うつみたかしさんのレビュー一覧

古事神話謎の旅

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筆者からのメッセージ
古事記の魅力を漢字原文で味わってください。
　１．文字文学の原典として日本の国語の源流を確認して下さい。
　２．漢字を如何に活用して日本語として表現しようとしたか、
　　　　　古人の苦労が判る。古人は多様な漢字を駆使していました。
　３．やがて万葉仮名として定着する仮名文字の原型が確認できる。
　４．日本人の精神性の源流が物語りとして述べられています。
　５．日本の歴史の原点が確認できる。
　古事記を漢字原文で確認しながら読むとその魅力は倍加します。
古事記を漢字原文で読む仕組を工夫しました。
　１．漢字原点で古事記を読む手段として、漢字原典、訳文、訳注を
　　　　　３点セットにして目移りすることなく読めるようにし、横書きの
　　　　　洋式の体裁にしました。
　２．古事記の最初の出だしの例
　　　　　天地初発之時 天地の初めハジマル時に
　　　　　　　　　　　　　＊天地初発：地上に夜がくる初め
　　　　　　　　　　　　　＊地上が夜空（天）で暗くなる時
　　　　　於高天原成神名 タカマの原に成る神は
　　　　　　　　　　　　　＊高天原：天高い原、夜空
　　　　　　　　　　　　　＊成神名：神の名がつくのは
　　　　　天之御中主神。 アマのミナカのヌシの神。
　　　　　　　　　　　　　＊御中主：中心の星、北極星
　　　　　　　　　　　　　＊北極星は方位の目安星。
その他の特徴。
　１．オペラ・歌舞伎の５幕仕立で旅案内の形で展開し、幕間の座談を
　　　　　入れて気楽な読物にしてみました。
　２．これまで意味不明とされていた神々を暗号解読をするようにして
　　　　　解明し、具体的なイメージで描いてみました。
　３．古事記の論理構成の素晴らしさを実感して貰うために、体系的に
　　　　　本の校正を工夫してみました。
　４．最初の出だしの文章解釈は星座を観察しての暦の仕組の記述だと
　　　　　解釈すると、古事記の論理の一貫性が成り立つ。そこで既存の
　　　　　解釈とは違う翻訳も成り立つことを漢字原文を生データに使って
　　　　　解釈のプロセスを披露しました。
是非ご一読下さい。