ろびんさんのレビュー一覧
投稿者:ろびん
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紙の本介護入門
2005/11/28 16:20
おもしろかった!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
途中、「あなたは私ですか?」とつぶやきたくなった。
やるせなさ、無力感、敗北感、そして他者を見る目とか、
そんな描写にしびれてしまった。
心の中のモヤモヤを言葉で表現したら、こんな感じだな。
私も、主人公の彼と同じ側にいるのかもしれない。
他のことをしながらでは読めない本。
喫茶店や電車の中みたいにザワザワの場所では、
字を追っても内容がつかめないほど読みにくかった。
まっすぐ集中して読む人だけを読者にするために、
わざとこんな書き方をしてるのかも。
紙の本猛スピードで母は
2005/11/18 11:52
猛スピードで母は
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本はタイトルに惹かれて、手に取った。
「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」の二作。
どちらも子ども目線で語られていて、あの頃のもやもやした感情を少し思い出した。大人が気づかない不安感や、ある種のあきらめや、逃げ場がないような閉塞感や。
子どもだった頃は、そんな気持ちを言い表す事なんてできなかったわけだけど、もしタイムマシンで昔の私に会いに行ったら、この小説と同じようなことを喋るかもしれない。
子どもって、今思えば、とても小さい世界で生きてる。自分の周りのごくごく限られた場所と、限られた人たちの価値観の中で生きてる。疑問も持たずに。
「子どもの可能性は無限大」なんてのは、大人になってから思う話で、子どもの頃はそんな欲もなかったように思うな。
と、主人公的子どもに感情移入しながら読んでいたのだけど、大人になった、しかも女の私は、「母」や「洋子さん」の気持ちもわかってしまうんだ。
なんとなくせつないけど、親子だって、それぞれ別の人生を歩んでいるわけだからね。ほんのひととき共有できる時間は、お互いに気持ちよく過ごせたらいいな。
表紙のイラストも魅力的だったけど、小説の中の「母」とは、イメージが違った、私は。
紙の本人生を救え!
2005/11/18 11:57
くすっと笑える
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
町蔵さんが作家先生だという事実をどうも受け止められずに、気になりつつも、本は一冊も読んでなかった。家人が誰かにいただいたという「きれぎれ」も本棚に置かれたまま。
で、何故か、図書館で物色中に、この本が目に留まってしまった。パラパラッとめくってみたら、なんだか声が出るほど笑えてしまって、そのまま静かな図書館で笑い声をかみ殺すのもツライから、借りてきました。
そもそも相談の内容がふざけてる(まさか本気の人はいないだろう)。ほんと馬鹿馬鹿しすぎる相談なんだけど、町田氏の回答がまぁ、上手に煙に巻いてる感じで、わっはっは。です。本人は大まじめなのか?
とにかく、世の中にある悩みのほとんどはくだらないものなのかなぁ、なんて思えてきた。ものは言いよう、気は持ちよう、かな。
後半の対談みたいなのは、あんまりピンと来なかったけど。
2005/11/18 11:55
霊能力って信じますか?
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私はどちらかというと、全面的には信じられないタイプ。第六感や、占い的なことは嫌いじゃないんだけど、霊能力を使ってオカルトチックなアドバイスする人たちには、胡散臭さを感じてしまう。
そんな偏見がある私だけど、江原氏は霊能力を「ただの技術」として使おうとしてるそうなので、この本を読んでみたのです。
「塩を盛れ」とか「供養しろ」とかいうセリフが出てこなくてホッとした。「そうだよなぁ」とか「いいこと言うなぁ」ってアドバイス満載で、人気があるのも納得。
それでもやっぱり前世・憑依なんていう単語が出てくるわけだ。その瞬間、私の中のある部分がげんなりしてしまう。
「霊視してみたところ…」と明らかにしてもらえば、手っ取り早いし分かりやすいんだけど、それは悩んでる本人が自ら気づくべきことじゃないかなって思う。
身近な人のアドバイスは全く受け入れないのに「霊能力を持つ人の言うことだから素直に聞く」という相談者だと、依存してしまうんじゃないかな、なんて要らぬお節介ですが。
紙の本心ひだひだ
2005/11/18 12:00
軽い感じで
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室井さんのエッセイと、Gダビデ研究所の心理テストが混ぜこぜになってる本。
イージーな心理テストって
それだけやってみても「ふーーーん」な感じで、
自分の深層心理がわかった!なんて思えもしないのだけど、
小さな物語を読みつつ、それにまつわるテストをしつつ、
という流れだと、割にオモシロイ。
テレビで、短いドラマみたいなのを見せておいてクイズを出す、
なんてのがあるよね。
そういうのを活字にしたみたいな本。
地下鉄の中でちょこちょこっと読むには最適。
紙の本恋愛詐欺師
2005/11/18 11:59
ぐちゃぐちゃになりたい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
絶対に幸せにはなれない方法ばかり選んでしまう人がいる。
破滅的としか見えない生き方しか、知らない人たち。
それは遠くの他人の話じゃなくて、自分のことなのかもしれない。
器用なのか、不器用なのか、
凡庸なのか、ドラマティックなのか、
華々しいのか、おどろおどろしいのか、
どっちとも言えるし、どっちでもない。
そもそも、自分が幸福なのか不幸なのかなんて、
誰にもわからない。
すぐに逆転してしまう、チープな幸・不幸。
そんなのどうでもいいじゃない、って思いながらも
それでもみんな、自分なりに生きてくのかな。
紙の本ボロボロになった人へ
2005/11/18 11:56
ブラックユーモア
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って言葉で済ませるのはちょっと無理かも、ってくらいの悪趣味な部分に、ところどころ「おえっ」とくるけど、実際、この短編集に登場するような人たちって、どこにでもいるし、妙にリアル。この中では「ねぎぼうず」が好み。
紙の本パーク・ライフ
2005/11/18 11:54
パーク・ライフ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
なんとなく目について、読んでみた。
ザワザワした街で、サラリと生き延びている人々。
表面的には親しげだけど、全然つながってない人々。
何もかも誰も彼も、ただ通り過ぎていくだけ。
ストーリーもオチもなく。
なのに、読後感が重い。どーーーん。
もう一遍の「flowers」のほうが、
いさぎよいドンヨリ感があって、読みやすかった。
環境が人を作るのか、類は友を呼ぶのか。
落ちていく気分を味わえる。
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