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rajaさんのレビュー一覧

投稿者:raja

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紙の本

2001/01/31 01:18

激動の幕末に、信義と夢を貫いた小藩

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 手に取るとかなり分厚いが、会話と改行で余白を多くとった構成のためである。実際の分量はそれほどでもなく、司馬氏の文体の読みやすさもあってストレスは感じない。
 主人公、河合継之介は、越後長岡藩の執政として幕末に活躍した人物。世界最先端のガトリング砲を駆使して、官軍に一矢報いたことで世間にも有名だろう。
 物語は、一介の藩士にすぎない継之介が政治に興味を持ち、本来分不相応で不要なはずの「藩政の新ビジョン」を身につけていく様。それが家老にまで抜擢され、実際に身につけたものを発揮していく様を順に追っていく。
 継之介が藩政につくまでの部分は、盛り上がりにくい姿(勉強してるだけ)のわりに、きめが細かく、ちょっとだらだらした感があるが、後半部ではそのうっぷんを晴らすかのように、辣腕を振るう。行動力の固まりのような継之介の姿が痛快だ。
 やがて維新の大波が日本を包むと、小藩ながらも譜代の名門である長岡藩は、微妙な立場に立たされる。執政となった継之介が、この時勢をどう乗り切っていくのか、彼の描いた壮大な夢はいかに実現されていくのか、この当たりは読み応えがある。

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