MFさんのレビュー一覧
投稿者:MF
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東南アジア史 1 大陸部
2002/01/14 00:55
とても興味深い内容
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本書ではベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーの歴史を扱っている。これらの歴史は、現在の国境線の括りでは理解が難しい。時代によって国境線が大きく変わり、また国の数も変動しているからである。本書を一読すると、この問題も一応クリアできた気分になれる。
この地域と中国南部(特に雲南省)との関係、タイ系民族の分布、インドシナ諸国の国家の変遷など(現在社会を理解する上で役に立つものの)、普段は見落としがちな事実も多く盛りこまれており、興味深い。
日本の失われた十年 失敗の本質復活への戦略
2001/07/28 08:57
とても分かりやすい
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著者は経済企画庁海外調査課長等をつとめた官僚。非常に大きなテーマにもかかわらず、具体例を交えて分かりやすく説明している。著者の理に適った考え方には逐一感心させられると同時に共感を覚える。
具体的には、90年代の不況を金融政策の失敗に求め、銀行を特別視しすぎたとこれまでの政策を批判している。また、この不況の遠因を70年代以降の非製造業の生産性の停滞に求め、内外価格差を使って説明している。
人口減少について「構造問題の解決には人口減少は親和的である」「これまで規制や硬直的な公共事業を維持する必要があったのは雇用を維持する必要があったため」とまとめているのには、なるほどと思わせられる。
お薦めの1冊。
ポルトガルの歴史
2002/05/29 23:18
ポルトガルと同国を取り巻く国際的環境をうまくまとめている
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ポルトガルというと、スペインと並んで大航海時代の幕開けをになった国であるにもかかわらず、その後の歴史に余りパッとしたところがないためか、大航海時代以降はあまり歴史の本には出てこない。
この本では、ポルトガルの歴史を、ポルトガルの国内事情のみならず、イギリス、ブラジル、アフリカという同国にとって鍵となる地域との関係を軸にして説明している。その時々の国際情勢についても配慮されており、世界的な海洋帝国を築いた同国が、何故ヨーロッパの一小国にとどまっているのかがよく分かる。
南米ポトシ銀山 スペイン帝国を支えた“打出の小槌”
2001/09/25 23:32
中南米進出は金のためか布教のためか
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大航海時代のスペインが、布教のためという大義名分と「何をするにも金が要る」という現実にどの様に折り合いをつけたのかについて、分かりやすく説明している。大航海時代(及びそれ以降)の歴史は実のところヨーロッパ人の略奪の歴史そのものですが、この本でも、その事がはっきりと分かります。
インディアスの破壊についての簡潔な報告
2002/07/27 14:03
基本文献
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大航海時代の歴史の本の中で必ずといっていいほど参照される基本的な文献。征服する側にありながら、非征服民に加えられる暴虐を明らかにし、スペイン本国に報告した書。実際のところ、この他にも同様の報告書がスペインに送られており、スペイン本国では現地での殺戮については把握していたのだが、一方で「スペインが富を得るにはある程度の犠牲はやむを得ない」という指摘に、本報告書の内容は無視されることになる。
アメリカ史
2002/04/09 20:47
基本的なアメリカの通史
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現代の日本人にとってアメリカは非常に近い存在であるが故に、今のアメリカだけを見てアメリカを知っていると思いがちである。一歩引いて、その歴史を紐解くと、自分がアメリカの一部しか知らなかったことに気づく。
この本は良くも悪しくも教科書的である。部分によっては面白みにかけるが、しかし、一読すればアメリカの歴史が頭に入るだろう。
世界市場の形成
2002/01/24 21:39
オーソドックスなイギリス貿易史
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西洋世界がアジア、大西洋に進出して行く過程を描いた作品。三章からなるが、第一章は学会におけるこの問題の位置付け、第二章はイギリスを中心とした(ポルトガル、スペイン、オランダにも少々ふれている)西欧世界が海外に繰り出していく様を定性的に記述している。第三章ではイギリスの貿易相手/内容を数字で確認しながら時々の事実とのすり合わせを行っている。
第三章ではやや数字の説明に偏っているきらいもあるが(それが主眼であるから仕方ないが)、総じてオーソドックスな見方を紹介していると思った。
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