みたさんさんのレビュー一覧
投稿者:みたさん
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生還まで何マイル?
2008/11/29 21:52
迷宮街クロニクル1
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
京都迷宮街。ここでは、簡単に人が死ぬらしい。
Webで公開されて大好評を博した作品が、GA文庫より、ついに待望の単行本化!(帯より抜粋)
今回紹介させて頂く『生還まで何マイル?』は、突然京都を襲った大地震により口を開いた大迷宮から怪物たちがあふれ出した、そんな現実の日本とはちょっと違った現代日本を舞台にしたSF、ファンタジー小説です。
主人公たちは、怪物のあふれ出る迷宮にもぐり、怪物を倒し、その体の一部を換金するハンターです。迷宮街の中では「エーテル」と呼ばれる不思議な物質により魔法が使えたりと、ファンタジー小説ならではの魅力的な設定が他にもあります。しかし、この小説の一番の魅力はと私が聞かれたら迷わず「リアリティ!!」と答えるでしょう。
ファンタジー小説ではありますが、登場人物たちは等身大の人間であり、そのキャラクターの考え方だけでなく、その生活まで詳しく描かれています。そして帯にも書かれている通り、キャラクターがあっさりと死ぬ。それはもうあっさりと。今までのファンタジー小説のご都合主義的な展開はそこにはなく、迷宮街という危険な場所では、ベテランも新人も等しくあっけなく命を落としてしまう、そんな非情なリアリティがあります。
こう書くと重い作品と感じるかもしれませんが、キャラクターの性格が立っており、キャラ達の掛け合いも大変魅力的です。最近の小説、「キャラは立ってるんだけどご都合主義すぎる」とか「萌えはお腹いっぱい!!燃えをくれ!!(笑)」とかお考えの方、『生還まで何マイル?』を手にとってみてはいかがですか。オススメです!!
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