poltonさんのレビュー一覧
投稿者:polton
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天使の爪 下
2004/01/15 00:44
執念と妄執
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存在の真の意味。生きる事の真の意味。
戦う事の意義。守る事の意義。
前に進む事の是非。愛する事の是非または意味。
アスカは色々な事を一つ一つ自分で捜し求め確信しながらここまで来た。
強い。本当に強い女性だ。
彼女の身体は余りにも未知だ。
彼女自身、戸惑いも無いとは言えないが、
もしかすれば明日にも死ぬかもしれない身体なのに、
どうして、ここまで出来るのか?
僕が医者なら縛り付けてでも止める。
ここまで彼女を駆り立ているのは、
果たして正義なのか愛なのか怒りなのか憎しみなのか?
中々捉えられない真相にもめげずに一人でも戦おうとするアスカ。
しかし敵の戦果への執念は強い。
卑怯だろうが何だろうが、泥臭くとも勝てば良いのだ。
その元になるアスカへの妄執。
味方も敵も二分し絡み合う息を呑む展開から、
それでも何とか内なる敵をもかわしつつ、古芳とも組める喜び。
しかし、一つずつ追い詰めたつもりが…。
最後まで決着は判らない。
本当の大衆小説の醍醐味の一つがここに在る。
天使の爪 上
2004/01/15 00:16
耐えられない苦しみ
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前作から引き続き全編を流れる重い空気。
登場人物の雰囲気は、映画から入った人は、
そのイメージをかなり修正せざるを得ない。
前作のメインテーマ脳移植。前代未聞である。
故に己の存在意義を常に問い掛けられる稀有な者アスカ。
また、その存在故に否応無く戦わざるを得ない。
タイトルにこそ天使とついているが、
彼女に微笑む天使は居るのか疑問なほど読んでいて苦しい。
これほどの状況なら自分であれば間違い無く逃げ出すだろう。
話は、手掛かりを掴みつつも核心に近づけないアスカ。
パートナー古芳ともギリギリの繋がりの中で、
周辺の人の支えも有り、何とか少し見えてくる真相。
得体の知れない敵達の中で、果たして何処までやれるのか?
読者としては後編に望みを繋げる思いである。
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