星湖さんのレビュー一覧
投稿者:星湖
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紙の本星群れの向こうに
2005/11/07 19:38
涙が止まらなかった
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始めは難しい本なのかな? と思いました。登場人物の心情やそれから生まれ出る会話がとても多い本です。その会話が生きていて仲間に入れそうな感じがしました。自分とだぶって涙が出たところもあったけれど、「星群れの向こうに」という題がどうしてつけられたのか、読んでゆくと納得します。納得する時に泣かない人はいないのでは、と思ってしまう。出会いも、別れも思いがけずやって来るものなのですね。どんなに、大事に思っていても行く人を止めることはできないこと。大事に思われているのにあうことはできないこと。そういうことを、周囲が苦しく切ない気持ちで見守ったりすること。自分を表現するということ。自分の人生を自分らしく生きるということ。そうしたことが、いっぱい詰まっている本でした。久し振りに頭を使って、久し振りに泣いて泣いて泣きました。もう、一冊買おうかな? 一冊は置いておいて、一冊は携帯したいから。
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