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洛北出版さんのレビュー一覧

投稿者:洛北出版

7 件中 1 件~ 7 件を表示

担当編集者より内容紹介

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 排除はつぎの3つの次元で進行している。(1)労働市場からの経済的排除、(2)市民社会の人々のあいだで起こっている社会的排除、(3)防犯・安全対策の名の下に進められる犯罪予防における排除的活動。
 本書は、こんにち(後期近代)の社会が、70年代までの安定的で同質的な「包摂型社会」から、変動と分断を推し進める「排除型社会」へと移行したと捉え、その構造とメカニズムを分析している。そしてこの悪夢のような現状をどのように克服するかを検討している。
 いまや、逸脱や犯罪の原因を追求し更正させるといった包摂型の政策は重視されなくなり、リスク評価を基準に、不審者の「奴ら」をあらかじめ排除・隔離するといった、保険統計的な犯罪予防政策が主流となった。本書は、このような排除型の政策を厳しく批判する——「シングルマザーやアンダークラス、黒人や放浪する若者、麻薬常習者、クラック常習者などの、コミュニティで弱い立場にある人々が、針で突つき回され、非難を浴びせられ、悪魔のように忌み嫌われるようになった。このような新たな排除の世界にあって、本当に革新的な政治をおこなおうと思えば、私たちを物質的な不安定と存在論的な不安の状態に置いている根本原因、すなわち正義とコミュニティという基本問題を避けて通ることはできない」。
 だからといって、かつての包摂型の社会を懐かしんでも気休めにもならない。ノスタルジーにふけり、かつての包摂型の政策をそのまま復活させることは、いっそう息苦しい社会を招きかねないからである。わたしたちが取り組まなければならない課題は、新たな形態のコミュニティ、市場の気まぐれに左右されない雇用、八百長のない報酬配分——これらをどう実現するかなのである。
 この排除型の社会にあわせて生きていくしかない…などと、決して諦めてはいけない(これこそ著者が最も強調している点である)。

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担当編集者より紹介

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書の目次をあげて紹介といたします。目次の項目をご覧いただければ、本書の重要性をお分かりいただけるものと思います。
第Ⅰ部———
崇高論をめぐって——弁証法から誇張法へ /カントあるいは境界のトポス/ロンギノスあるいは誇張する言葉
喪をめぐる省察——ミッシェル・ドゥギー『尽き果てることなきものへ』/ 哀悼する言葉/世界を悼む言葉/超越の場なき不均衡/終わりなき終わりに
灰を読むジャック・デリダ/ 否定の解読/灰——回帰せぬものの記号/灰の一般性——痕跡の構造/灰のチャンス——喪失と保持のダブルバインド/灰の名/テクストの灰・灰のテクスト/終わりなき脱構築
テクストを支配しないために——ジャック・デリダに/ テクストを支配しない/支配をかいくぐるエクリチュール
第Ⅱ部———
国家・無縁・避難都市/ 統合という名の排除/避難都市と無縁/再び一九九八年七月一二日
なしくずしの共同体——集団の言説の誕生/ 家族共同体の危機——蚤の市の挿話/ポスト崇高の共同体/クールシアルの明かしえぬ共同体/結びにかえて——反ユダヤ主義的言説の誕生
夢みるパレスチナ——ジャン・ジュネ『恋する虜』から/ 二つのポエジー——カードのないカードゲーム/境界線上のマキアヴェリズム/唯一なるものの分割——ハムザと母
輝ける複数性——ハイデガーからアーレントへ/ いかにして判断せずにいられようか?/特異性から普遍性へ/没関心性と公共性/美学と政治/単独者と複数性/脱構築と公共性ふたたび

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編集者から詳細な「目次」

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【目 次】

◆ 第1章
革命が頓挫したあとの「少女マンガ革命」

  マンガという新たな〈教養〉
  「少女マンガ」という驚き
  モノローグが露(あらわ)にする内面――竹宮惠子「サンルームにて(雪と星と天使と)」(1970年)
  内的ヴィジョンの横溢(おういつ)
  「少年愛」のために選ばれた表現スタイル
  少女マンガ、ヘルマン・ヘッセと出会う
  少年たちの世界――『車輪の下』、『デミアン』、『知と愛』
  マンガと〈文学〉の軋轢(あつれき)――内面描写を巡って
  目標としての「文学」
  ヘッセの内面描写――具象的で可変的なイメージ
  ヘッセから離れて――「エロティシズム」と「美」
  それを「少年愛」と名づけたこと――「少年を愛すること」なのか、それとも「少年が愛すること」なのか
  稲垣足穂『少年愛の美学』――少女マンガにおける「少年愛」の起源
  からっぽにされた「少年を愛する主体」
  「少年が愛する様」を愛すること

◆ 第2章
ヨーロッパ、男性身体、戦後

  憧れの土地
  三島由紀夫という背中あわせの隣人
  ふたつのヨーロッパ経験
  肉体の発見――三島由紀夫のヨーロッパ体験(1952年)
  男性身体の露出――少女マンガ革命以前
  男の体で政治を語る――『血と薔薇』(1968‐69年)
  官能のヨーロッパ――異議申し立ての足場として
  男の肉体の失墜――1970年、『地獄に堕ちた勇者ども』と三島の死
  少女マンガとヨーロッパ
  ディテールの追求
  空間の厚みを知ること――1972年のヨーロッパ旅行
  リアリティと夢想のアマルガム
  政治から美へ

◆ 第3章
〈文学〉の場所で ―― 栗本薫/中島梓の自己形成

  「栗本薫」というペンネーム
  「ぼく」という一人称――評論と実作の架橋(かきょう)
  作者と主人公の一致とズレ――『ぼくらの時代』(1978年)
  求められる「私」への抵抗
  「エンターテインメント」を味方にして
  「私小説」的ミステリ小説――「ぼくらのシリーズ」
  理想の「私」をつくるための習作――「今西良シリーズ」
  作家としての私

◆ 第4章
「耽美」という新しい〈教養〉の効能 ―― 雑誌『JUNE』という場

  1978年、『Comic JUN』創刊
  「耽美」というコンセプト
  70年代サブカルチャーの総花としての「耽美」
  少女たちへの教育装置としての「耽美」――「ジュスティーヌ・セリエ」作品
  80年代、次世代創作者の育成(その1)――「ケーコタンのお絵描き教室」
  80年代、次世代創作者の育成(その2)――「中島梓の小説道場」
  『JUNE』発「耽美」小説と映画批評――石原郁子の仕事


おわらないおわりに

1 竹宮惠子 インタヴュー
  耽美は溺れるものではなく、するもの

  名づけられないもの
  ヨーロッパを舞台に選んだ理由
  『風と木の詩』のディテールとヨーロッパ経験
  援護射撃としての『JUNE』
  中島梓との共同作業――「ジュスティーヌ・セリエ」作品
  「耽美」は溺れるものではなく、するもの
  ゲームではなく――BLとの違い
  後進の指導

2 増山法恵 インタヴュー
  少女マンガにおける「少年愛」の仕掛け人

  「七〇年安保闘争」と「少女マンガ革命」
  「感想はマンガで」
  編集部との闘い――既成の少女マンガへの挑戦
  少年を描くこと
  質をあげるために――1972年のヨーロッパ旅行
  1976年、『風と木の詩』
  黒子に徹する――「変奏曲シリーズ」における共同作業
  『JUNE』について
  「少女革命」が成し遂げたもの

3 佐川俊彦 インタヴュー
  文学と娯楽の間を行ったり、来たり

  「二四年組」が発端
  「耽美」というキーワード
  「心の不良」である『JUNE』の読者
  新しいジャンル、新しい表現の立ち上げ
  バトンタッチできるものとできないもの

作品・文献索引
人名索引

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担当者からの案内

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 現代は、工場が製品を生産する時代ではなく、企業が「世界」を生産する時代である。この変化にともない、かつて労働運動が依拠してきた「労働」は、資本からも国家からも見捨てられ、いまやコントロールの手段としての「雇用」に取って代わられた。人々の創造性(脳の協働)をたえず捕獲しつづけるこの「知-政治」を、いかにして解体するか?

 本書は、現代の資本主義と労働運動に起こった深い変容を描きだすとともに、不安定生活者による社会運動をつうじて、新たな労働論、コミュニケーション論を提唱する意欲作である。イタリア生まれの新鋭の思想家、初の邦訳。

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出版社よりの案内

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精神分析なんか、いらない?

 こころをモノとしてあつかう抑うつ社会のなかで、精神分析はいま、手ひどく非難されています。こころの苦しみは脳に原因があるのだから、薬のほうがずっと効果的だ、だからはやく治療法をあらためるべきだと……。いったいなぜこういうことになったのでしょうか?

 本書は、精神分析100年の歴史をふりかえりながら、この疑問に真正面から答えます。そして、現代社会の悲惨さにたいして、いま精神分析になにができるのか、その歴史的使命の確認と、あらたな臨床の創造をうったえます。

 日本の将来を考えていくうえで、いくつものヒントがある案内書です。平易なことばで、これからのこころの治療のありかたを、読者に語りかけます。


◆ 目 次

まえがき

第1部
抑うつ社会
 1 主体の敗北
 2 魂の治療薬
 3 ココロはモノではない
 4 行動主義的人間

第2部
無意識をめぐる大論争
 1 フランケンシュタインの脳
 2 「秋分の日の手紙」
 3 アメリカにおけるフロイトの死
 4 フランスの科学主義

第3部
精神分析の未来
 1 科学と精神分析
 2 悲劇的人間
 3 普遍、差異、排除
 4 精神分析制度批判

訳者解説
索 引(人名・事項)

◆ エリザベート・ルディネスコ
 1944年、パリに生まれる。ソルボンヌで現代文学を学ぶとともに、精神分析家としての訓練も開始。現在はパリ第7大学歴史学研究指導講師をつとめる。また、「国際精神医学史・精神分析史学会」会長の要職にある一方、「ル・モンド」紙をはじめとするジャーナリズムへの寄稿も盛んに行なっている。そのエネルギッシュな語り口とともに、フランスでは、こんにち、もっとも著名な精神分析家のひとりである。
 邦訳書として、『ジャック・ラカン伝』(藤野邦夫訳、河出書房新社、2001年)、フランスの哲学者ジャック・デリダとの共著『来たるべき世界のために』(藤本一勇、金澤忠信訳、岩波書店、2003年)がある。

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紙の本シネキャピタル

2009/04/30 20:16

本書のご案内

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シネキャピタル――普通のイメージ=労働者たちの
不払い労働にもとづく、新手のカネ儲けの体制!

搾取されてるっていうのに、
ぼくや彼女ら「普通の鳥」は、働くことに
やりがいや喜びさえ感じている。

それどころか、

観客=投機家として無数の企業のために、
いっそうタダ働きをしてしまっている。

どんなやり方でシネキャピタルは、
この剰余価値生産に
ぼくたちを組み込んでいるの?

こんな暮らしから身を引き、
「労働からの解放」、
「解放された労働」を
獲得するなんてできるの?

◆ 著 者
廣瀬 純
1971年生 龍谷大学経営学部教員
映画批評誌『VERTIGO』編集委員
著書として――
『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)
『闘争の最小回路――南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(人文書院)
『闘争のアサンブレア』(コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著、月曜社)など。

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本書の目次 (収録論考)

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目 次

◆ はじめに【上垣 豊】

◆ グローバリゼーションと教養教育の変容【杉村昌昭】
   はじめに
   グローバリゼーションの進展と産業構造の変容
   グローバリゼーションと教育
   創造的教養教育へ向かって

◆ 解放のためのリベラル・エデュケーション――生涯の教訓【トム・ライト】
   はじめに
   西洋およびアジアの伝統の中におけるリベラル・エデュケーションの歴史概観
   「生涯の教訓」教育と学習のあり方

◆ 大学教育と「ネオリベラル・アーツ」――社会病理との関連から【村澤真保呂】
   ネオリベラル・アーツの時代
   大学における教養教育の変遷
   統制管理と国民教育の復活――競争と統制のあいだで
   社会病理との関連――学生の抱える問題から

◆ ディシプリンと教養教育――日仏の大学史の比較から【上垣 豊】
   大綱化とFDの導入
   フランス高等教育の伝統と改革
   戦後日本の大学における人文学と社会科学の関係をめぐって――龍谷大学の歴史に引き寄せて
   ディシプリンのアリーナを超えて

◆ ことばと教養教育【近藤久雄】
   はじめに
   ことばの力
   ことばの教育
   外国語の教育
   結 論

◆ 科学系教養教育の質的変化に関する科学史的考察【小長谷大介】
   はじめに
   PISAの「科学的リテラシー」定義における科学とテクノロジー
   19世紀の科学活動現場の変容
   19~20世紀転換の量子論・相対論の誕生過程における機器依存
   20世紀における科学の機器化
   現代科学の「モノ」化と科学系教養教育の質的変化

◆ 高等教育の再考――スタンフォード大学の「挑戦」【マノジュ L. シュレスタ】
   日本の大学教育の現状
   スタンフォード大学の挑戦――「Stanford Challenge」
   「Stanford Challenge」からの示唆

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