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けれんさんのレビュー一覧

投稿者:けれん

20 件中 1 件~ 15 件を表示

精神病理学からくる、新鮮なフレーズ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本の記述は難しく感じられたが、双極性障害について多少勉強した者であれば、何とか分かるところがある。
 そして、例えばcomoralization(人格水準の低下)やcomorbidity(併病)という概念は新鮮であった。また、「性格と病気が相互浸透する傾向にある。」とあり、首肯することもあった。
 「自分」というものがない、成功後のストーリーを持たないというあたりは、自分のことを指しているかのようでドキッとした。
 ただ、著者は精神病理学が専門で統合失調症を主に診てきた先生であり、その記述、理論的な背景には独特のものがあるように思われ、私には理解するのがなかなか困難であった。表層的なフレーズを拾うことに終始した本であった。

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大変な病気達を、軽妙かつ分かり易い描写で表現!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作とタイトルが異なり、境界性人格障害(BPD)が前面に出ていたので、読もうかどうか悩んでましたが、実際に手に取って読むとBPDそのものを大まかに掴むことが出来たような気はします(気がするだけでしょうが・・・)。
 自己愛性人格障害などという単語も初めて知りました。DSMにもあるようで、自分にやや当てはまっているところもあり、少しびっくりしました。
 私自身が双極2型とされているので、2型とBPDの誤鑑別という問題に関心があったので簡単にBPDに触れるという点ではよかったのではなかったかと思います。
 後半BP(双極性障害)についてのくだりで、著者が子育てについて思うところやその実践の様子が書かれてありました。一つのやり方だと思い参考にはなります。
 また、友人同僚が助けてあげたいと思ったとき「一生助けてあげることができるかどうか」を考えてから行動したほうがいい、と看護師さんに言われて「そりゃそうだわね」と著者は納得したとあり、私自身も納得しました。
 あと、「今は、躁は指摘してもらい薬で叩く」というくだりもありました。私もそう言い放ちたいと心底思いました。
 少し難しい病気が混ざり、病気そのものをこの本で理解するには難しいので★3にしています。病態はよく分かりますが・・・。

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とっつきやすいが、巻末の主治医のコメントを先に読むべし

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

見開き半ページは4コマ漫画になっており、文字通りお手軽である。そして、2型の私が読んで得たものは、次のことである。●私の感想:「よく似てるなあ」●妻の感想:「そのままや」であった。この認識の違いを真摯に受けとめることができたのでその後の治療に役に立った。あと、大阪弁でまくし立てる様子が非常にリアリティを醸している。問題は、著者が躁うつだけの疾患ではないことである。そこだけは忘れずに読みたいところ。

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紙の本マンボウ氏の暴言とたわごと

2006/11/30 14:57

読後はちょっぴり寂しい、暴言エッセイ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前半は数行のエッセイとも短文とも言えない文が並んでいる。暴言とたわごとというタイトルであるが、「作家というのは他人の小説を案外読まぬようだ。」といいながら送られてきた村上春樹氏の短編はすばらしいものであったとさりげなく褒めていたりする。もはや歌舞伎や能を紹介する時代ではない、とも書いていた。
 一方で、旧知の佐藤愛子さんネタ(悪口)でさんざんページを割いている。故有吉佐和子さんという懐かしい方についてもほんのすこしであるが書かれていた。もうちょっと書いて欲しいぐらいだった。躁期における、ブルックシールズに関する顛末も面白い。さらに、手塚治虫さんとの交友についても触れられている。 そして、この本は平成3年の単行本であるがゆえなのか、最後のあたりでは、昭和を振り返るともいうような中身になっている。ご自身のこと、天皇陛下のことなど、前段とはうって変わってしんみりとさせる。マンボウ氏のエッセイとしては、何だか最終章のような雰囲気がして少し寂しい感じがした。

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先駆者の格闘記とおもう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

有名な本なようである。著者がうつにより、2度も自殺を図ったことや現在もうつと戦っていることなど、患者側の視点に立った切り口で読みやすかった。概ねこの手の本は医者による病理分析のような本が多く実際の患者やその家族、友人、同僚などの姿が見えにくかった。 本人が負けず嫌いであったこと、全力疾走で仕事をやっていたこと、など自分に似た経緯をたどっており、共感する部分があった。 この本の第2部では「予防・脱出法」として「自分ひとりでできる趣味を持つ」ことと「本心をありのまま話せる友人なり親族を持つ」ことと書いてあった。つまり「ストレスからの逃げ場所と発散方法」をいくつか用意しておくということが大事であることが心に残った。

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生き方の幅を学ぶ一冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 定年退職者を丹念に取材して綴ったリポートです。うつは「人生の休日」と私は思っていますし、擬似定年体験のような気もしています。
 いろんな生き方があることを改めて考えさせられるいいきっかけになったと思います。ただ、兵ぞろいで真似はできないと思いましたけど・・・決して真似してがんばってはいけないです。ただ選択肢という充電はできるとおもいます。
 この本は、「再生」がキーワードのような気がします。そして、形は違えど、うつも、うつからの再生であり、単なる復帰ではないことを教えられた気がします。
 また、試行錯誤こそ生きていることの証ともあった。孤独もまた、手応えのある生き方のひとつであると。老人の数々の「ちえ」には学ぶべきところがあると知った。そして戦わなければならないのは自分自身のプライドであるということも。

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大博士であり、かつ患者である希有な自伝

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

米国ジョンズ・ホプキンズ大学教授で、躁うつ病にして自ら躁うつ病の研究者である学者の自伝。中身は少女時代から苦しみ抜いて自らと葛藤している姿が美しい文章で綴られている。ただ、自然科学者でもある碩学の表現や古典の引用に付いていけないところがあることは否めません。しかし、炭酸リチウムに行き着く姿を見て、この病気が生物学的な問題であることを感じる一冊でした。

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紙の本「心の病」なんかない。

2006/08/23 17:34

名言が身に染みる

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者名を見て、認知療法の本あるいは逆説的なタイトルを付けたのだろうか?と思って手にした。実際は日経新聞に連載していたコラムの半分程度を一冊の本にまとめたものである。精神疾患とは精神作用にたずさわる脳の機能の失調であるとして、「心が病気になるわけではない」と書かれてあった。見開きで1つのコラム。そしてそれぞれのタイトルの中には、的を得た「名言」と思えるものが幾つもあった。読みやすく、いい本だと思う。

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自衛官ならではの発想に目からウロコ

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は防衛大卒の陸上自衛隊勤務を経たカウンセラーである。したがって、その手法・考え方の基本には軍隊ならではの「敵の分析」「戦略」があり、「うつ状態」という敵に対する合理的な対処方法を示している本であると思った。 本書ではまず、「うつ」とはどういうことかを説明する。一言でいうと「別人」になるというわけであるが、そこを説明した上で「自信回復作戦」と銘打ってうつ状態である読み手に分かり易く、自己の状態を理解してもらう。そして「使える」プチ認知療法により回復期からリハビリ期に失敗しがちなクライアントに対して、失敗をくりかえすことを寧ろ良しとして、どんどんやってみることを推奨する。つまり「行動」することで、抱える不安を和らげることを目指している。結局は無理をせずに時間を見方にするということが大事であるということ。これを知ったのが一番の収穫であった。

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紙の本うつと不安の認知療法練習帳

2006/03/18 08:04

認知療法に最適の本

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「認知療法」の意図するところを大変平易に書かれており、4人のサンプル例を元にして、ぼちぼちと進めていきます。
力を入れずにやっていくには適していると思います。随所随所に「気分」「思考」などの記入欄があるので、それを何度も繰り返して自分で記入し自己の考え方というものを「観察」していくことができるのではないでしょうか。
カウンセラーがついていたけるとさらに効果が上がると思います。

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紙の本うつ病をなおす

2006/01/30 05:44

非常にスタンダードな本です

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

非常にスタンダードな本です。うつの権威とされる防衛医大教授の野村先生が書かれた新書です。気分障害ということで双極性障害にも触れられていますが、うつの状態、どうしてうつになっていくのかを上手く表現されています。何で防衛医大なんだろうと思っていましたが、要は多いんですよね自衛隊員に。治りかけてきた現在ようやくそんなことも考えることができました。

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潔さ、より良く生きるすべを学ぶ本

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自分が中年ならずとも、心を揺るがされる部分があった。「自分にできることは何か、自分にはできないものは何か、自分がこれだけはしておきたいものは何か」の選択をさせられる。ハッとした。
 また、なぜ中年は野球が好きなのか?それは、自分の人生を重ね合わせることができるから、いろんな生き方(役割)、上り坂と下り坂、そして最後の迎え方を本当の人生より先に教えてくれる。
「勝利を誇るのは当然であるが、敗北を恥じることはまったくない」この本でgood loserという言葉を知った。著者は「潔い敗者」と呼んでいるが、この言葉が身に沁みて離れなかった。
 2度目に読んだとき、「エネルギーの注ぎ口を幅ひろく」とあった。言いえて妙である。確かに日本人一般に何かに固執する傾向があるように思う。仕事以外の家族、地域、信仰、趣味、ボランティアといったものをどれだけ持っているのであろうか。目からうろこが落ちる思いがした。
 また「曖昧さに耐える能力」というタイトルで「努力だけですべてが解決するほど、人生は単純でない。」とあり、頭を打たれた。たまには「やんちゃをしてみる」というのも、新鮮であった。
 最後の3分の1程度はうつの基礎知識であり、ここの部分は教科書的な内容であり、それほど新鮮ではないが前半の3分の2がこういった話で構成されており、非常にとっつきやすかった。

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紙の本逃亡くそたわけ

2006/10/18 11:22

軽妙でテンポよく読める九州案内ロード小説?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 21歳の躁うつ病女性(花ちゃん)と鬱病で休職中の男性サラリーマン(なごやん)が九州で織りなす精神病院からの逃避行である。花ちゃんはばりばりの博多弁でまくし立てる一方、インテリの名古屋出身サラリーマンは自身が名古屋人であることを頑なに受け入れようとせず、標準語で通し続けている。
 このやりとりが軽妙さを醸しだし、精神病院という重い出発点を和らげてくれる。なごやん所有のマツダ・ルーチェという懐かしい車で、野菜は盗むは、万引きするは、当て逃げするわ、無免許運転するわとハチャメチャ珍道中であるが、どこか愛らしい。
 やはり、束縛から逃げたいという思い。これがどこかしら胸を打つのかも知れない。
 評者は躁うつ病を患っているのでお断りしておきたいが、この病気が即こういう逸脱行動になるのではないということはご理解頂きたいと思う。しかし、「とにかく逃げたい」と衝動に駆られる「花ちゃん」の様子は「行為心迫」と思われ、さすがに頷けるところがあった。

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紙の本心が雨漏りする日には

2006/01/30 05:39

らもさんの真の手記とおもう

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

氏独特の笑いをちりばめた作品であり、普通の人が読めば面白い作品であろう。しかし患者である私にとっては、半分笑いながらも、正鵠を得た表現、特徴のある象徴的エピソードをちりばめた名著に映った。氏も他の疾患を併せもっているので注意がいるが、一読の価値のある本だと思う。因みに廉価版が出ているみたいなので買ってみたいと思っている。

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紙の本心が雨漏りする日には

2006/01/30 05:34

らもファンなら一冊持っておきたい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

廉価版です。この中で出てくるキャッチコピー「こころだって、からだです」は東大の加藤先生の新刊のタイトルとなっている。在りし日の写真も載っており氏のファンであれば(私もそうですが)、持っておきたい一冊です。

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