サヤコさんのレビュー一覧
投稿者:サヤコ
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
くりのきむらのゆうびんやさん
2005/12/09 15:26
読み聞かせ甲斐を感じる絵本
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
絵本を読んであげて子どもたちが喜んでくれるのは確かにうれしいものです。でも時々これでいいのかしらと思うことがあります。子どもたちが喜ぶお話はたいてい想像がつきます。どたばた物、ハラハラドキドキ物語、クイズ混じりの判じ物、ただ可愛いキャラクターが出てくる話、たわいもないお化けや幽霊の話など、こちらもついそういうお話を選んでしまいます。教室が盛り上がり、感情移入があって最後まで熱心に聴いてくれるのはうれしいけれど、何か空しい気がします。何のために読んであげたのかしら、読み聞かせ甲斐とはこんなものかしら、とつい考えてしまいます。
何か子どもたちに確実なメッセージが伝えられる絵本はないものか。そんな絵本に出会えたら必死で読んで練習して、子どもたちに気持ちが伝わるように努力しよう。そう願っています。
「くりのきむらのゆうびんやさん」はそんな私の願いにぴったりの一冊です。この絵本にはおばあちゃんの本当の愛が描かれています。殺伐とした世の中ですが、家族に希望がもてない子にも「そうだ、おばあちゃんがいる」と気づいてもらえるからです。
本当は小学2年生くらいが自分で読んだり、友だちと半分ずつ読み合ったりする絵本かもしれませんが、私はこれを2回に分けて3〜4年生の子どもたちに読んでいます。登場人物の数が多くなく、キャラクターも全く違います。だから読み分けのために不自然な技巧を凝らして後味を悪くする心配もありません。歌があり手紙があり、変化も多いので飽きさせません。大雨、大水の恐ろしさは絵の迫力からも伝わるようです。
このお話を聴いた子どもたちが手紙に興味を持ってくれたり、自分でも手紙を書きたくなった、と言ってくれるのも楽しみのひとつです。
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
