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MF さんのレビュー一覧

投稿者:MF 

32 件中 1 件~ 15 件を表示

主義の歴史

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早合点して、フランス植民地の歴史と勘違いして読み始めたが、内容はタイトルの通り、(植民地)主義の歴史である。つまり、フランスが植民地をどのように認識していたか、という観点からみた歴史である。
フランスの海外進出の過程を一通り把握してから読むと面白いのだろうと思ったが、門外漢には少々難しかった。それでも、フランスでは、奴隷制廃止=文明化=植民地化と捉えられ、必ずしも植民地化が悪いものとして捉えられてきたわけではないという分析は興味深かった。

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アフリカにおける奴隷とは

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フランス人の奴隷商人、ソニエによる記録を辿る形式でアフリカにおける奴隷貿易の実態を説明している。とはいえ、著者の専門は歴史学ではなく民族学のようで、この本で(歴史的なポイントとして)一体何を訴えたいのか分からない。
ただし、アフリカにおける奴隷の位置付けについて、いわゆる新大陸で酷使された黒人奴隷との違いを浮き彫りにしている点は非常に興味深かった。ヨーロッパ人が奴隷交易について述べる「アフリカ人がもともと売買していた奴隷を買い取ったに過ぎない」という言い逃れがいかに不適切であったかが分かる。

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コンパクトに要領良くまとめられた通史

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イギリスの歴史について非常にコンパクトにまとめられている。引用文献の何冊かを読んだ事があるためか、「どこかで読んだような話だな」という気もしたが、多分、いわゆる定番とされる見方を踏襲しているためであろう。その意味でも、最初の一冊とするのにふさわしい本だと思うが、近代以降については、歴史的事実が細かい点まではっきりしていることもあり、歴史のストーリーのピントがややボケているようにも感じられた。

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非常に面白い本

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上巻では各地の人類の進路を分けた要因を紹介しているが、下巻ではその要因が実際にどのように作用したかについて、幾つかの地域を例に挙げて具体的に説明している。オーストラリア・ニューギニア、中国、太平洋、アメリカ大陸、アフリカ。

結局は、母集団の大きいところで競争の機会を与えられた方が優位になるということなのであるが、考えてみれば、このことは生物学的な進化にとどまらず、ありとあらゆる競争について当てはまりそうである。企業間競争など現在のミクロの事象についても然り、かな。

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非常に面白い

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アフリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、南米では、どうしてここまで発展の仕方が異なったのであろうか。このような問いに対して、多くは近代史以降の説明を試みるであろう。
しかし、本書では、その近代史において前提となっている政治経済的環境、技術的環境がどのように準備されたかについて解説している。
ここで、著者は、ほとんど説得力の無い「民族的」な要因などは使わない。根拠とするのは、各地の人類を取り巻いていた自然環境であり、その自然環境の必然的な結果として近代(さらには現代)につながる諸環境が用意されたと語る。
鍵となるのは、家畜となる動物がいたか、栽培できる植物があったか、技術伝播・交流が可能であったかということである。細かい種明かしはここではしないが、非常に面白い本である。

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オスマン帝国における「西洋の衝撃」の解説書

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同じ著者の「オスマン帝国(講談社新書)」がオスマン帝国の専ら成長期を扱っているのに対し、本書はタイトルの通り、オスマン帝国の衰退期を中心としている。
もっとも、本書は時系列に通史を紹介している本ではなく、ネイション・ステイト(国民国家/民族国家)を政治的枠組とする西洋的国家観とそれとは全く異なる次元で帝国を捉えていたオスマン帝国を比較し、オスマントルコが徐々にヨーロッパに対して優位を失っていく中で、どのように西洋的国家観を受容(西洋の衝撃)していったかという観点から時代を辿っている。
「西洋の衝撃」というテーマはアジア史においても重要であり、その「西洋の衝撃」についてオスマン帝国を題材に丁寧に記述してくれている興味深い本だと思う。
欲を言えば、「なぜ、オスマン帝国がヨーロッパに対して比較優位を失っていったのか」という点についてもう少し説明が欲しかった。

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オスマン帝国成長期の通史

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オスマン帝国の通史であるが、主に14世紀(トルコ人のアナトリアへの進出期)から16世紀末までの、オスマントルコの拡大期についての記述が中心である。時系列にオスマントルコの変遷を辿りつつ、イスラム教とオスマン帝国の関係、多民族統治の方法など当時の経済大国の政治的経済的特徴についても解説している。
オスマン帝国を理解する為の最初の一冊として非常に良い本だと思う。

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紙の本ドナウ・ヨーロッパ史

2002/04/04 22:05

事実は盛り沢山だが

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 現在の、オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキアを対象とした通史。「誰が何をした。何が起こった」という記述は多いが、そのような動きが国際関係的に、もしくは経済的にどのような文脈で捉えられるのかは、この本ではあまり分からない。事実を淡々と綴るのが通史にとっては大切なのかもしれないが、何の分析も加えられていないのでは、読む側にとってはやはり退屈である。
 同シリーズの他の本には非常に興味をそそられたが、この巻は期待外れだった。

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紙の本グローバル・ディアスポラ

2002/04/04 22:03

今一つ迫力にかけるが

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 日本人の認識の薄いテーマの一つに国際的な移民問題があるのではないだろうか。その中でも、祖国を追われたディアスポラのことは意識から外れがちである。
 この本は、従来、悲劇の主人公としてのみ取り上げられがちだった「ディアスポラ」に、もっと前向きな意味を持たせ、「被害者ディアスポラ」「労働ディアスポラ」「帝国ディアスポラ」「帝国ディアスポラ」「交易ディアスポラ」「文化ディアスポラ」に分けて検証している。各々の特性についての記述はなるほどと思わせるが、残念だったのは各々の個別例に対する記述が物足りなかった事である。

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知っているようで知らない南米の歴史

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 「インカ帝国があって、スペインに征服されて」とは習うものの、肝心の近現代史について素通りされる事が多いのがこの地域の歴史ではないだろうか。
 19世紀初めに独立を達成した後、二度にわたる世界大戦の影響も(他地域に比べれば)ほとんど受けず、現在に至るまで歴史的な断絶を経験していないという事に気付くと、旧に現在の同地域が見えてくる。
 歴史に興味のある人に限らず、ラテンアメリカに興味のある人には面白い本だと思う。

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絶賛

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 ヨーロッパのキリスト教勢力は新大陸に進出し、アジアにも進出した。その過程で先住民をキリスト教に改宗させようと努めたが、その根底には「異教徒を撲滅しキリスト教を広める行為は(それが軍事的なものであれ)神による罪の赦免につながる」という考えがあった。この本ではそれを北の十字軍(ドイツ騎士修道会によるバルト進出)を通して明らかにしている。
 この考え方(異教徒の権利を無視する考え方)に対しては当時から賛否両論があったようで、コンスタンツの公会議(1414年)でもこの点は論争となっている。この本ではその事も詳細に記述されているが、この部分は特に面白い。
 西洋史に限らず、アメリカ史、中東史に興味のある人にも参考になると思う。

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スケールの大きな見方

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 13世紀の世界を扱った作品の下巻では、著者の専門でもあるカイロを皮切りに、インド亜大陸、東南アジア、中国と進む。上巻に比べると、やや平板(一般的)な感じもするが、ポルトガルの進出は中国が国内事情を背景に東南アジア海域から突如姿を消したことによる力の空白を埋めたに過ぎない(なぜなら東南アジア諸都市は中継都市の機能を持ち得なかったから)とするあたりは、なかなか読ませる。
 スケールの大きい考え方は、「すると、今はどうとらえられるべきなのか?」という現代的な問いにもつながる。頭の体操になりそうな本である。

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スケールの大きな見方

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 西洋諸国がアメリカ新大陸やアジアに進出する前の世界の状況を、従来のヨーロッパ中心史観を排して描いた作品。東西の当時の主要都市を個別に選び、その盛衰を通して、背後にある世界的な動きを浮き彫りにするという手法は、都市社会学・都市史専攻の著者ならではである。
 話は西から東に向かい、上巻ではシャンパーニュの諸都市、ブリュージュ、ヘント、ジェノバ、ベネチア、サマルカンドなど中央アジア諸都市、バクダッドを扱う。

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浅く広く

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 イギリス東インド会社の設立からセポイの反乱後、取り潰しとなるまでをまとめている。本書の前書きにも書かれているように、イギリス東インド会社についてまとめた本と言うのはあまりない。そういう意味で本書は便利そうな本である。但し、広い範囲についてまとめているだけに、個々の内容(設立過程、その時々の状況、組織、人事制度等々)については突っ込みが足りないような気がする(著者は全て承知の上で本書をまとめられたのだと思うが)。

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紙の本ゴールド 金と人間の文明史

2001/11/14 22:55

非常に興味深く,考えさせられる

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 この本は、有史以来の(但し主に西洋の)「金」の生い立ちについてまとめている。具体的内容としては、通貨の生い立ち、通貨の中で金が本位とされていく過程、金本位制のルールの下での経済政策などを通して、人が如何にこの物質に魅惑され、ふりまわされてきたかを描いている。
 盛り沢山の内容に疲れてきた頃に、やっとエピローグが来る。勘の良い読者はそこに辿り付く前に著者の真意を汲み取るのかもしれないが、たとえそうでなくても、このエピローグを読むとそれまでに示された多くのテーマが見事につながっていく。非常に興味深く考えさせられる。

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