BE−Tさんのレビュー一覧
投稿者:BE−T
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さらば外務省! 私は小泉首相と売国官僚を許さない
2004/03/02 23:22
ただの暴露本ではない
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じつはもう第三次世界大戦ははじまっているのではないか。元凶はもちろんアメリカだ。邪悪なイラク攻撃は破壊活動と抵抗運動をひきおこし、世界中にテロを点火させ、日本もその渦に巻きこまれていく。侵略戦争をいつまでも支持しつづけ、追従しまくる小泉とかいう輩の糞尿ヅラには虫唾が走る。
駐レバノン特命全権大使だった著者によれば、対イラク戦争は一年前から決定されていたのだという。攻撃の直前と直後、二度にわたって著者は攻撃の阻止と和平の努力を訴える意見書を政府に打電する。その結果待ちうけていたのは、「若返りを図る人事の必要がある」という理由での帰朝命令、事実上の退職通知だった。この瞬間著者は決意する。今後は政治家と外務官僚の悪事の数々を明らかにし、糾弾していこう、と。
こうして書かれた本書は、傲慢さと強欲さと自己保身と自己顕示欲に満ち満ちた外務官僚の醜悪な実態を、つぎつぎと暴露する。でもただの告発本におわらず、意見書のなかに中東和平交渉と日本の役割について具体的にのべられているように、日本の安全保障と世界平和のありかたについても、ぽこちんと考えられている。憲法九条を日本人の手によって書き換え、牽強付会の余地なき平和憲法をつくること。天皇と日本政府は戦争責任を国民に謝罪し、しかるのちアジアに謝罪すべきこと、等。
とはいえ正直、選挙のあとでこのような思索を紹介するのはやや気が重い。著者は現行のシステムを解体させるためには、国民の自覚と行動力が必要だとして、そのひとつとして、まず自民党に票を入れないこと、そして政権交替を実現させることを説いているけど、国民の半分ちかくが無力感に覆われて、政権交替なんてどーせしたって同じこと、とおもってるなら、著者の青年のような真摯な意見を、外務省と同じく踏み躙る結果に終わらせてしまう気がするからだ。腐敗堕落しているのは、はたして官僚や政治家だけなのか。われわれが官の腐敗を糾弾し、真に日本を変えてゆくためには、この本をただの暴露本として読み、溜飲を下げるのでなく、読む側の意識変革へのよすがとして受けとらねばなるまい。
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