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sscさんのレビュー一覧

投稿者:ssc

11 件中 1 件~ 11 件を表示

火の粉

2007/01/30 18:37

じわじわと侵される恐怖

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品を読んですぐ、雫井脩介先生の他作品を買い漁りました。
非常によかった!
何がよいかというと、じわじわと、自分の居場所を奪われる恐怖!
視点となる登場人物の誰もが、感情移入がしやすい人物なだけに、恐怖、苦悩が、自分の事のように伝わってくる!
自分の居場所が、悪意ある誰かに奪われていく恐ろしさといったら!
どうなるのか、どうなるのか、と読みながら焦り、ページを読み終える前に、めくってしまったり……
最高でした。ダレがなく、スピーディーです。
私としては、最悪のオチを予想しておりましたが、
このオチならば無難かな、と思わせられるものでした。
後味は(私的にはですが)悪くないと思うので、バッドエンドの作品が苦手、という方にもお奨めできる一作だと思います。

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峠 中巻

2007/01/30 17:54

非常に楽しい

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

非常に面白かったです。
上中下とありますが、書評を書くべきは、下でしょう。
通して読むものですし、語るべきも、上のみ、中のみ、下のみではなく、
上中下と通して判断すべきものですね。
河井継之助という先を見る眼をもちながらも、
武士として、儒教者として、不器用に生きざるを得なかった男。
立ち回りをしくじり、自藩の多くの民を殺した悪人でもあり、
実直な快男児、英雄といっても遜色ない大器の人物の人生の物語に
目を通せ、本当に満足です。
最初はとっつきにくい人物かと思い読みましたが、
私は、彼にどんどん惹かれていきました。
身分の上のもの、女、外国人に、がつんとぶつかっていく様は、
惚れ惚れします。
非常によい作品でした。

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越女剣

2007/02/23 18:34

これは、良い。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

金庸の作品では、初めて目にするべき本らしいです。
(色々なところで入門書的な扱いをされているのを見ます)
読後感想、一言。これは、面白い。
細かく書く必要があるとは思わないので、簡潔に。
「Gガンダム」「ジャイアントロボ(地球が静止する日)」「拳児」「バキ」「鬼哭街」のどれかが好きという人、
もしくは、
強い美女、毒針、流星錘、中国武術、夫婦剣——
この単語にピンときた方で、未読な方は一読をお奨めします。
これだけの説明で充分な人には、充分かと。
内容について、多くを語る必要があるとは思えません。
術理はよくわからないけれど、全て漢字の、字面上、やたら強そうな名前の技!
よくわからないけれど、名前の上につく、強そうな二つ名!
なんだか凄い戦い!
好きな人は、とことん好きな世界です。
日本人にとっての「カンフー」の世界が書かれています。
それがこの武侠小説です。
ただ、
「天才はちょっとの努力で、技をマスターする」
というのには違和感が。
日本の漫画、小説だと、技の習得には、長い年月をかけて、血の滲むような修練を要する!
……という傾向が強いので、読んでいて、ちょっと拍子抜けというか、アレ?と思うかもしれません。

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兵法秘伝考

2007/02/23 18:14

凄い本です。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは本当に凄い本です。
内容も、値段も。(買っておいてなんですが、買った自分は、馬鹿だと思います)
内容は大変凄いです。
時代小説を一冊でも読んだことがあるならば目にしている、秘剣、妙剣の術理を解明せんと戸部新十郎先生が戦っています。
伝説、俗説と、現存する文献を当たり、
剣術家の方から聞いたり、見たりして、
推論を立てています。
扱われているのは、内容説明にある通りですので、本当に、好きな人にはたまらない本です。
例1:
一刀流や柳生新陰流なんかにもあったりする「一の太刀」とは、どんなものか?
検証にあたり、「一の太刀」「一ツ太刀」という単語が出てきます。
例2:
燕返しの項だと、特定の不可能な佐々木小次郎についてに触れていますし、「虎切り」なんかも出てきます。(知っている方がいるだろうか……)
壮大なネタ本です。
マニアというか、好きな人間にはとことん好きな本です。
小説、漫画の元ネタに使うにはもってこいでしょう。
ただ、高いです。

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黄金色の祈り

2007/01/30 18:06

最高の作品でした。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

非常に読むのが苦痛な作品でした。
といっても、文章が下手で、ではないです。
内容が痛々しくて、苦しくて、でも、読まずにはいられない作品で、
一ページ一ページ、心臓の音を感じながら読みました。
オチとしては弱いと思われますが、
それに至るまでの過程、青春小説が最高なので、評価は最大のままです。
若気の至りゆえの大きな過ちを犯す様をまざまざとみせられて、
感激しています。
海外のくだりは、自分の中にある経験とかぶるところもあり、
己の行動を思い返させられ、本当に最悪でした。
本当に後味も、読中の感覚も悪い。
私が読みたかった本です。
後味の悪い作品を読みたい方にはもってこいでしょう。

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板垣恵介の激闘達人烈伝

2007/01/30 18:28

「達人」心惹かれる言葉じゃないですか。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

事実は小説より奇なり。
ホントにこんな人いるの?
と、疑いたくなり、
いて欲しい!
と、願う。
本当に凄まじいエピソード満載でした。
同じ人間ではないですね。
私なんぞからすれば、超人、正にスーパーマンです。
鍛えれば、こうなれるんだ……
鍛えたから、こうなったんだ……
私の周りにはいない、凄い人たち。
こんなにも素晴らしい方々がいるのだと知れた事だけでも最大評価にするに値するのですが……
本があっさりと読み終えてしまえたので、
もっと、もっとあれば!
と思ってしまい、もう終わっちゃったのか?残念!ああ、もっと読みたかったのに。もっと沢山達人を知りたかったのに、という意味で☆を一つ減らしています。
贅沢な事をのたまっておりますが、それだけ引き込まれた本だという事です。

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板垣恵介の格闘士烈伝

2007/01/30 18:22

うわぁ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

合気道の塩田剛三先生は、こういう人だったのかぁ、と衝撃を受けました。
バキに出てくる、渋川剛気先生まんまだったのかと。
達人は意外と大人気ない人が多いんだなとおかしかったり、怖かったり。
板垣先生の強さに対する熱い思いにも触れられ、
改めて、板垣先生だからこそ、あのような漫画がかけるのだなと納得しました。
本当に面白かった。
ただ、もう少し厚くて、色々な人を扱って欲しかったなぁという我儘な思いがあって、☆ー1です。
あっさり読めたのはよかったのですが……

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図解他人を動かすのが上手な人の「心理術」 明日からすぐに、そしてずっと役に立つ!

2007/02/20 21:03

大変薄く、読みやすい本

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

同種の本の中では、ペラペラで、文字も大きく、イラスト、図説入り。
読むのは簡単であっさり読み終えられるので、時間のない人には言い本です。
内容としましては、
自分が相手に「はい」と言わせるテクニックが簡単に説明されています。
ただし、詐欺師やら、押し売りやらのようにその場限りの了承を、相手から得る手段ではなく、相手と自分の両方に益のある状況(WIN-WIN)を目指した本です。
相手に悪印象を与えない頼み方、交渉の仕方など、
人間関係の円滑にする方法がわかりやすく説明されているので、
入門にはよいでしょう。
ただ、1、000円という値段の割には、薄すぎ、内容が簡単すぎることがネックになります。
きっちりと学ぶには、値は張りますが(3、465円)、ページ数も多く、事例も多い「影響力の武器」という本を読んだほうが良いですね。
私は、これを、「時間の無い時に読める本」、「軽くでいいから」、という条件を上げた相手にのみ、薦めます。

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名将名言録 一日一言

2010/04/01 21:18

とっかかりには良いでしょう。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、タイトルが非常に誤解を与えやすいものです。
名将名言録とありあすが、
収録されている言葉は、「名将」のものだけではありません。

千利休、西行といった武将ではない人の言葉、
孫子や孔子といった本邦以外の偉人の言葉も網羅されています。
日本(と一部中国)の偉人の言葉を集めたもの、
と思った方がいいです。

次に、収録している人物の時代も幅広いものです。
平将門の言葉もあり、西郷隆盛の言葉もあります。


内容ですが
1月~12月にかけて、1月ごと章になり、
1Pに、
日付
故人が発した、または記した言葉が太字で記述され、
下段に発した人物(生-没)、出典、
筆者の補足、感想が左に添えられます。

捕捉、感想というのが留意するべき点です。

例えば、北条層雲の
「上下万民に対し、一言半句にても虚言を申すべからず」
の場合、この言葉の出典、意味、発した意図が
書かれておりますが、

千利休の辞世の句、
「人生七十 力圍希咄 吾這宝剣 祖仏共殺 堤る我得具足の一太刀、今此時ぞ天に抛」 
の場合、
「鋭い気迫、激しい気性のほどがうかがえようか。」
といった感想はありますが、意味の説明、解説はありません。

また、
出典は挙げられていますが、
末尾に参考文献が挙げられていません。
筆者は小説家です。歴史研究者ではありません。
この本はアカデミックな本ではないので、
記述を鵜呑みにするのは避けた方が良いでしょう。

とっかかりにするには良い本だなと思います。

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メルキオールの惨劇

2007/01/30 18:17

童話のような作品ですね。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

どこかわからない場所(国籍の特定が難しい、人種の特定も難しい)での、
ふわふわとした、童話のような作品。
現実感が無いので、読者として空から見下ろしているような、作品に対する隔たりを感じました。
自分が感情移入する人物が無く、こういう場所なのだ、という確固たるイメージも作れないが為、どうにもいまいち、誰がどのような目にあっても、
「ああ、そうか」
で済ましてしまいました。
私にとって最悪の条件とは、自分が感情移入した人物、自分が気に入った世界が、無惨に破壊され、痛めつけられるものですので、
この本の場合、残酷な描写はあっても、全く怖くなく、苦痛でもなく、読み終わっても、衝撃を受けませんでした。
ただ、これは読み手の問題でありますから、あくまで一個人として、こうであったというだけです。
語り口は軽快ですし、残酷な描写も多々あるので、
私のような最悪を求める人でなければ、十分に楽しめるでしょう。

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異形家の食卓

2007/01/30 18:09

う〜ん、微妙

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

非常に、微妙な作品でした。
作者が駄洒落好きというは、前情報としてあったのですが、
それが、辟易するレベルだったとは……
駄洒落がまずいというのではなく、量ですね。
もう、圧倒的な数の駄洒落駄洒落駄洒落。
おかげで、オチが読めてしまった作品が何本か……
ああ、やっぱり、このオチかと、外れて欲しい予想があたった時の
後味の悪さといったら、もう。
それが、非常に残念でした。

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