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投稿者:NEOサイエンス
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進化のイコン 破綻する進化論教育 生物教科書の絵は本物か?
2007/05/26 21:37
科学事実に合わない進化思想宣伝的教科書の記述を批判
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書は、進化論の特に高校の教科書などに掲載される挿絵を中心に批判したものである。
それは、教科書の内容は最新科学での正確さよりも伝統的な進化論の思想が色濃く出た内容となっており、進化思想の宣伝とも言えるものとなっているからだ。
筆者は自然淘汰による系統的変化が一定の範囲である事実そのものは否定しない。そのような変化が進化の意味であるなら文句を言う科学者はない。ところが、全ての生物の起源と多様性が単一先祖から自然淘汰によって発生したと言うことは科学的根拠があるとは言いがたいと断言できる。
インテリジェントデザインと言う立場は創造論ではあるが、特定の聖書解釈や経典の解釈から離れて科学の事実から知性的デザインを発見しようというものである。(ある意味ではそのような客観的見方がかえって聖書の真の記述の意味を知り証することができるという信仰かもしれない)この本は、インテリジェントデザインを紹介するものではないが、系統樹のところでは、カンブリア爆発はまさにトップダウンであるという古生物学者の意見が書かれている。
ヘッケルの胚、始祖鳥、オオモリフリエダジャクなどこれら自然淘汰説を支持に役立てた学説が崩れたらどうだろうか?現在の最新進化学の中立説は現代でこそ、自然淘汰説の補助として吸収されているが、もともと進化は自然淘汰と関係がないと主張したものだ。また、分子生物学はダーウィン的統樹に大きな修正をもたらし、進化のイメージを変えた。ゲノムのガラクタはほとんどない(80%以上有用)ことが確認されつつあるなど従来の進化思想にとって科学的進化学を冷静に検証すれば決して有利なものではない。
確かに最新の進化学で別の考えもあるところもあるだろう。しかし、それにもかかわらず進化思想の宣伝に従来のものが重要視され使用され続けている。本書は従来の進化という考えを見直すのに一読の価値がある書であることは間違いない。
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