EX novels編集部さんのレビュー一覧
投稿者:EX novels編集部
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真世の王 上 黒竜の書
2002/06/13 14:10
編集者コメント
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『真世の王』の売れ行きがいいというのは、担当者としてちょっとほっとしています。内容には自信があったのですが、なにしろ厚くて高いですから。まあ、薄めの文庫なら四冊分はある原稿ですから、コストパフォーマンス的には決して高くないんですけどね。
さて、『真世の王』の読みどころですが、カバーの紹介文にも書いている通り、この世界には、世界が滅びた後それを再生する者=真世の王になるべく産み出された者はいても、世界の滅びを止めるべく産み出された者、いわゆるところの”勇者”はいません。それでも、主人公格の三人の若者−−その中には真世の王候補のエスタシアもいるわけですが−−だけでなく脇を固める大人もみな、世界の滅びという圧倒的な絶望を前にして、自分がすべきことを見つけ、その役割を担いきろうと、必死に生きています。脇の大人達は渋いし、主人公達は健気です。多くの読者の方にとって、キャラ萌えができるキャラクターではないでしょうが、長く記憶に残るキャラクターだと思います。それだけ、キャラクターが物語=世界と密接に絡みついている、とも言えるでしょう。
また、『指輪物語』のようなファンタジーが好きな方なら、この世界の完成度の高さも読みどころの一つです。声高に自己主張はしていませんが、ある意味、この世界そのものがこの話の主人公と言っても過言ではないでしょう。あるいは、『指輪物語』にとってのエルフ語がそうであるように、<銀の声持つ人>が使う”古い言葉”が。
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