎」)
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