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kappaさんのレビュー一覧

投稿者:kappa

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海の陸軍

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 一般には船舶砲兵という兵科は認知度が低いのではないだろうか?しかし太平洋戦争では海軍の警戒隊と並列して黙々と商船の防護に任じていた事実を本書は仔細に紹介している。
 本来シーレーンの確保は海軍が担うべであるが、商船隊の膨大な損失に鑑み陸軍としても放置できず、苦肉の策で船舶砲兵隊を新設したものと思う。
 海軍警戒隊は開戦早々から商船に派遣されていたが、寡聞にして海軍サイドからこの派遣隊の戦記が見当たらないのは何故であろうか?
 その点、船舶砲兵に関しては若干の戦記が出回っていることを評価するとともに、本書について拙論を開陳することとする。
 ①著者は膨大な資料を駆使して各章を構築している熱意に敬服するとともに、本書を通覧することにより各戦局の動向を理解することができる。
 ②戦局後半は敵潜水艦・B29の本土来襲〜主要港湾への機雷投下のため戦略資源輸送の途絶に加え食料の輸入も細まり、苦肉の策で日号作戦(満州からの物資を日本海ルートで本土へ突貫輸送する)が発動されたが、既に日本海にも敵潜水艦が潜入して天皇の浴槽も危機が迫り、輸送船の被害だ出はじめたこと。
 ③ソ連参戦により北鮮の羅津、雄基周辺所在の輸送船は甚大な損失を蒙った反面、さまらん丸は孤軍敢闘して、数多の敵機を撃墜したこと。
 ④各章に当時の高位にあった武官の反省の弁や亡論なども抽出した異色の戦記で読み応えがある。

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