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セカンド・プランさんのレビュー一覧

投稿者:セカンド・プラン

49 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「よし!」の「し」で、ひざをポーンと手でたたく。それがコンフォートゾーン脱出の合図。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「やるぞ!」と「やる気」が出たときの”しぐさ(=行動)”として膝をたたく原理を利用して、逆に「行動(しぐさ)」から「やる気」へとアプローチする。

 慣れ親しんだ心地の良いコンフォートゾーンから抜け出た時、それまでのゾーンは長いスランプ期間だったような気さえしてくる。たしかに踊り場は心地よいぬるま湯だ。しかしエネルギーを貯める場とも置き換えることが出来る。タイミングを逸すると、せっかく貯まっているエネルギーも自然放電してしまう。そこで、意図的な方向に向けさせる為にスイッチが必要になる。

「45分で強い自分になろう」(ポール・マッケンナ/宝島社)の中で「オーリングによるパブロフ化」すなわち「やる気のトランスファー・スイッチ」を紹介しているが、スイッチは人によりやり方は様々だなぁと感心した。
 
 さらに著者は「脳は言語を使って思考している」ことを紹介。従って口グセを意識的に変えることも推奨。加えて「身体に覚えさせるまで繰り返し、自然に出来るまで反復すること」を教えてくれている。

「私は光を選択する」「凄いことはアッサリ起きる」「すべてはうまくいっている」
 そのうえ著者によると「人間の脳には主語を認識せずに処理するする特徴がある」ことから、人をほめると、これすなわち「自分を褒めている(=やる気のスイッチ)」にほかならないそうだ。

 私達は経験を重ねることによって、「出来ない理由」に事欠かなくなる。特に自分の事に関しては、その手段をすり返ることによって、やらなくても目的を達成した気分を味わう術を身につける。ところが「人のため」の手段は、交換がきかない。それは「他人の気持ち」であり、他人がその気分を取ってかえることができないからだ。従って「人のため」ならやらざるを得ないこと(=やる気のスイッチ)が多々存在することになる。

 「人をほめて、人のやる気を引き出せる人は、自らのやる気も引き出せる人」と本書の中で伝えてくれたことに、ポンと膝を打っていた自分に気づいた。
 同じ出来事、物事、事象そして本書に、光と影があるのならば「私は光を選択する」と決意することができた一冊でした。

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紙の本

’「ルールその一、絶対に金を損しないこと。」

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

’「ルールその二、絶対に”ルールその一”を忘れないこと。」
リスクをとってリターンを得る、リスクヘッジが重要と、リスクばかり強調されている昨今、はっきりと「リスクとは損をすること」を説明している情報は少ない。
一方、世界一の資産家となった投資家バフェットがその投資ルールとしているものが、「損をしないこと」というのは、実に興味深い。
 投資について、考えに考え抜き、実践を通じて成功した人の言葉は、人生の成功についても、共通している。本書「バフェットの教訓」は投資についてのものであるとともに、ビジネス全般をおおいつくし、生きる指針、人生の教訓でもある。 

 まず投資信託について、強烈な教訓「地下鉄で通勤している連中の助言を、<ロールスロイス>で乗りつけてきた連中がありがたく拝聴するよな場所は、ウォール街以外には存在しない」とは目が覚める言葉である。
 悪しきビジネス習慣について、「習慣という名の鎖は、抜け出せないほど重くなるまでは、軽すぎて存在を感じることができない」と物事が悪化していく様子をみごとに表現している。対策として単純に「穴に、はまっていると気づいたとき、一番大切なのは、掘るのをやめることだ」と明快だ。
 ただし「われわれが歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ」とやはり大物投資家である。また「やる意味のないことを、うまくやれても意味がない」と手厳しい。

 さまざまな情報が氾濫している中で迷った時、125の知恵の中に、人生のそれそれの場面においての指針が必ず見つかるバイブルである。

今の私に響いた「リスクは、自分の行動に対する無知から生じる」そして「貧乏な唐変木(とうへんぼく)が巨万の富を築くと、億万長者の唐変木になるだけなのである」のを受けて、”ルールその三”、を思いついた。「ルールその三、”ルールその一”を守った自分を褒めてあげること。」自分に厳しく、そして自分を励ましながら、新たな発見ができるバイブルでもある。

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紙の本

われ感じる、ゆえにわれあり。(つぶやき自動)

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 つぶやきを修正することによって、行動を変えてゆく。
ただし、なにも思っていないことを、無理矢理、つぶやかせる訳ではない。
自然に思うことに対して、「なぜ、そう思うのか」と問うだけである。

 例えば、”腹が立つ”、「なぜ」かを書きだす。
私たちは思考や感情を書き出す習慣を持っていない。
それどころか、つぶやくことさえ、どこか封印してしまっているところがある。
 頭の中で思うだけでは、実は”メビウスの輪の状態”を脱し切れにないのである。
 キーワードは「なぜ」と「書き出し」。
すると、”なぜ”の根拠があまりに短絡的であったり、幼稚であったり、意味がなかったりすることに気がつく。
 本書ではこれを「認知の歪み」と呼んでいる。

 「認知」とは私たちが出来事や情報に対して、自然に(と自分では思っている)わき起こる思考や感情(=本書では”自動思考”と呼んでいる)のことだ。
 また「歪み」とは、”妥当性がない”ということだ。

 本書で紹介されている例でいうと、知り合いとすれ違った時に、挨拶をされなかった(事実)に対して、自分を無視している(認知)に対して、腹が立つ(自動思考)に対して、自分を無視していると認知したのは「なぜ」か、それが「なぜ」無視していることになるのか、そして、「なぜ」腹が立つのか、を書き出す。(このレベルでは書き出している途中で、腹が立つことのおかしさに気づいてしまうが)
 考え事をしていて、こちらに気づかなかった、挨拶したつもりが動作や声が小さく気づかなかった、相手は挨拶したが、こちらが気づかなかった、そもそも挨拶されないとなぜ腹が立つのか、価値観の違いを理解しているか。自分勝手に腹をたてていないか等々、思考が広がり、その妥当性を検証していくと、感情も変わっていき、その後の行動も変わっていくのである。

 本書では7つのステップを踏みながら、認知の妥当性、自動思考のクセ、考え方の修正、行動の結果検証と自分でできるように具体例を取り入れながら紹介されている。
 思考や感情を持ったとき、あるいは、心の中でつぶやきを持ったとき、実際に声に出してつぶやいたとき、書き留めて、そう思うのは「なぜ」かを考えていくと、感情が修正されていく。
 どの感情を持ったとしても自分自身であることには変わりないことに気づかせてくれた。

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紙の本

私達は、自分自身について、実はよく知らない。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書にある通り、目を閉じて街をイメージしてみる。何が思い浮かべられるか、考えてみる。何に興味や注意が引かれているか、感じてみる。すると意外にも、意外なものが見えていることに気がつく。実際に歩いている時に意識したもの以外に、思い浮かんでくる物、事、人が、イメージの中に現れる。

 私の場合は道路標識だった。背景が黄色で矢印が黒く、途中から左に曲がっている標識。そういえば、いつも、やぶにらみ思考をしていることに気づいた。口癖は「逆に言うと」、「別な視点から見ると」、「異質なものを組み合わせることにより」など、まっすぐ考えないクセに気がついた。
 そこで、本書を参考に、青地に白のまっすぐな矢印(直進せよ)をイメージしなおしてみた。そうすると、考え方がまっすぐになり、素直に物事を受け入れてみることによる、その先にあるものをはっきりと感じることができる。本書のいうところの「視界が広がる」感じをはっきり認識できた。

 「人間の脳の情報処理は並列で行われるのではなく、直列でおこなわれているのだ。」と著者がいっているとおり、良いイメージを浮かべると、良い感情を持ったイメージが連鎖的に頭に広がってくることを体験できる。付属のCDで追体験もできる。CDを聞きながら、まっすぐな矢印を探し始めている自分に気がついた。

場所を選ばず、いつでもどこでもできる、3分間。「幸福を呼び込む」、「目標と夢が実現する」、「自分の視野が広がる」、「未来へのイメージ力を高める」、「人生に新しい切り口を見つける」イメージトレーニングが順を追いながら、具体例や講話をはさみながら、とてもわかりやすく解説されていて、すぐに始めることができる本です。

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紙の本

七人の敵の中には、戦わなくてもいい相手もいる。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「マジック7」著者によると人間が一度に一時的に記憶できるのは7項目程度であり、人が一度にできることは1つである。

 自分の周りに7人いると把握していることが、大切であり、何人いるかわからないことが、感情的な過大評価により、蓋を開ければたいしたことない問題を、見えない敵にして、自分の中でどんどん敵を増やしていき、パニックに落ちて自滅するのである。
 現状を分析し、もし到底かなわないなら、やれることは1つ。三十六計逃げるしかずである。
 
 整理とは分類であるが、思考も気持ちも分類していくことで、自動過大思考を回避できることが詳細に解説されている本書は感情のリスク・コントロールについても役に立つ。
 いわく、「自分の脳に感情が発生することを意思によりとめることはできません」。対策は「感情を発生させる刺激をコントロールする、または、情報の解釈をかえる」こと。
 その手法が具体的に述べられていて、理解しやすかった。

 ところで本書全体からもう1つの対策が浮かび上がってくる。
人は一度に1つのことしか、考えられないのであるから、考える対象を変えることである。
 そのためには、沸き起こる問題の中には、解決しなくても良い問題もあることを知ることである。解決しなかった時の最大のリスクはなにか、を把握すると、たいした問題ではないことばかりにとらわれていることに気がつく。
 著者のいうとうり、情報は感情にひもづいて、脳に入力され、感情だけが増幅して引き出されることが、自分自身を迷わせる原因になっている。
 事実と感情を分ける(分類する=整理)大切さを改めて認識させられた逸品であった。

 もう1つのキーワードは「人は変化に対して反応する」である。
 著者は難しい課題も、難しいまま放置しておくより、細切れ時間を使って、少しづづアイデアを出していくことが、難解さが徐々に薄れていき(=変化していき)、反応(意欲・実行)をしやすくなると説いてくれてる。
 「一歩づつが、もっとも合理的な方法」と確信した瞬間であった。
 経験と状況がマッチした時に突然開花したように思えるなぞが解け、開花を”未来の自分”に託すために、マッチングを待ち続けることができると納得した。
 「今の自分」と「未来の自分」も分けて考えることができることに気づかせてくれたことに、感謝したい。

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紙の本

まずは息を吐き、1吸って、2吐く。「二秒で吸うなら、四秒で吐く」つまり空っぽにして、吸収、そして二倍にして出し切る。呼吸も思考も行動も。頭と身体が一致して自分のリズムになっている調子のよい時の感覚を習慣としたいと決めた。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「ありたい自分」と「現実の自分」にギャップがあり、そのことに気づかなかったり、気づこうとしたくないとき、自分のリズムが乱れる。けして他人によって乱されるわけでなく、自家中毒に陥っているのである。
 どう捉えるかは、”自分の中のフィルター”であり、固持したいフィルターにしがみついている限り、中毒循環はまわり続ける。

「二の矢は受けない」ということが示しているとおり、矢が刺さって痛いにとどめること。その後に起こる不安という矢にやられないこと。外部からの刺激は日常茶飯事であり、そのことに対する心にゆれは人それぞれだ。
 自分のリズムをどう認識し、保持し、乱れた時は、どう取り戻すかが本書のキワードだ。
 本書を要約すると「不安や緊張は、自分のリズムでないことを知らせてくれている大切なシグナル」ということになる。「だからけっして避けるものではなく、むしろ知らせてくれて、ありがとう」と読める。
 したがって「打たれ強いとは、スイッチの切り換え方にある」と理解できる。
 たとえば「あがる、赤面する」は「全力を出すぞ!のサイン」、「嫌な予感は”対策が必要というサイン。教えてくれたことに感謝」となる。
 注意信号は、一度立ち止まって自分の調子を立て直すサイン。悪いリズムにはまりかけたら、「注意しろ」ではなく「教えてくれて、ありがとう」なのである。

 ただし、逆境に強い人間はよく見かけるが、順境に強い人間は少ない。自分のリズムを崩す落し穴は、こんなところにあるのかもしれない。自分の位置を常に確認し「自分がどうしたいのか」を考えることが自分のリズムつかむコツであると本書によって知ることができた。

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紙の本

『右脳が開いた瞬間』

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 強制連関法・・・本書の手法は何も新しいものではないが、広く知られているかというと、実践している人は少ない。なぜなら、はじめは、お遊びに思えてしまうからだ。ところが、この思考法がクセになると、いろいろな場面で役に立つ。それを実感すると習慣になる。


 ところで読書は「文字からイメージを思い浮かべる」といういわば、左脳から右脳への連携プレーが行われている。逆に絵画はイメージからストーリーを思い描くところが右脳から左脳への連携となっている。
 したがって本書のマインド・マップは、相互の流れを「見える化」することにより、脳へのフィードバックを繰り返す。そして、次々に思考を展開することにより、新しい発想を生んでいく可能性を高めることができる。
 連想ゲームがこれほど飛躍することに驚きを覚えた。


 自発的に連想を続けるメソッドを取り入れ、「教えてもらう教育」から「自分で考える教育」がフィンランドの教育システムだそうだが、すべてのマニュアル世代にとっては、少し耳が痛い。
 ムーミンやサンタクロースばかりでなく、ノキアやリナックスを生んだ国は、やはりすごい。


「結論からいえば、特効薬はありません」と著者はズバリ。この指摘がかえって信頼感を生んでいる。
 紹介されている五つのメソッドを繰り返しトレーニングすることで、本書のテーマである「発想力、論理力、表現力、批判的思考力、コミュニケーション力」が身につくとしている。
 たしかに「繰り返し」は習慣に続いている。


「平面思考から立体思考になることで物事の本質が見えてくる」としているあたりは、さすがに右脳思考重視、空間は無限に発想を広げる。特に「ブドウの輪」トレーニングは画期的だった。中身は本書にて。その瞬間を体験できたら、また一つ、素晴らしい習慣をゲットです。

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紙の本

大切な忘れ物を、とりに行こう。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 子供の頃に、忘れられたものをとりに行こう。
私達は、普通に育ったと自分では思っている。
しかし、著者のような子供についての専門家ではない大人たちに囲まれて育った多くの人は、素人に育てられたようなものである。
 したがって、どこかで何かが抜けているのは、いたしかたないことである。
 さらにヤッカイなことは、どこで何が抜けているのか、自分では気づかない事実である。

 本書読むことによって、過去に自分をタイムシフトさせて、足りない部分を補う、あるいは学びなおすことができる。
 大人はもはや、自分で自分をコントロールしなければならないのだから。

 そして、子供と接する時にも、大いに役に立つのが本書の特徴である。
「いたいの、いたいの、とんでいけ」は「いやなの、いやなの、とんでいけ」。
「トントンのリズムで切り替える」はリズム感のない人にはとても有効だ。
「ミラーニューロンで感情移入」。
「泣くのはおしまい、怒るの終わり、プンプンはこれまで。で区切りをつける」。
「手順を”見える化”する」。
「素直にしない=自分で考えている」
などなど、ビジネス書顔負けの内容が盛りだくさんで、楽しめる。
 
 特に「子供の話を聞きなさい。ただし従う必要はありません」という言葉が非常に印象的でした。
 大切な忘れ物を見つけることができた本でした。

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紙の本

紙の本問いの魔力

2011/01/22 23:34

未知を照らす光

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 使うことが出来る言葉の範囲が、思考の限界である。というようなことをウィトゲンシュタインさんが言っているようだが、イメージの広がりは無限のような気もする。しばしば堂々巡りとなり、繰り返された概念が真実と錯覚してしまうこともあるが。
 それはさておき、「問い」の限界が知っている限りの言葉の範囲内だとすると悲しいことだ。

「四大文明で哲学が生まれなかったのは、実はそこが大河のほとりだったからだ」と著者は指摘する。「治水灌漑には膨大な数の労働力が必要であり、その膨大な数の労働力を管理統率するためには強い権力が必要となる。」結果、「個は埋没し、人々は自らの問いや考えを自由に述べたり、討論する機会を失ってしまう」と。
 加えて、自らの知識や興味が仕事と仲間内などに限定され、知っている語彙もそこに限られたからこそ思考の創造性が失われたのではないだろうか。
「理解できない部分にこそ、大切なものが隠れている」、「自分が理解できないことを相手がいっているということは、自分が今まで考えたこともなかったことをその人は考えているということだ」と本書にある。しかし人は理解できないものは排除しようとする。
 ○○の常識は世間の非常識というのは今も昔も当たっているのかもしれない。

 どこかの国や会社の例をあげるまでもなく、これは身の回りで絶えず発生していることに改めて気づかされた。生きるためにはしょうがないと言い訳しながら「問い」をあきらめてしまう。
 そんな時のために、著者はアドバイスしてくれている「頑張らなくてもいいから、粘りなさい」と。「人生で大事なのは、頑張りつづけることではない。どんな状況になっても決して投げ出さないことだ。自分から投げ出さない限り、負けることはない」と心強い。

「問い」を持つことは、行く道を光で照らすことと読み解ける本書に感謝するとともに、だからこそ語彙の限界が行く道を限られたものにしてしまうのは、なんとももったいないと感じる。
「世界はあるがままに見えるのではなく、見えるがままにある」という言葉に考えさせられた、見るためには光が必要だと。投げ出さずに問い続けることの大切さが身にしみた。

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紙の本

紙の本人を「その気」にさせる技術

2010/03/22 00:53

「ポジティブ返し」

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分の心の壁を自分で乗り越えるのは難しい。
いろいろ挑戦するが作用反作用の議論を待つまでもなく、もとに戻ってしまう。
まるでサイドブレーキを地中深く突き刺しているかのようだ。

ところが、その突き刺している地面自体が崩れたらどうなるか。
自己崩壊か、流されるままか。新たな新天地を求めるか。
崩れることはないにしても、地質が変わることは人生においてたまにある。

滅多に起こらない周囲の環境の変化。
よくもわるくも変化することにチャンスを見出す。
「やる気とは生きる意欲だ」と著者は言い切る。
なるほど、生きていかざるをえない場合は、やるしかない。

今はない元いた場所に心を悩ませるか、まだ見えぬ将来に不安でいっぱいにするか。あるいは「流れを変えるきっかけを自分から」作っていきたい場合、本書は、その技術、方法を惜しみなく伝えてくれているので、大変ありがたい。

なかでも自分への質問に、必ずポジティブな返答をする「ポジティブ返し」は、マインドセットに有効だ。初めは脳天気でも何でも、そこからポジティブサイクルが生まれるフックに気がつかされた。

「そこまで歩んできた過程の努力は、続けることでしか報われない」との著者の言葉を”今まで生きてきた過程の努力は、続けることでしか報われない”と読み替えることができる。著者の情熱が伝わってくる一冊でした。

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紙の本

僕は僕、君は君

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分に納得したとき、人間関係が変わります。
けっして相手や周りの環境のせいではない。
そのことに気づくまでの時間が約3分。

この3分にいたるまで、どれだけの長い時間、経験が必要なのだろう。
なやみくるしみ、なげやりになったり、きずついたり、こうかいしたり。

相手の話を3分、まず聴く。これだけだけで安心感が生まれるという。
たしかに、自分の話を聴いてくれると、自分自身にほっとする。

相手もそうであることに、気づくまでの道のりが長かった。本書に出会うまで。

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紙の本

貧乏でいるのが、難しくなる。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「今あなたが普通の給料をもらい、普通の人たちとつき合い、普通の考え方をしていたとしたら、将来、偶然金持ちになることはまずありえません」この一文に釘付けになった。
 共産主義社会ではもちろん、資本主義社会おいても、大部分の「普通の人」が生み出す付加価値の一部分を集めるとビックマネーになる。これを手にできる人は「普通の人」ではない。

 一生懸命働く、仕事とはつらいものだ、しょうがない・・・・社会的に刷り込まれたこれらの習慣をもった「普通の人」を国を挙げて作り上げていく。たとえば「やりたいことは我慢をして、やりたくないことからやるように教育される」不思議。
 一方で「お金のことを考えるのは金の亡者みたい」と思わせられながら。一方で「お金のために働いている=お金に支配されている」ことにさえ気づかせてもらえないように社会の仕組みが出来上がっている。
 自分で気づくしかないのだと確信した。

「人生では、必要なことしか、起こらない」という発想の自由を著者は教えてくれる。
「ただし、偶然を見逃さない感性、人生に起こるさまざまなサインを読み解く力が必要だ。」とも。こうして、自分に飛び込んでくるようになると、貧乏でいることが難しくなる。
「やりたいことは、やらざるをえなくなるから」である。

 「自分の好きなことだけをやるのは、わがままだ」というのは文化的な刷り込みにすぎない。
 「自分の嫌いなことをやるほど、人は不幸になる」ことに気づくかどうかだ。
  やったほうがいいことやるには意志の力がいる、挫折する羽目になる意思の力が。
  やりたいことをやるには、意思の力は必要ない。従って、挫折もない。
  やったほうがいいこととやりたいことが一致すれば、幸せだ。
なんとも心強い一冊である。

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紙の本

勝っているときは「売り」でも「買い」でも好きにやれば、いいのです。 中途半端に怖くなる時が負けへの転換点。さっと引くのがコツである。ちなみにFXとは外国為替証拠金取引の事です。

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

しっかりした考え方を持っていなければ何事も成就しないのは、FXも同様である。
FXについては次の三つが根本の考え方にないと退場を余儀なくされる。
1、「FXとギャンブルの違い」
2、「FXの社会的意義」
3、「自分にとって、FXは楽しいか」

1、「FXとギャンブルの違い」
 ギャンブルは一回のベットで損失額がきまり、損失を多くすることも少なくすることもできない。対してFXは損失額を決めるのは自分の意志と行動である。ここにFXの難しさがある。
 そもそもFXをするのは資金を増やす為という大前提が行動の起点に存在する。従ってロスカットという、資金を減らす行動は難航する。そのうち損がさらに拡大して退場となる。損失を自分で確定するところが、ギャンブルと大きな違いであり、確定させなければ続けることなどとうていできないのである。

2、「FXの社会的意義」
 各国間の経済成長速度・レベル、物価水準は現実として違っている。
 一方、通貨種類も各国ごとに違っている。
 従って固定レートでは、一方の国に圧倒的有利な状況になりやすく、不利な方の経済は崩壊してしまう。しかしだからといって、数分で数円もの成長があるとは言えないが、相場である以上、ブレながら収束するのは、人間に感情がある以上、当然である。
 では、個人投資家の存在意義はといえば、いわゆるノイズである。ノイズは時にうるさく、小さく、めんどくさいが、時として、流動性の末端に寄与する。個人投資家がいなければ、プロが損してしまうことにもなる。プロ対プロの角が突き合う先端の潤滑油、角が折れず、再度、戦いができるための遊びが、個人投資家である。吹けば飛ぶような存在ではあるが、流動性が低下したときや、オーバーシュートしたときには必要な存在なのである。何より消えてはまた新たに参戦してきて途切れがないところがありがたい存在だ。

3、「自分にとって、FXは楽しいか」
 単に好きか嫌いかでもかまわない。楽しくなければできないし、続かない。
 何が楽しいは、人それぞれである。
 単純なことであるが、実はここが一番重要なのである。
 続けることができるかどうか、続ける為にはどうしたらよいか、すべての原点がここにある。

 以上を踏まえた上で、本書に接すると非常に理解が進む。
まず相場の真理について「必ず負ける時がある」と著者は気持ちよく断言しています。
 だからこそ何回かは負けてもいいように一回あたりの資金を10等分すると手法を明快に説明してくれています。
 さらに相場に望む時の目的について「”相場を読むことが目的”ではなく、”売買(取引)によって利益を上げることが目的”である」とし、読みを外しても勝つこと、つまり数回の売買トータルで勝つことが目的であると神髄を教えてくれている。
 そのためには次の三つが重要となる。

1、思惑を持って相場に望むこと。換言すれば思惑がないときは休むこと。

2、しかし思惑どうりに事が運ぶかどうかは、別の問題であること。

3、思惑どうりでなかったときは、(思惑どうりにいったときの利益を2として)損失1の割合で手じまうこと。

 こうすれば1勝9敗”でも”勝てると著者は力説しています。
経験に裏打ちされた具体的事例は各所にちりばめられていて説得力があります。
 例えば、わからないことに対する備えを忘れることが「慣れ」であり、勝っているときは余計なことをしがちで、そこが致命傷になる。一方負けている時はフル・アマウントで負けてしまう。だからこそ「損きりは厳しく、利食いは甘く」を強調している。
 従って、負けたことだけが経験となり、勝ったときは利益を守ることが難しいと断言、そして、「不安に思うときは勝ち、自信があるときは負ける」にいたっては脱帽である。
 良書とは本書のことを言うのだと実感した。

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紙の本

頭の中のおしゃべりが静まり返る、積極的な癒し効果。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「また、はじまった」。
イメージの中で展開されるその幻想は、気分次第でどうにでも膨張していく。
意識的に変えようとするが、引力のように引き戻される。

 ドーパミンだ、ノルアドレナリンだと騒いじゃいるが、とかくこの世はセロトニン。
見るものすべてが新しいという季節が過ぎる頃、それはちょうど箸が転がるくらいでは笑えなくなった時期、あの頃の『快』が得られないことに対するあせり、怒り、ノルアドレナリン。

 それは危機感、生きる原動力が『快』から『不快』に変化していく、つらく悲しいさだめ。
本書から読み解くと、お釈迦様でさえも、ちょうどその時期修行中だったことがわかる。
 そして気がつくセロトニン。もちろんその時代にそのような言葉はなく、いわゆる「さとり」の境地としていたのだろう。

 行き過ぎると戻される、行き過ぎて戻れなくなる状態が病気。なるほどうまくできている。
著者は「『心』はすなわち『脳』だ」と定義している。
その脳は、神経伝達物質で機能すると。その物質のひとつがセロトニン。行き過ぎを元に戻す性質があるという。さらに活性化するための呼吸法が紹介されている。

 ただしその呼吸法は二十分間続けなければならないという。これは長い。
二十秒もすると「頭の中のおしゃべり」が始まりだす。
一分もすると呼吸法より「おしゃべり」に夢中になり、気がつけば著者の言うところの「生きるための呼吸」しかしていない。

 セロトニンのための呼吸法が「積極的な癒しだ」と書かれているが、意味はわかるが実践できないジレンマに、今日もノルアドレナリンが優位にたつ。まだまだ若いということか。

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紙の本

スイッチの場所;図解やイラストは"骨の形"も一緒に書かれているので、位置が特定しやすいのがありがたい。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ひじの横ジワから、指3本分手首側。親指で骨の内側にもぐらせるようにして押す」(手の三里)ツボの位置と押し方を文章にするとなかなか難しい。それだけに、どのように言葉で表現しているかも見所だ。写真とイラストで場所の確認ができるので、わかりやすいのだが、初めに絵をみてしまうと飛ばし読みしてしまい、文の味わいの楽しみが半減してしまうから注意が必要だ。

 さて、押してみて、実際に心地よく軽く痛いのを感じると同時に、スーッと何かが流れていくような感じを体験できる。
本書の説明では、体のあらゆる不調を楽にするお助けツボで疲れがたまったら押し、アセチルコリンが分泌され、リラックスできるツボということだ。
 なんぼなんでも、”ああぁ今、アセチルコリンが流れてきた”と感じることはなかったが、イメージの中でリラックスできることはできた。
「調子が悪いときに知らぬ間にその部分に手を当てていることはありませんか?これはごく自然な行為」と著者はいう。
 たしかに、手をさすったり、腕を撫ぜたりすることは誰かに教えられたわけでもないのに、無意識に自然に行なっている。ツボは、もともと体に備わっているスイッチなのかもしれない。

 たとえツボの位置を知っていても押し方を正しくするだけで、びっくりするほどのことがおきる。
例えば合谷(ごうこく)。「手の甲を上にして、人差し指の親指側の骨のキワをたどる。」とここまでは図解のほうがわかりやすい。続いて「(もう一方の手の)親指をツボに当て、人差し指の骨の後ろに押し上げるように」とある。今までは、ただ押していた。それでも気持ちよいのだが、この”人差し指の骨の後ろに押し上げるように”押すと、たしかにスイッチが入る。鎮痛作用が強いツボでエンドルフィンを分泌するそうだ。むしろ押し上げたときの痛さで、ほかの痛さを忘れさせる気もするが、結果がよければかまわない。

 そのほかセロトニンやアドレナリンを分泌させるツボも満載。リラックスしたいときや、逆にやる気を出したいときに押してみるのが習慣になると、切り替えスイッチ、NLPでいう”アンカーリング”として使えるかも、と感じる。

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