スタッグビートルさんのレビュー一覧
投稿者:スタッグビートル
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2007/06/30 13:09
身近なもののミクロの素顔
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
よく見かけるアリやハチ、ハエなどの昆虫たちや普段食べているシソやジャガイモ、普段使っているシャープペンやトイレットペーパーなどのおもしろい部位を電子顕微鏡でとらえた写真集的な本です。普段目にしていたものが拡大するとこんな風になっていたのかとおどろくものもたくさん取り上げられています。理科離れとか活字離れと言われて久し、最近はテレビ番組を通して科学の世界に目を向けさせようという試みが多く見受けられます。この本は少し理科に興味のある子供たちなら読みこなせるように教科書に出てくる単語も使われています。これから夏休みをむかえ自由研究のヒントになる一冊だとも思います。値段もお手頃なので、より多くの子供たちがテレビからだけではなく書物から科学の世界に関心を持って欲しいと願っています。
2007/06/24 11:05
採算無視のサービス本
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
貴重な電子顕微鏡写真の数々はもとより、写されている昆虫たちは博物館に行ってもなかなか見られない種類も多く、この本を作り上げるのにどれほどの時間と経費がかかったかは想像を絶するものがある。ある短い期間にしか姿を見せない昆虫の生態写真やまさにタガメが絶滅しかかっている様子や伊豆大島でのマツ枯れ病の実態など広範囲に現地に足を伸ばしている。また、出現率の非常に少ない雌雄モザイクのカブトムシやクワガタムシが惜しげもなく紹介されている。インスタントで作られた本ではなく数十年以上かかって完成した本であることがここからもうかがい知ることができる。そして、最後に人間の無頓着な行為が大きな自然破壊にもつながるというメッセージ。ぜひ、虫嫌いの人にも目を通して欲しい作品です。
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