ぼこいさんのレビュー一覧
投稿者:ぼこい
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公的年金の経済学
2006/01/02 16:40
ちょっと高いけど、それだけの値打ちのある一冊
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元日の新聞によれば、日本の人口は急減するという。その原因は出生率が1.29にまで低下したことだそうです。これは年金制度が大変なことになると思いました。以前の私は、人口がどうして年金制度に影響するのか、いま一つわかりにくかったのですが、本書を読み、よくわかるようになりました。例えば、出生率が低下すれば、現役世代の比率が下がるので、引退世代への年金給付の負担が重くなります。現役世代だけでなく、引退世代も年金の減額という形で負担を負わなければ、公平とは言えません。つまり、出生率が低下すると、将来、年金を減らさざるを得ないのです。これは、賦課方式で年金の財源をまかなっているからです。
賦課方式の年金は、厚生労働省が「世代と世代の助け合い」と言うように、お年寄りの年金を若い人々が支払う仕組みだと説明されます。これでは年金が若い人々にとっては負担でしかないのですから、「入りたくない」とか「払わない」という考え方につながってしまいます。しかし、本書のように「自分の老後に自分で責任を持つ制度」として賦課方式の年金を理解すれば、長期的計画的に自分の人生を考えるようになり、「入りたくない」とか「払わない」という目先の利害にとらわれた考え方は減るのではないでしょうか。
私にとって得るものが多い一冊でした。
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