クリオールさんのレビュー一覧
投稿者：クリオール
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2006/06/02 17:13
トップクラスのダイエット本
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
痩せたい。それは女性だけでなく、中には男性でもそういう願望を持っている人はいるはずです。
「昔は俺も痩せてて、格好よかったんだぞ」とか「最近おなかが出てきたわ」とか思ったことはありませんか。
「私は今痩せているから別にいいもん」とか思っている貴方も、油断すれば30代で脂肪が付いてきますよ。
脂肪は一度ついてしまうと、中々落ちないもの。頑固さんなのです。
この紹介文を読んでいる女性の皆さんなら、ダイエットというものを一度は経験しているはず。
ダイエット食品を買ったり、食事を抜いたりしてませんか。中には数万もするダイエット器具を奮発して買った人もいるのでは？
さて、それでは聞きますが効果がありましたか？
多分答えはノーだと思います。きっと「全然痩せないじゃないの、キーッ！」っと言って数日でやめてしまったのでしょう。
分かりますよその気持ち、フフッ・・・（ＴーＴ）
しかし、別に貴方方の使ったお金は決して無駄ではなのですよ。気長に続ければ必ず効果はあります。
ただ人間って不思議なもので、結果を早くほしがるんです。
そのためには、どうしたらいいのか。簡単です。結果が出るまでの過程を短くしてやればいいのです。
つまり、効率を上げればいいのです。
実は皆さんがやっているダイエット方法は、効率がすっごく悪い。三輪車とバイクくらいの開きがあります。
それは科学的健康法に基づいていないから。
本書は、人気情報バラエティ番組『発掘あるある大事典ＩＩ』が出しているダイエット本の第二弾です。
第一弾に比べ、内容も効果も充実しています。実際、かなりバージョンアップされてます。
よく「絶対ヤセル」がキャッチのダイエット本がありますが、コレはその中でもトップクラスのダイエット本です。
本当に短期間でみるみる痩せていきます。これは魔法、英語でいうとMagic？っていいたくなるくらいの驚きの効果です。
さらに本書には、「リバウンド防止」や最近よく耳にする「部分痩せ」なども記述されています。
「あぁ、私脚細くした〜い」という貴方、必見ですよ。
本書はレイアウト、写真、イラスト、色使いにいたるまで分かりやすくまとめられています。
今までのダイエットで効果がなかった方は、一度この本を読むことをオススメします。
紙の本ハッピーバースデー
2006/03/01 22:53
重なり合う苦悩と愛情
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
小学五年生の少女、あすか。彼女は実の母親である静代に「あんたなんか、生まなきゃよかった」と言われ、誕生日さえも忘れられてしまう。
さらに兄にも見放され、精神的なショックを受け続けたあすかはついに失語症になる。
辛い現実、愛している者に否定されて生きる気力を失ってしまったあすか。
だがそんなあすかにも転機が訪れる。それは祖父母との出会いだった。
「あすか。怒る時は思いっきり怒れ。悲しい時は思いっきり泣け。がまんなんかするな。感情を殺したら生きる力が無くなるよ。じいちゃんが受け止めよう。安心してあすかの感情を、本当のあすかを出してごらん」
彼等の溢れんばかりの愛情は、孤独の中で生きてきたあすかを救ってくれた。そしてあすかは生きている意味を感じ取る。
「人は変われる、そのために学ぶのだ」ということを。
その後、あすかは虐められている子に身を寄せ、最重度障害の子と友情を育む。殻を破り、成長していくあすか。
あすかが変わればまわりも変わっていく。兄の直人も母親の静代も。
絆のなくなった家庭が生み出す感動のベストセラー。それぞれが苦悩を持ち、運命という名のレールで交差する。
著者である青木和雄は小説家ではなく、教育カウンセラーのようです。そのため小説評論家の人たちの中には文章構成が云々とケチをつける人もいます。
しかし私はこの一冊に子供たちの心の叫びをうまく凝縮しているなと感じました。どこの家庭にも潜んでいると思われる心理の闇の描写は、読んでて納得するところがあります。
「心理的虐待」から抜け出すために「愛情」を使って表現しているとことは、教育カウンセラーならではだと思いました。
2006/02/09 12:34
70％の未使用の脳はこう呼ばれる、「NightHead」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
不思議な女性、双海翔子。彼女はよく消える。それは文字通り、忽然と世界から消えるのだ。
そしてまたどこかで現れる。それは彼女の親友、美紀が長年見てきた怪奇現象だった。
ある日の下校途中、美紀は翔子と夜道を歩いていた。不意に立ち止まる翔子。
「結界が破られた。今夜、ふたりの兄弟が逃げる」
謎めいた言葉。それは予言だったのかもしれない。それから数日後、翔子は姿を消した。もう二度と戻れない所へ。
彼女が予言した通り、深夜に隔離されたような森の研究施設から二人の兄弟が逃げ出した。
兄の名は霧原直人、弟は霧原直也。彼等は容姿もさることながら、特殊な能力を持っていた。
兄の直人はサイコキネシス、念じるだけで物を浮かせたり壊すことが可能だ。
そして弟の直也はリーディングという触れた者の深層意識を垣間見る能力を有していた。
研究所を後にした二人は15年ぶりに外へ出た。興奮に胸を躍らせた兄弟だったが、さっそくドライブインの店で事件を起こす。
店内で傲慢に振舞っていた社長の息子らしい男の挑発に乗った直人は、つい超能力を使ってフォークを折って見せてしまったのだ。
しかし超能力を証明したのにインチキ呼ばわりされてしまう。
怒りの沸点が低い直人はすぐに男と睨み合いになったが、その隙をついて男の恋人が直也に触れてしまった。
自分が一番美しく、振り向かない男はいないと自信があった彼女は、入店後から直也に目をつけていた。
当然自分の虜に出来ると思った。しかしその傲慢な考えが悲劇を生む。
彼女の深層意識を垣間見た直也は絶叫した。直也の見た映像が彼女の脳にもフラッシュバックする。
彼女は店に同席していた社長の取巻きの男達全員と寝ていたのだ。
繊細で穢れを知らなかった直也には衝撃的な事実だった。そして最悪なことについ口に出してしまったのだ。
それまでイカサマ呼ばわりしていた彼女も、同席していた取巻き達も凍りついた。
次第に彼らの目に不安と恐怖が表れる。だがそれでも彼等は超能力を認めない。認めてしまえば自分の築き上げた生活が崩壊するからだ。
そしてついにエスカレートした悪口が、直人の理性を完全に見失わせた。
爆発する怒り、弟をこの店に入れてしまった後悔。一度外れた破壊衝動は強力なサイコキネシスとなって現実を侵食する。
人が飛び、物が壊れ、まさに店は地獄絵と化した。
その後理性を取り戻した直人は見た。怯える目を、かつて両親が自分達に見せた表情を。
「バケモノ」
それが決め手となった。深く傷ついた兄弟は無言で店を出る。
人間の本性を見てしまった直也は落ち込み、人を傷つけてしまった直人もまた自虐の念にとらわれた。
そして自問自答する。「なぜ自分達にこんな能力があるのか」と。
兄弟が持つマイナスの力が怪奇事件を引き寄せ、それを巡って彼等は成長してく。
絶望の果てに彼等は何を見るのか。果たして翔子とは何者なのか。
吸い込まれるような文章が描き出すスリル溢れるSF作品、Nihgt Head。読めば貴方も本書の虜になる。
2006/02/06 22:02
交差する運命、未知なる真実
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「最悪だ」
いつしかそれが少年の口癖に。
そんな町で過ごした14年、しかし少年レントン＝サーストンは町の外に広がる世界を、待ち受ける未来をまだ何も知らなかった。
その夜、レントンの前に突如現れた至上最古の幻のＬＦＯ「ニルヴァーシュ」。
そして一人の少女との出会いがレントンの運命を変える。
少女の名はエウレカ。機械の心が分かるという不思議な力を持った天才ＬＦＯライダー。
しかしその出会いが少年に一つの決断を迫ることになる。
レントンは初めて見せられた父の形見アミタドライブと伝えられなかった言葉を胸に彼女のもとへ飛んだ。
初めは一方的な告白に戸惑っていた少女も、次第に少年に惹かれるようになっていく。
そして少年の前に現れたすべてのリフボーダーのカリスマであり、エウレカの所属するゲッコーステイトのリーダー、ホランド。
彼の誘いを受けて少年は決意する。故郷を離れること、彼女を守ること、そして信じた心と共に憧れの月光号に向かうことを。
塔州連邦軍上層部にすら極秘で開発された幻の心臓戦闘艦SL1200-MK2。
リフボードを自由にはたと掲げ、フリーペーパー、レイアウトとＬＦＯターミナシリーズを武器に隠蔽された真実を開示するために戦う彼ら。
華麗な手際で月光号を奪い、強奪の事実を隠そうとする軍を嘲笑うかのように大空を駆け巡る最強のリフボーダー集団、ゲッコーステイト。
しかしレントンは踏み出したその一歩から世界の真実と向き合うことになる。
すべてのリフボーダーの憧れ、ゲッコーステイトの本当の姿。
憧れと現実のギャップを目の当たりにするレントン。
しかしレントンはそれがゲッコーステイトの哲学であるということに気づき、そしてゲッコーステイトもいつしか、ひたむきな少年の心を受け入れていった。
しかしレントンはさらなる真実を見ることとなる。
シウダデス・デル・シエロ、別名「選択の門」。このすべてが始まった町でエウレカの過去と月光号の正体を知るレントン。
彼の心を揺さぶる真実、エウレカの背負った宿命。
しかしそれは同時にホランドの、ゲッコーステイトの背負った宿命でもあった。
そして少年は気づき始める。この世界が二つの真実で出来ていることを。
知ってしまった真実。そしてまだ、レントンの知らない真実。
スピード感と壮大な世界、多彩なキャラクターが織り成すピュアな人間ドラマ。
とりまく運命、交響詩篇エウレカセブン、オススメの一冊！
紙の本ファントム アイン
2006/02/09 14:15
殺しなさい、あなたが生きるために・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
記憶を失った主人公は、洗脳教育のエキスパートであるサイスマスターにツヴァイと名づけられる。
その日から彼の人生は変った。彼はアインと呼ばれる少女に暗殺術の基礎を叩き込まれる。
自分より小柄な女性アイン、しかし彼女は犯罪組織インフェルノのヒットマン”ファントム”だった。
冷血にして無慈悲、その凍てついた瞳に光はなく、まるで機械人形のような印象を受ける。
そんな彼女の下で指導を受けたツヴァイは少しずつ、しかし確実にアインに勝る能力を身に付けていった。
摘み頃と思ったサイスマスターはツヴァイに一つの試練を与える。
初めての殺人、それは彼にとって造作もないことだった。だがまだ非情になりきれていなかった彼は、殺した後罪悪感に苛まれる。
苦しむ彼のこめかみに突きつけられる銃口。
「どうしてほしい、わたしに？」
そう呟くアインに哀れの瞳はなく、表情が欠けている。
殺してくれ、幾度となく彼は心の中で呟いた。
落ちる撃鉄、しかし弾はでない。あらかじめ弾を抜いていたのか、それとも不発だったのかは分からない。
「苦しむのが嫌なら、あなたがあなたでなくなればいいの」
その日から過去の彼は死んだ。
そして数ヵ月後、いつしか彼は本当のツヴァイ、二代目ファントムとしてインフェルノに君臨する。
奪われた記憶、血に染まる手、枯れ果てる涙、戻れない道程、あがなえぬ罪、胸を抱く面影、遠い日の約束。
虚淵玄が織り成すハードボイルドアクションノベル。
二代目ファントムを待ち受ける悲劇と真実。そして惹かれ合うアインとツヴァイを待ち受ける結末とは。
バイオレンスロマンの最高峰がついに誕生！
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