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走ルンですさんのレビュー一覧

投稿者:走ルンです

3 件中 1 件~ 3 件を表示

メディアの事故報道で見られたミスリードの裏事情にもの申す

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

福知山線尼崎の脱線事故は、現在も事故調査委による検証が続けられているところであり、軽々な断定は慎むべきところですが、このタイミングでの出版は、著者自身にも逡巡があったことがプロローグで語られております。
それでも鉄道アナリストとして報道現場に関わった著者として、いかにメディアによってミスリードされてしまったかについて、また本当の原因は未だ不明ながら、再発防止の観点から、既に動き始めた安全対策の成否も含めて、あえて言わなければならないという思いは理解できます。
実際報道に関わって、悲惨なVTRを何度も見、現場へも何度も足を運んだ著者のリアリティを伝えることの意味は大きいと言えます。
折しも8/5に事故調査委が通常カーブ手前でかけられるはずの常用ブレーキが、高速でカーブに突入してからかけられた点を指摘して、なぜブレーキが遅れたかに焦点が移ってきているタイミングですが、当然本書では反映されておりません。著者自身も慎重な言い回しで原因の断定は避けておりますが、報道ではあまり重視されていないブレーキの異常の可能性やボルスタレス台車の安全性への疑問など、議論の余地が多分にあるところです。
大事なのは事故の原因を当てることではなく、事故を教訓に再発を防ぎ安全性を高めていくことですから、そういった意味での建設的な議論が望ましいですし、それが安全を高めることにもつながると書評子は愚考いたします。
とかく毀誉褒貶激しい著者ではありますが、まずは一読の上、議論に参加していくというスタンスでつきあうのが良いのではないでしょうか。その意味で多くの方に読まれることを願います。

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実は官僚体質のJR西日本

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

言うまでもなく、JR福知山線尼崎の脱線転覆事故について掘り下げた書ですが、それ以前に悪評高い“日勤教育”による自殺者の事件を丁寧な取材で明らかにしています。
はっきり申し上げまして、深刻な労使対立が背景にあるのですが、JR各社の労務対策にはかなり違いがあります。また労組も複数存在し、互いに対立しているなど、かなり複雑な事情はあります。
しかし一連の事故報道では見られない視点が提供されており、それだけでも一読の価値ありと評することができます。
正直申し上げまして、内容はかなりリアルでシリアスで、読むのが辛い本ではありますが、安全を大企業にゆだねている私たちにとって、安全を揺るがす事態を、監視眼を養ってその芽のうちに摘み取ることでしか、自らの安全を守れない時代になったことを覚悟すべきなのでしょう。

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紙の本信楽高原鉄道事故

2005/05/01 14:51

メディアの事故報道のあり方が問われた事故、一筋縄でいかない事故の真実を今あえて問いたい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ローカル鉄道の金儲け主義?」のせいにされた事故の真実が、裁判過程を通じて明らかになる課程は圧巻です。
1991年に起きたまさかの正面衝突事故以来14年を経て、事故の教訓は生かされたのか? 特に過剰露出のメディア報道に辟易する今日このごろ、改めて読み返してみたい名著です。
特に刑事裁判では不起訴処分となったJR西日本の姿勢が当時と今とでどう変わったか、あるいは変わらなかったか、新たな問題意識を啓発されるものと確信しております。ぜひご一読を。

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