まさかさんのレビュー一覧
投稿者:まさか
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人事コンサルタント養成講座 スキルアップ→業務拡大
2008/01/23 10:51
人事コンサルタントを志す方、絶対にお勧めです。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者が予ねて主唱している役割等級人事制度を支える理念とそのコンサルティングの心構えを丁寧に説いた好著と思います。役割等級人事制度は企業の理念や目的の確認からスタートして、それを達成する一連の関連した活動を組織横断的なプロセスに位置づけ、その中でそれぞれの人が担う役割を自覚すること、ここから人事制度の構築が始まるとする著者の考え方が明快に述べられています。本著では、役割等級人事制度の基礎にある考え方が論理的に丁寧に説明されていて、人事制度にとって最も大切な経営者と従業員の理解と納得を保証するアプローチであることが良く判ります。企業環境分析や戦略の把握や制度構築に関する手法等は同じ著者による前著に詳しいので、併せて読むとより理解が進みます。又、著者の長年の実践と研鑽に基づく企業コンサルティングに関するアドバイスはその道を志す者にとって心強い案内役になります。実践的、倫理的な指針としてぜひ座右において活用したく思います。その際に、本著の主要な内容を的確にまとめた人事コンサルタントの鉄則77箇条が役立ちます。
賃金の本質と人事革新 歴史に学ぶ人の育て方・活かし方
2007/08/12 09:47
経営改革としての人事革新
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書前半は、人事制度や賃金統計の泰斗、孫田 良平氏によるわが国賃金制度の歴史的俯瞰と長年の研究と実践に基づく賃金の本質(賃金を何に支払うか)についての氏の意見が述べられている。従業員が賃金制度に納得することが賃金水準や金額の満足を得ることより重要であること、それぞれの企業による主体的な賃金制度確立への取り組みが求められること、戦前・戦後を通じて見られた賃金制度に関する統制や経済や産業の状況に対応して提案される賃金制度の安易な導入が諌められることが歴史的展望の中で説得的に説かれている。予て人事制度の議論により長いパースペクティブを通すことが必要と考えていたが、この期待に応える諸章である。
後半部では前半の議論を実践的に推し進める考え方とアプローチが提示される。役割等級人事システムである。人事システムと銘打たれているが、提唱者西村 聡氏の推すアプローチは、現場主体で、経営全体のプロセスを、顧客ニーズを主軸に組み替え、改革しようと言う広闊な経営改革の提案である。役割等級人事制度の中核概念として“プロセス統合職務”と言うきわめて含蓄に富んだキーワードが納得できる丁寧な解説である。
前後半部が極めて緊密に連携して、なぜ“役割等級人事システム”なのかが判りやすい形で提示されている。企画・編集の冴えを見る。
人事担当者には経営全般についてより広い視座と見識を求めるものであり、人事制度改革に企業経営者、現場管理監督者のイニシアティブとコミットメントと社員の参画が必要なことを明快に説いた好著である。
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