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闇夜の烏さんのレビュー一覧

投稿者:闇夜の烏

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編集者コメント

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、有名な惑星運動の三法則で知られるケプラーが、師であるティコ・ブラーエを毒殺したのではないかというショッキングな話題を提供しています。その根拠として、現代の原子吸光光度計とPIXE(粒子線励起X線分析)によるティコの毛髪の科学的分析結果を挙げ、さらに、アリバイ、手段、動機という現代の法廷で議論される三要素について検討し、状況証拠はケプラーに不利であるとしています。このようなティコの突然死の謎を追うという視点からもたいへん面白く読めますが、本書はティコ・ブラーエとケプラーの伝記としても周到に構成されています。彼らの手紙などからの数多くの引用は、当時の状況を知る上でたいへんリアルで、特にケプラーの「自己分析」日記は、彼の内面を知る上で興味深いものです。また、驚くほどの精度を誇ったティコ・ブラーエの天体観測についてはその科学史的意義を強調し、彼の態度が現代の科学的手法に結びつくものであることを主張しています。ケプラーの研究にデータを提供しただけで、本人の宇宙観は旧態依然としたものだったというこれまでのティコ・ブラーエ像に根本的な変更を迫る著者たちの見解は、彼の故国デンマークに現在も存在する熱狂的な“ティコ・ファン”のみならず、本書の読者にも納得できるものだろうと思われます。

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