mmさんのレビュー一覧
投稿者:mm
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紙の本精神科セカンドオピニオン 1 正しい診断と処方を求めて
2008/07/28 12:25
心病む人、その家族、精神医療に携わるすべての人々必読の本
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これまでさまざまな形の精神医療に関する書籍を読んできたが、
これこそ正に”待望の”というべき本である。
自分や家族がこころを病んではじめて知る、精神医療の矛盾。
その中で苦しみ続ける患者たち。
自分たちの受けている治療でなぜよくならないのだろう、
自分たちはどうすれば救われるのだろう。
誰も答えをくれない。
主治医の言うことを疑わず聞いて
しっかり薬を飲み続けること。これしかないのか?
しかし医者のいうままを信じ治療を続けてきても
ますます病状は悪化、長期化の道をたどるのみ。
若者は将来を閉ざされ、明日を失い、
大人は一家を支えきれず「死」すら考える。
しかし、この本に『希望』が存在した!
全編にあふれる闘う人々の努力や知恵、
そして何より彼らの大きな勇気が
私たちを励ましてくれる。
彼らはセカンドという新たな指針を得て
見事に誤診や悪処方から生還したのだ。
そして希望を持って次の第一歩を歩みだしている。
では私たちは今何に気付けばいいのか、
今の治療のどこが問題なのか、
次にどんなアクションを起こせばいいのか。
私たちも救われるのか?
これら28編の体験談を読むことで、
明日からきっと何かが変わる、変えねばならない。
今、この書に出会ったことは幸運である。
精神医療にかかわるすべての人々。
これらの体験談と貴重なサポート情報を併せ読んで、
謙虚なこころで自分の仕事を見つめなおしていただきたい。
そのプライドは使命感のためにのみ保って欲しい。
患者・治療者双方にとって
精神医療が真にめざすべき道をはっきり示唆したこの書を
多くの人々が手にとって欲しいと切に願う。
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