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うり さんのレビュー一覧

投稿者:うり 

6 件中 1 件~ 6 件を表示

旅する心。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ロバート・ハリスの名前は知っていた。東京のj-waveというFMラジオで、その声を耳にしていたからだ。そこから想像されるのは、かっこよく、自由で、常に余裕のある経験豊富な大人。そして話題の其処ここに見え隠れする、彼の一筋縄ではいかない人生に興味が湧き、この本を手にした。

 彼の放浪人生は、祖父の代の記述から始まる。生い立ちからインターナショナルスクール時代、そして初めての旅。自分の道を常に信じ、貫いてゆく姿勢。ああ、いかにもロバート・ハリス。ちょっとカッコよすぎないか? なんて感じはじめた私は、ところが彼には意外な苦悩の時代があったことを知る。自由ゆえ、なのだろうか4年にも及ぶノイローゼとドラッグ中毒の生活。そして、身内の悲しい事件。

 高く高くのぼって、一気に落ちてゆく。そして、再びのぼりだす。まるでジェットコースターのような人生の記録。彼は最後にこう書く。
 『「自分の道をゆく」ということは、実際に旅に出るか出ないかという問題ではないということだ。自分らしく生きたいと願い、行動に出た人間は、みなその時点で、地図も海図も羅針盤も役に立たない、長い航海へとすでに旅立っているのだと思う。』

 旅立ちたいけれど躊躇しているときに、迷いのあるときに、ポンッと背中をおしてくれる。この『エグザイルス』はそんな本だと思う。

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紙の本愛の人 The loving man & some lovers suite

2002/03/19 13:46

普通の恋愛から…。

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 ちょっと曲者のこの本。新書館「ウィングスコミックス」のかたちをとってはいるものの、収録作品7本中5本は、「ウィングス」ではなく他の雑誌に掲載されたちょっと大人向けの恋愛物語。『無頼猫』などで高野宮子を見初めた方は、驚かれるかもしれない。

 とはいえ、一冊の中にこれだけさまざまな読者対象を網羅した漫画もないのでは? と思わせるほどに、内容はバラエティー豊か。

 「お兄ちゃん」が大好きで手に入れたくて、ひたすら真っ直ぐひたすら強気で責める女の子には、全ての恋するひとたちへのエールが込められ、仕事もそこそこおしゃれには余念が無くそれなりに遊んで、そろそろ結婚の二文字も見え隠れし始めたいわゆる普通の20代OLからは、もう若さだけではない大人の女の本音を漂わせ、お互いを縛るものを求め倒錯した世界へひきこまれてゆくレズビアンのカップルでは、作者の違った一面を垣間見せ、これに加わる、南の島で出会う少年二人の物語では、これぞ高野宮子! といわせるような透明な世界を描いている。

 ここまで多様な状況設定を、全て違和感なく仕上げている漫画家は、意外に少ないのではないだろうか。「自分が読みたい恋愛物がわからない」という人に、おすすめの一冊。

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紙の本年中無休!

2001/12/17 22:23

声に出して読んでみよう。

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 歌っても踊れはしない、しがないオジサン(失礼!)6人組。その名もカクスコ。彼らは真剣に馬鹿をやるから面白い。そして、そんな彼らがいきなりアカペラでビシッと決めてくれるからヤミツキになってしまうのだ。
 この『年中無休!』は、カクスコの舞台をそのまんま活字にした一冊。歌が聴けないのが残念だけれど、日常のどこにでもありそうで、以外に無い“笑い”が満載だ。

 古道具屋の朝日堂。社長以下6人の従業員が働いている。いまどき古道具屋? しかも男ばかり6人も従業員を抱えて、儲かるのか? 商売成り立つのか? という疑問をよそに、男達はギターをかき鳴らし、飛行船に想いをはせ、喧嘩もしたり、なぜか鉄骨も運んだり…、充実した日々を送っている。私達は、そんなにぎやかなお隣さんの暮らしを垣間見ている気分にさせられる。

 この本を手にした人は、ぜひ気の許せる友達5人呼んで、声に出して読んでみてもらいたい。

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紙の本ペンギンジャンプ

2001/11/27 22:15

君もペンギン?

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 ペンギンってどこか哀愁がありますよね。あの立ち姿、歩き方…どこか人間くさくて、なつかしささえ醸しだしていて。そんなペンギンの生活感あふれる魅力を描いた絵本です。

 ペンギンは色々な職業に挑戦します。ウェイター、オーケストラの指揮者、ファッションモデル…。向いているものもあります、向いていないものもあります。ペンギンは人間界という新しい世界で、すこしづつ無理することなく、自分にあったものを探していくのです。「ペンギンの視点」を忘れることなく。

 私達の日常に、とても等身大のペンギンです。すぐにでも友達になれそうな、いや友達の中にもいそうな、もしかしたら自分の中にもいるような、そんなペンギンの物語。

 読むと、そのユーモアと身近な暖かに、ちょっと嬉しくなりますよ。

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軽やかに同性愛を考える。

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 主人公の名前はいちこ(その容姿を例えるならヒヨコ)。いちこには彼女がいる。いちこはレズビアンなのだ。レズビアン、ゲイ、それらを誇張することなく、美化することも無く、淡々と等身大に描きあげた恋愛漫画。

 パパは大学助教授で翻訳家、死んだママは元ファッションモデルのバッグデザイナー…と物語全編にふりまかれた“おしゃれっけ”は少々こそばゆいけれど、そんな両親の衝撃の秘密を知ってしまって、「これって女の子を好きになった報いかしら?」という台詞がでてくるあたりが、軽やかで可愛らしい。

 漫画というよりはイラストレーションに近い絵と、古い映画の字幕のような台詞まわしが効いている。

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多田由美の完成するまで

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 多田由美の復刻総集編の第一弾。デビュー作から1994年発表の作品までを、ランダムにまとめてある。

 あの、物悲しくて救いの無い世界観は、デビュー当時からかわらない。多田作品の登場人物は、そのほとんどが情けなくってまっとうになれなくって孤独。けっして読後はさわやかではないのだけれど、そんなダメ人間達が日常のささやかな幸せをみつけて、一歩一歩踏み出してゆく姿にほのかな温かみも感じさせてくれる。

 収録作品の多くが初期作品なので、古い絵柄のものもいくつかある。近年の作品で多田由美ファンになった人には、物足りないかもしれないが、あの独特の構図や体の表現が、どのように完成されていったかを辿ることが出来るので、一見の価値あり。

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